- 松永史談会 -

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内務省感化救済事業への参加

2014年04月30日 | 断想および雑談
高島は明治41年ごろには当代随一の児童研究者として明治政府の専門委員(嘱託)という形で政策に関与していく。それと共に心理学的知見の修養(実践道徳)への応用の方途を模索するようになる。













感化救済事業講演集. 上

目次
・ 救済の意義 桑田熊蔵君/1p
・ 泰西に於ける感化救済事業 平沼騏一郎君/23p
・ 泰西に於ける模範感化救済事業 大場茂馬君/47p
・ 感化事業の方法と感化の程度 渋沢栄一君/71p
・ 監獄行政と感化事業 小山温君/85p
・ 少年犯罪者と其特殊矯正法 伊沢修二君/99p
・ 少年犯罪者の訓育 早崎春香君/115p
・ 実践倫理 中島力造君/155p
・ 副業普及の奨励 鶴見左吉雄君/291p
・ 小農保護事業 三松武夫君/337p
・ 感化救済事業と産業組合の効用 有働良夫君/363p
・ 感化事業と農業 針塚長太郎君/387p
・ 感化事業と工業教育 河津七郎君/421p
・ 水産に関する救済事業 松崎寿三君/441p
・ 東西貯蓄思想の異同及監獄感化院に於ける貯金問題 下村宏君/457p
・ 貧民患者の救療 野田忠広君/483p
・ 白痴教育の実験 石井亮一君/521p
・ 鼻と精神との関係 岡田和一郎君/571p
・ 欧米青年会事業 山本邦之助君/587p
・ 附録(実験談)
・ 中等教育界に於ける不良生徒の感化 佐藤範雄君/595p
・ 感化教育と葉隠の意義 鍋島秀太郎君/608p
・ 感化事業実験談 山田俊卿君/622p
・ 育児上の実験 福沢万休君/62

感化救済事業講演集 下
内務省地方局 [編]1909
目次 / (0006.jp2)
救済事業及制度の要義 井上友一君 / 1p (0010.jp2)
感化事業と其管理法 留岡幸助君 / 51p (0035.jp2)
各国に於ける救済事業及制度 高野岩三郎君 / 237p (0128.jp2)
感化救済事業と普通教育 野尻精一君 / 283p (0151.jp2)
社会教育 乙竹岩造君 / 349p (0185.jp2)
感化院の目的及其事業 古賀廉造君 / 411p (0216.jp2)
児童研究 高島平三郎君 / 457p (0239.jp2)
低能児教育 乙竹岩造君 / 699p (0360.jp2)
精神操練に就て 元良勇次郎君 / 779p (0400.jp2)
警察行政と感化事業 有松英義君 / 799p (0412.jp2)
感化救済と至誠 赤松連城君 / 837p (0431.jp2)
泰西に於ける模範救済事業 有吉忠一君 / 845p (0435.jp2)
社会衛生 窪田静太郎君 / 871p (0448.jp2)
少年犯罪者の訓育 有馬四郎助君 / 887p (0456.jp2)
矯風奨善の事業 中川望君 / 931p (0478.jp2)
都市の改善 中川望君 / 961p (0493.jp2)
農村の改良 中川望君 / 989p (0507.jp2)
共済組合の事業及制度 中川望君 / 1017p (0521.jp2)
宗教と感化事業との関係 斯波淳六郎君 / 1037p (0531.jp2)




感化救済事業の目的
「感化救済事業の主旨は、天皇の慈恵を地域社会での共同のあり方が依拠すべき模範としつつ、国民が共同で社会防衛に努め、国家利益に叶うように自営の道を講ずることとなる。感化救済事業を提唱することによって、救済事業が従来の「一部の救恤問題」という理解から「自営の方法」すなわち防貧へと、その範囲が拡大されて把握されるようになったといえよう。それは、恩賜としての窮民救済を受ける民であることから、地域社会の構成員として、恩賜を受けず、国家に負担をかけない「良民」すなわち一般勤労国民となることを積極的に奨励していく方向を目指すものといえる。この自営の道を講ずることが、地方の隣保相扶の堅持・強化の要請となり、さらには、地方の再編という課題に結びつくのである」

日露戦後における留岡幸助の思想と行動 -


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