鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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明日(3/21)の名人戦挑戦者決定戦は 稲葉-羽生 の戦いに・・・

2018年03月21日 | 将棋あれこれ
2018/3/20

A級棋士6名による 前代未聞の名人戦挑戦者決定トーナメントは
長い戦いの末 遂に 稲葉陽八段 対 羽生善治竜王 との戦いの勝者が挑戦者になることが
決まったようです
豊島八段は残念ながら 驚異の5人抜きはならず惜しくも敗退となりました
稲葉八段が勝てば 去年に引き続き2年連続の挑戦 羽生竜王が勝てば一昨年に続いての
佐藤-羽生による名人戦となります。
どちらが勝っても面白い名人戦になりますね

稲葉陽八段といえば まず思い浮かべるのは
分かってください・・・ の あの 因幡晃さんですね
サングラスをかけ 長髪で 眉毛を八の字にしながら熱唱する あの人です
おっさんが若い頃随分あの歌流行ったものです 丁度 中島みゆきさんの 時代 という曲が
流行ったころでしたね・・・
おっさんの心にグサッと突き刺さる刃の様に いつまでも忘れられないいい曲でしたね・・・
キィが高くてうまく歌えないんですがね・・・

まあそれは余談ですが 明日が楽しみなところです


将棋の強さについての考察の続きですが
以前 月下の棋士 という将棋の漫画があったのですが
初手に端歩を突いて なんかそれらしき事をしたり顔で言ってました・・・これで俺が勝つ! なんてね

実に将棋を馬鹿にした漫画だと思いましたね・・・
この作者将棋を全然わかってない・・・そう思いました

将棋が100手前後で決着が着くとするならば いったい何手の手を読めばいいのでしょうか?
あまりに天文学的な数字になるので 気が遠くなります・・・
そんなことをわかって言ってるのでしょうかね

以前書いたことで 坂田三吉が関根名人に わしは100手先を読む というと 関根名人が
私は 150手先を読む と返した とテレビドラマでやっていたのですが
それも お話しです
将棋はそんな単純なものではありません

相手がこう指すとわかっているならば 自分の都合の良い手ばかりを直線的に交互に差し
100手先の場面まで 思い浮かべることは出来そうです
アマチュアの方でも それくらいは出来そうですが それはあくまで条件付きのお話です

むかし 原田泰夫八段が 3手の読み という次の1手問題をつくっていましたが
自分の指した手に対して 相手の候補手が少なくとも3通りあり そのそれぞれの手に対し
良い手があるかないか・・・という問題です
つまり 3手目(自分の手番の時に)にいい手があるならば その最初の手が正解ということです

でもこれも あらかじめ結論が出た将棋の一場面限定の問題で
いい手があるから問題になるのであります。
実際の指将棋では 形勢が傾くまでが実に長い・・・どちらも最善手を指すならば 
それはいつになるか見当もつきません・・・しかし いつかはどちらかに傾くのですがね・・・

一手指すごとに 相手の指す可能性のある手は増えてゆきますし そのあとのじぶんのても
その1手ごとに対してそれぞれ同じくらい複数のを読まなければなりません・・・
つまり1手増えるごとに少なく見積もっても
3×3×3×・・・・・・というように級数的に増えてゆきます
100手先ならば 3の100乗 という数字になります・・・
こんなに手を読むことは 人の頭の中では無理なお話になります・・・

でもそれをやるのがコンピュータなんですね 奴等ならそんなことは朝飯前なんですね
しかし 問題は形勢判断でしょうか
いい 悪い を瞬時に判断できるならば 到底人はコンピュータに勝つことは出来ないでしょうね・・・
残念ですがね

でもそこが難しいんですね
人には経験による 形勢の判別能力があります これが素晴らしい
中々機械にはマネの出来ないところです
だから今までは ヒトがコンピューターに負けなかったのですが それも事情が変わったようです
逆転してしまったようです・・・人工知能が進歩したんですね
もうこれからはヒトがコンピューターに勝てることはなくなりそうですね・・・


話を戻しますが 経験により ヒトは手を読まなくとも ある程度最善の手を見つけることが出来ます
それは長い間の修練によるところが大きいです
難しい局面でも 手を読まなくとも 候補手が浮かんでくるようです・・・
手が見えるというか 自然に次に差す手が分かるんですね
この事を早見え という言葉で表現しますが
これが一流棋士になればなるほど 凄い
今のプロ棋士は みんなこの能力が凄い様です

アマチュアは 考えないと指せない 
ヘボは 考えても指せない
・・・
プロは考えなくとも指せる こうでしょうかね

手が見えて その裏付けの為に読みを入れる…こういった感じでしょうか
でもね 本当に強い人は そのプロでさえ切り捨てたあまり可能性のない手でさえ
深く読みを入れるんですね・・・それが妙手になるんですね 中々指せない手なんですねこれが

