精神保健福祉士の国家試験の受験資格を得るための通信教育、その一部の科目を担当して11年になります。
非常勤講師も年齢制限が設けられ、今年でお役御免、最後のレポート添削をしています。
最初はレポートそのものが送られてきていましたが、いつからかオンラインで添削するようになりました。
11年も担当していれば業務の進め方も変わるものですね。
科目の担当教員は変わらないので、レポート課題はずっと同じ、評価の要領も心得て最初のころよりも時間をかけないで添削できるようになりました。
たまにテキスト丸写しの内容があったり、どこかのサイトの文章をコピペしたようなものがあったりと不心得者もいましたが、そのような文章は読んでいてだいたいわかりますね。
それらは自分で考えた痕跡がない文章になります。
また中には、制限文字数以下で提出しているものもありました。
わざわざ再提出になることがわかっていて出すというのは、期限までに間に合わないためとりあえず提出して時間を稼ぐという作戦だったのかもしれません。
ほとんどの方が仕事をしながら通信教育を受講しているので、レポートを書く時間を確保するのも大変です。
私自身も20数年前に社会福祉士の受験資格を得るために通信教育を受講しました。
仕事が終わった後の1時間はテキストを読む時間にしていました。
そんな経験から受講者の苦労もわかりますが、資格取得をめざす以上、自分の頭で考える時間を作ることが大切ですね。
最後に落とし穴が。
最後のレポート添削に取り掛かり、1人目、書かれている内容は自分で考えたものになっていますが「課題」から外れています。
再提出の判定。
2人目もやはり「課題」から外れた内容。
何かおかしいなと思い、とりあえず評価しないで何人か読んでみても、みな「課題」から外れたものでした。
専任教員に連絡したところ、講師に送られてきた「課題」は以前のもので、今回は課題を変えたけど、以前のものを送ってしまったと訂正の課題が送られてきました。
納得、改めて新しい課題に基づき評価に取り組んでいます。
10月末までに60人余のレポートを評価します。
最後の仕事、がんばります。
静岡県営吉田公園のコスモス。