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今どきの将棋の楽しみ方① 藤井聡太の強さを楽しむのもその一つ

2021年08月19日 | 将棋あれこれ
2021年 8月

今将棋界は活況を呈している
その大きな要因の一つは 藤井聡太という天才の登場によるところが大きいのだと思います

14歳でプロ棋士になったり最年少タイトル奪取の記録を作ったりしておりその活躍はマスコミや
テレビのワイドショーなどでも取り上げられていますが
それは外面的なことであって その本質はたぐいまれな強さにあります
この部分が他の棋士とはどうも少し違っているようです

 


まだ19歳になったばかりですが タイトルは2つ保持しています(棋聖・王位)が
デビュー以来の勝率を見て驚きを隠せません……!
藤井聡太の記録
若いころはあの羽生さんも凄い記録を残しておりますが
なんといっても驚きはその勝率の高さになります 現在4年連続で最高勝率を続けておりますが
それは羽生さんも過去に一度だけ達成したこともあるのですが どうやら今年度は新記録を達成しそうな勢いがあります(史上初ということになりそうですが)
彼の場合はデビュー以来それを続けておりまだ底が全然見えてきませんのでなおさら恐ろしいですね
タイトル戦を争うようになると勝率も下がってくるのですが(相手のレベルが上がりますので当然です)
現時点では連勝もさることながら勝率が群を抜いていて 8割越えはびっくりしますね…。
あの羽生さんもタイトル戦を戦いつつ 勝率7割越えがやっとでしたのでこれからが見ものですね




こちらは現在50歳の羽生さんですが(今年51歳になります) もう頭が白くなってきており時の流れを感じさせます
総対局数が全く違いますが 
2000年頃は.720を超えていた羽生さんの勝率も今はタイトルを失って負けが込み
勝率も7割を切る程に下がって来たようです…
藤井聡太さんの場合はまだ若いですのでこれからの30年がどう変わってゆくのか大いに気になるところになります。

今将棋界はこの藤井聡太を中心に回って行っているのですが彼の対局を追い続けるのは
とても魅力的な将棋観戦の仕方であると言わざるを得ません


将棋が面白いんですね彼の将棋は
意外性もあるししかも強い 終盤がとてつもなく強いから踏み込みが半端ないんですね
これが面白くないわけがありません

この私の将棋観戦は
若いころの大山・升田に始まり その大山からすべてのタイトルを奪った中原・米長時代へと進んでゆき 羽生の登場を見て時代の完結を見た感がありましたが
その羽生の加齢と衰退により まさに戦国時代の様相を呈したのがここ数年の将棋界になります

そこを抜け出してきたのが かねてより羽生の後継者と言われ続けていた
渡辺明であり豊島将之であります それに永瀬拓矢 あるいは広瀬章人らが加わり
藤井聡太の登場を待って今まさに将棋界は天下統一に向かって突き進んでいる感があります

時代は藤井聡太を求めている感がありますが その流れを止めんと抗う抵抗勢力との
実に面白い戦いが待っています
これが面白くないわけがありません


そんな将棋界ですが 一般の方が将棋を楽しめるようになった要因には
ネットテレビの普及とAI分析があります

この私が将棋を見る方法として
無料のAbema将棋   があります

無料で配信しているネットテレビの将棋中継ですが 藤井聡太の対局とかタイトル戦の中継を生で観戦できるのが素晴らしいですね 何と言っても無料で見れるのがいいです

このAbema将棋の普及によって多くの方が将棋観戦に興味を持ったのかもしれません

以前 菅総理の実子がらみの官僚接待で問題になった囲碁将棋チャンネルも以前見ていたこともありますが
タイトル戦の生観戦は出来ませんでした しかるにこのAbema将棋はすべてやってくれますので
藤井聡太の将棋を観戦するにはもってこいの方法かと思います

さらに言うならば YouTube でもすぐにタイトル戦および藤井聡太の対局の
詳細な解説が対局が終わったすぐ後に数種類アップされます(将棋 藤井聡太で検索)
この連動性が素晴らしいと思いますね
昔では考えられなかった対局情報がたちまちのうちに見ることが出来ますので
時代の流れではありますが楽しい時代になったものです
将棋ファンにはたまらないコンテンツが揃っているものですね
これならば 黙っていても藤井聡太の というよりも将棋そのものの魅力が一般人にも広がってゆくことは充分考えられますし 事実そうなったようです。


もう一つ重要なことがあって
それがAI の活用ということが挙げられます
今はAI と言っていますが いうなれば将棋のコンピュータソフトになります
対局中の形成判断はパーセントで また次の一手も有力手をAI が予測してその後の読み筋も披露するのですがこれがまたスゴイ  
人間の感覚では考えられないような手も挙がってきます

Bonanza の登場以来 ここ数年は コンピュータ対プロ棋士の戦いがあったのですが
今やAI の知能は人間を追い越してしまったようです
つまり人はAI に勝てない時代になったようです…
その事は当たり前で必ず人はこういった計算が求められるゲームにおいては勝てない時代が来るとわかっていたのですが 将棋は人の行うゲームであり人がすることに意味があるのですね

ですから 今はいかにAI の考えることに近づけるのかが一つのキーワードになるようですし
そう思って見た方が楽しいですし そこが面白いところでもあります
実際には AI の予測手と違う手を対局者は指す場合があります
ほとんどはそれが悪い手になるようですが そうでない場合もあって
AI も予測できなかったとんでもなく凄い手であることがまれにあるようです
そういった手をこの藤井聡太は指すことがあるようですから 堪りません

その辺りが一番の見どころかもしれませんね 
将棋は

実際にツゲの将棋駒と カヤの盤を使って
人と相対して指すのが一番楽しいのですが この年になるとそうもゆきません
将棋ソフトと指しても楽しいですが 相手に縛りがなくては勝てません…

そんな中で 藤井聡太の指す将棋を観戦するのは気楽で実に楽しい瞬間になります
今どきの将棋の楽しみ方かと思います
以下次回に
それでは また

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