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静岡市の市花タチアオイ(6月15日撮影)
各自治体では、高齢者や障害者、子育て支援などの分野ごとに行政計画が策定されています。
まちともは、地域で支え合いの取り組みに参加するようになって、いつも思うことがあります。これらの分野別計画で、それぞれの分野で地域づくりがうたわれますが、受け止める地域の側は一つであり、高齢者も障害者も子どもも全部含めた地域づくりを考えられないものかと。
高齢者計画では、高齢者を支える地域づくりがうたわれ、元気な高齢者が病弱な高齢者を支える取り組みが推奨されます。障害者計画では、障害への理解と障害があっても普通に暮らせる地域づくりが推奨されます。
しかし、地域の中では、高齢者を支える分野、障害者支援をする分野等が分かれているのではなく、みんなで隣近所に支援が必要な人がいたら支え合っていこうという取り組みになります。
元気な高齢者が、支援を必要とする高齢者はもちろん、障害があって支援を必要とする人、子育て支援を必要とする人などに手を差し伸べることは普通にあることです。
また、障害があっても、地域の支え合いに参加できる人たちもいるのではないでしょうか。
たとえば、障害者支援の事業所で、地域の高齢者を支援することだってできる可能性はあります。
地域というのは多様な人たちが混在し、多様な支え合いが行われているところです。
それぞれの分野ごとの計画で、地域を特定の分野に限った地域づくりというとらえ方は、いいかげんにやめていただきたいものです。
各自治体に地域福祉計画というものがあります。地域の中で福祉を推進するために、どのような地域づくりをするのか考えたものです。
分野ごとの計画も、地域福祉計画に示された地域づくりをそのまま記載していくことはできないものかと考えます。
市のある会議で、それを訴えたのですが、担当者にはよく分かってもらえなかったようです。
自治体に籍を置いたものとして、分野ごとの施策へのこだわりはよくわかりますが、地域づくりについては、同じ内容で記載できるようにしてもよいのではないかと考えています。
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