これは難解な文体の明治中期における論理学の本だ。ところどころに高島平三郎がコメントを付けている。
蒲生君平の「山陵志」もそうだが、本書も内容よりも文体が現代人には難解。
小野沢頼明 著『論理園 : 一名・思想之構成』開発社、明治32年11月
[目次]
標題紙
目次
第一章 発端 / 1p
第二章 三書生の性質、主義、行為 / 2p
第三章 慮作論理園の逍遥を促がす / 4p
第四章 三書生慮作の宿所に集まる / 7p
第五章 三書生論理園に趣むく / 17p
第六章 三書生論理園弁論の役割を議決す / 33p
第七章 論理園の制札 / 35p
第八章 論理園の不思議 / 37p
第九章 慮作帰納演繹両法の区別を論ず / 41p
第十章 形三論理園中推理圜に入り名木を見て名辞を弁明す / 49p
第十一章 形三論理園の名木を見て十八名詞を弁明す / 54p
第十二章 形三名詞林中の橋上に於て語辞を弁明してソクラチースと問答す / 64p
第十三章 形三名詞の四要目中の一なる外延内包を弁明す / 67p
第十四章 形三賓名詞を弁明す / 69p
第十五章 形三区分法を弁明す / 72p
第十六章 形三ソクラチースの代理となり事助慮作と定義を論じ及び三書生一童花車に乗り名詞林を一週す / 75p
第十七章 三書生一童推理圜の中圜に闖入し事助命題の大意を弁明す / 81p
第十八章 三書生一童名題川上に花船を浮べ護衛船音楽船を従へ命題の四元素を論ず / 87p
第十九章 事助花船中にて命題の種類を弁明す / 93p
第二十章 事助船中に於て命題の性質を弁明す / 94p
第二十一章 事助船中に於て命題の分量を弁明す / 97p
第二十二章 事助船中に於て命題の性質及び分量上の配置を弁じ慮作形三肯否両命題に関する演説を為す / 99p
第二十三章 事助船中に於て論理上命題の説明は外延的にあることを弁明す / 102p
第二十四章 事助船中に於て肯定命題主賓両詞の図解を弁明す / 103p
第二十五章 事助船中に於て大量否定命題主賓両詞の図解を弁明す / 106p
第二十六章 事助船中に於て小量肯定命題主賓両詞の図解を弁明す / 106p
第二十七章 事助船中に於て小量否定命題主賓両詞及び各命題至要の図式を弁明す / 110p
第二十八章 三書生推理島上に上り命題転換を弁ぜんとして各船に休憩を命ず / 115p
第二十九章 三書生一童推理島に上り事助命題対立推演を弁明す / 119p
第三十章 事助島上に於て命題転換を弁明す / 123p
第三十一章 事助島上に於て直接推演なる両立推演の各種類を弁じ三子一童其命題の大意に付発句を吟詠して帰船す / 127p
第三十二章 事助字有限命題川上に於て有限命題を弁了す / 136p
第三十三章 命題川の帰祝式 / 142p
第三十四章 三書生一童第三推理圜に入り慮作論式の端緒を弁明し一同紅雲橋を経て白雲台に登り推理の深奥を窺はんとす / 144p
第三十五章 慮作論式の推理を弁明す / 153p
第三十六章 慮作論式図式等を弁明す / 159p
第三十七章 慮作二段論法を案出して之を弁明す / 165p
第三十八章 白雲車上慮作論式の変体を弁明す / 174p
第三十九章 白雲車上慮作略体論式を弁明す / 179p
第四十章 白雲車上慮作抽籖法を発言し事助鏈鎖体を弁明す / 181p
第四十一章 白雲車上慮作想像論式を弁明す / 188p
第四十二章 白雲車上形三撰択論式を弁明す / 196p
第四十三章 白雲車と紅雲車と合体して一の景雲車を生じ三聖三子二重体を弁了す / 201p
第四十四章 三書生玉室に於て誤謬を談ずる方針を画策し慮作霊沼辺に論理誤謬を弁明す / 211p
第四十五章 形三霊池に於て白鳥の形容を仮りて語法誤謬を弁明す / 215p
第四十六章 事助霊囿の麋鹿の形容に由り事実誤誤を弁明す / 217p
第四十七章 三書生論理園の廻り舞台にて演説す / 221p
第四十八章 三書生帰納談話会に加入し弁口を叩く / 230p
第四十九章 三書生真味館に登り慮作論理の枢要を説明す / 253p
第五十章 形三事助争論し慮作仲裁を為す三子悠々論理園を去る / 258p
私などには『心理学綱要』 大正15年、再版、広文堂などある種の哲学書のように思われる。
開発社は雑誌「教育時論」を出した出版社。本書は明治32年、高島34歳時のもの。著者小野沢については現在のところ消息不明。
