前回のセイタカアワダチソウの記事に関してコメントをいただきました。
「自然の営みは難しいですね。」という趣旨のコメントでしたが、遊水地の埴相の移り変わりを見て、まったく同感です。
今、遊水地に目立つのがオオブタクサ。
写真は、越流堤ですが、堤体のほとんどにオオブタクサが繁茂しています。
白く見えるのがススキ。
数年前までは、散策路の周囲までススキに覆われていましたが、今はススキが隅に追いやられています。
このように外来植物により、在来種が駆逐される状況があり、遊水地に生育する数百種類の植物の中には、ここから姿を消した種も多くあるのではないかと思います。
ミズアオイのように準絶滅危惧種に指定された植物の保護活動が行われ、紫色のきれいな花を見ることができるようになりました。
植物の多様性を保護するという意味では、拡大を続け在来種を駆逐するような外来種を駆除することも必要と考えます。
オオブタクサは花粉症の原因ともなっているので、遊水地の群生もなくしてほしいものです。
一方で、日本から持ち出されたクズが、諸外国では侵略的外来種に指定されています。
遊水地の木に巻きついた蔓がクズの大木のようになっているのを見ると、さもありなんと思います。
遊水地で目につくようになったキショウブも要注意外来生物に指定されています。
最初は1か所だけだったものが数年のうちに何か所でも目にするようになりました。
それだけ繁殖力が強いということですね。
遊水地の移り変わりを見ていると、自然保護とは何だろうと考えさせられることが多くあります。
これも、そこに生えている植物をいろいろ知っていくことで気づいたことです。
まずはそこに何があるか知り、自然保護とは何かを考えることですね。
名前は知りませんが、飼っていた鶏に食べさせた草とか、学校のウサギに食べさせたハコベとか、いろんな色の花を咲かせるくさとか、多種多様な草が姿を消して、一面、同じ種類の草が占めるようになりました。
農作業面では問題がないんですが、土地への愛着という意味では、とてもさびしい気持ちになります😢
確かに子どもの頃の田畑とは違う景色になりましたね。
社会の変化が自然環境にも反映されるのでしょうが、やはり寂しさはありますね。