それが嗅覚とでもいうか 勝負の本能みたいなものではないでしょうか
もちろん そんな手を指せるのは 一流棋士に限られてきますがね・・・
そこが棋士の芸なのではないでしょうか。

名のある棋士はみなそういったところがある様です もちろん羽生さんもネ‥

可能性のある手だけを拾い集め 数十手先の場面を思い描けることが出来れば
かなり強くなれそうです
でもそれが出来ないんですね・・・一般の人は

プロ棋士の凄さが一番分かるのは めくら将棋ですね
目隠しをして将棋を指すんですね 最後まで・・・
プロの人はこれが出来るんですね

将棋には棋譜というものがあります 記号で指した手を記してあるんですが
将棋の練習をするのに 将棋盤に駒を並べないで 頭の中だけでその手を進めて行きます
頭の中の将棋盤に駒を並べる訳です つまり。

しかし これが出来ない・・・
ある程度手が進んでゆくと 何がなんだかわからなくなるのですね・・・
将棋の駒の位置が分からなくなってしまうのです・・・
でもプロの方はこれが出来るんですね

これは 小さい頃からの訓練が必要なようです 頭脳の良さも必要の様です
これだ! と思いましたね 棋士に必要なのは


以前NHK の特番で 羽生さんが目隠しをして 棋譜を覚え 100手以上あるその棋譜を
最終手が終わった段階で 盤に並べる という事をやっていたのですが
これが驚きです 持ち駒の歩の枚数迄 その通りに再現しましたね

いったい どういった訓練をするとこんなことが出来るのでしょうか?

おっさんなども 頭の中で将棋盤を置いて並べてみるのですが
まず 81個のマス目が実に曖昧になります 盤面すべてが頭の中に入らないのですね・・・
5×5 位ならばなんとかなるのですが 9×9 となると ぼやけて
駒の位置が実に不確実になります これでは無理な話です・・・
つまり数手先の盤面を再現出来ないのですね・・・正確には・・・

この数手先の局面を再現する ということが 将棋の手を読む場合に必要不可欠になってきます
色んな手をそれぞれ読み進めた時に
この盤面がそのまま再現出来れば その盤面で 最善手を発見することが出来やすいし
面白い手や誰も考えつかない手を 発見しやすくなります

もちろん すべてのマス目に置いて正確性が要求され
一流は その再現の解像度が なまら半端ない と思われます
くっきりと その数手先の場面が頭の中に描かれているものと思われます
それが読みの正確性 とかいう言葉で表現されるのだと思います


将棋の勉強は 色々ありますが 興味を持てばかなり進めることが出来ます
しかし この能力だけは 中々出来るものではありません

むかし 忍者は ものを覚えるのに写真のようにそのもの自体を記憶する と聞いたことがあります
広く盤面を見つめ すべてを写真のように覚えてしまうという様な訓練をすればある程度は
それが出来る様になるかもしれません・・・
でもね 若くて 目もよくないとダメですね・・・

指し将棋は盤面が広いので大変なのですが
詰将棋というものがあります
今は いいアプリがあって スマホで無料でダウンロード出来るのですが

詰将棋パラダイス スマホ用 というアプリがあります
無料で 詰将棋が10000題位楽しめるのです 難問揃いですが おっさんはこれを愉しんでます
将棋に強くなりたい方は これをやってみるのが一つの良い方法かと思います

ただし 強くなるには ルールがあります
ロールプレイングゲームではないのですから すべて頭の中で考えなくてはなりません
マス目は少ないですが 初手から最終手まで すべての可能性を考えて
詰んでから 指すわけです 之しかないところまで頭の中で考えるのです
盤に駒を置いてはなりません それが出来れば かなり読むことが上達します
もちろん詰将棋ですから 王手の連続なので 読む手も限られてきますがね

詰将棋ですから 面白いですよこれは
ロールプレイングゲームのように 適当に可能性のある手を指して行き最後まで続く手を
探すやり方は NG
将棋が上達したければ すべて頭で考えなくてはなりません
そういう訓練をすれば 少しは将棋が上達すること間違いないところですね


あと お勧めの方法は NHK の将棋トーナメントの放送を教育テレビでやってますが
それを見ながら 実際に自分も考えてみて 読みを入れたのち次の手を予想するということです
強くなればだんだん当たるようになります
これは楽しいですよ 予想外の手が出ると これまた楽しいものです

まあ 今は ヒトと指す機会がほとんどないので こんなことをして将棋を楽しんでいます

将棋の強さの一つの理由を考えてみました

それでは また
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