蒲生君平の「山陵志」もそうだが、本書も内容よりも文体が現代人には難解。
小野沢頼明 著『論理園 : 一名・思想之構成』開発社、明治32年11月
[目次]
標題紙
目次
第一章 発端 / 1p
第二章 三書生の性質、主義、行為 / 2p
第三章 慮作論理園の逍遥を促がす / 4p
第四章 三書生慮作の宿所に集まる / 7p
第五章 三書生論理園に趣むく / 17p
第六章 三書生論理園弁論の役割を議決す / 33p
第七章 論理園の制札 / 35p
第八章 論理園の不思議 / 37p
第九章 慮作帰納演繹両法の区別を論ず / 41p
第十章 形三論理園中推理圜に入り名木を見て名辞を弁明す / 49p
第十一章 形三論理園の名木を見て十八名詞を弁明す / 54p
第十二章 形三名詞林中の橋上に於て語辞を弁明してソクラチースと問答す / 64p
第十三章 形三名詞の四要目中の一なる外延内包を弁明す / 67p
第十四章 形三賓名詞を弁明す / 69p
第十五章 形三区分法を弁明す / 72p
第十六章 形三ソクラチースの代理となり事助慮作と定義を論じ及び三書生一童花車に乗り名詞林を一週す / 75p
第十七章 三書生一童推理圜の中圜に闖入し事助命題の大意を弁明す / 81p
第十八章 三書生一童名題川上に花船を浮べ護衛船音楽船を従へ命題の四元素を論ず / 87p
第十九章 事助花船中にて命題の種類を弁明す / 93p
第二十章 事助船中に於て命題の性質を弁明す / 94p
第二十一章 事助船中に於て命題の分量を弁明す / 97p
第二十二章 事助船中に於て命題の性質及び分量上の配置を弁じ慮作形三肯否両命題に関する演説を為す / 99p
第二十三章 事助船中に於て論理上命題の説明は外延的にあることを弁明す / 102p
第二十四章 事助船中に於て肯定命題主賓両詞の図解を弁明す / 103p
第二十五章 事助船中に於て大量否定命題主賓両詞の図解を弁明す / 106p
第二十六章 事助船中に於て小量肯定命題主賓両詞の図解を弁明す / 106p
第二十七章 事助船中に於て小量否定命題主賓両詞及び各命題至要の図式を弁明す / 110p
第二十八章 三書生推理島上に上り命題転換を弁ぜんとして各船に休憩を命ず / 115p
第二十九章 三書生一童推理島に上り事助命題対立推演を弁明す / 119p
第三十章 事助島上に於て命題転換を弁明す / 123p
第三十一章 事助島上に於て直接推演なる両立推演の各種類を弁じ三子一童其命題の大意に付発句を吟詠して帰船す / 127p
第三十二章 事助字有限命題川上に於て有限命題を弁了す / 136p
第三十三章 命題川の帰祝式 / 142p
第三十四章 三書生一童第三推理圜に入り慮作論式の端緒を弁明し一同紅雲橋を経て白雲台に登り推理の深奥を窺はんとす / 144p
第三十五章 慮作論式の推理を弁明す / 153p
第三十六章 慮作論式図式等を弁明す / 159p
第三十七章 慮作二段論法を案出して之を弁明す / 165p
第三十八章 白雲車上慮作論式の変体を弁明す / 174p
第三十九章 白雲車上慮作略体論式を弁明す / 179p
第四十章 白雲車上慮作抽籖法を発言し事助鏈鎖体を弁明す / 181p
第四十一章 白雲車上慮作想像論式を弁明す / 188p
第四十二章 白雲車上形三撰択論式を弁明す / 196p
第四十三章 白雲車と紅雲車と合体して一の景雲車を生じ三聖三子二重体を弁了す / 201p
第四十四章 三書生玉室に於て誤謬を談ずる方針を画策し慮作霊沼辺に論理誤謬を弁明す / 211p
第四十五章 形三霊池に於て白鳥の形容を仮りて語法誤謬を弁明す / 215p
第四十六章 事助霊囿の麋鹿の形容に由り事実誤誤を弁明す / 217p
第四十七章 三書生論理園の廻り舞台にて演説す / 221p
第四十八章 三書生帰納談話会に加入し弁口を叩く / 230p
第四十九章 三書生真味館に登り慮作論理の枢要を説明す / 253p
第五十章 形三事助争論し慮作仲裁を為す三子悠々論理園を去る / 258p
私などには『心理学綱要』 大正15年、再版、広文堂などある種の哲学書のように思われる。
開発社は雑誌「教育時論」を出した出版社。本書は明治32年、高島34歳時のもの。著者小野沢については現在のところ消息不明。