9月11日は二つの痛ましい災害、忌まわしい事件の節目の日に当たりました。半年前の去る3月11日午後2時46分突然の大きな揺れと共にあの東日本大震災が起こりました。想定を超える大津波により多くの人々の命が失われ、多くの家屋が流失し、田畑が泥海と化し、家畜の命も失われ、道路や鉄道も損壊し、電気・水道・ガス等のインフラも寸断されました。加えて福島第一原子力発電所が津波により損壊し、福島県を中心に様々なものが放射性物質に汚染されました。今なお立ち入りが禁止され無人と化した町村が残されています。
10年前の9月11日、アメリカのニューヨーク世界貿易センタービルにハイジャックされた2機の飛行機が衝突し、ビルは完全に崩壊し日本人を含む多くの人命が失われました。テレビ中継されていたため多くの人々が大きななショックを受けたことと思います。
この2つの災害、事件は世界中の人々に衝撃を与えました。原子力発電の是非の論議が起こり、テロ撲滅を大義名分としてイラクやアフガニスタンへの侵攻が行われここでも多くの人命が失われております。
日本の被害地、ニューヨークの貿易センタービルの跡地をはじめ各地でこの災害や事件で亡くなった多くの人々に哀悼の祈りが捧げられました。こういった災害・事件を我々は2度と再び繰り返さないことを現在、次世代さらには遠い未来にまでその誓いを引き継いいかなければなりません。
亡くなられた皆様の安らかに眠りを衷心より祈念いたします。合掌。