2018 1月
横溝正史さんの 探偵小説に 必ずと言っていいほど登場するのが
あの有名な 金田一耕助であります
色んな役者さんが その役を演じてきていますが
役者さんが変わればイメージも随分と変わるものです
テレビドラマでいうと 古谷一行さん
映画ならば 石坂浩二さん
というイメージが定着して居るようですね
参考までに こんなものがあります
しかし おっさんは思うのでありますが どうも違うんですね・・・
それは 原作の小説を読むと感じるのですが この金田一耕助という探偵
あまり見た目がよくないんですね そして 小説の中でもその存在感は極めて薄い作りになっています
最初に読んだのが 昭和45年 講談社から出た 横溝正史全集の初回配本で
八つ墓村 と トランプ台上の首 という2作の長編と中編が載っていましたね
其の時初めて 横溝正史さんという作家を知ったわけです
後に テレビドラマで 古谷一行さんが演じる 金田一耕助シリーズというのが始まり
角川文庫がそのシリーズを刊行して ドラマとタイアップしての興業が大成功するわけです
つまりブームになったのですね・・・
しかし このドラマは あまりに金田一耕助が 前面に出過ぎていて 違和感を覚えたものです・・・
名探偵ものは 海外のドラマでもよく見ましたが
シャーロックホームズ は変人という感じですし
ポアロは 相当個性の強い感じで 彼ならばこういった感じでも良いのでしょうが
金田一耕助に関しては 彼の推理自体にもあまり個性は無く
物語の展開に応じて 疑問を提示する
いわば 物語の進行役というか先導役 という立場かな・・・と思うのであります
おっさんが一番しっくりいった役者さんは ズバリ
1977年の 野村芳太郎監督の 八つ墓村に金田一耕助役で 少しだけ登場した
渥美清 さんなんですね
彼の場合 本を読んでイメージした通りの感じであったこともあるし
あまり存在感を感じず 女にも全く興味がない という 感じが自然でしたね
ドラマ的にも 映画的にも それではまずいのかもしれませんが
その辺が 日本映画界の力量なのかもしれません・・・残念な気がしますね
その講談社の全集で読んだ 八つ墓村は とにかく面白かった!
あれは 探偵小説というよりも 推理冒険ロマン小説 とでもいうのでしょうか
つくりが 第三者の眼からの記述ではなく 主人公の 寺田辰弥 の眼からのものであり
次から次へと起こる 身の毛もよだつような展開が堪らんかったですね
あの鍾乳洞の中の イメージの世界が とても甘美に感じたものです
探偵小説が こんなにも面白く感じたのはこの時が最初で最後かもしれません・・・日本のではね
しかるに テレビドラマ化されるやいなや 愕然としたものです・・・
原作と全然違っているではないですか・・・
これには 失望しましたね
1977年の 映画に至っては あれは推理小説ではありません
完全にオカルト映画になり下がっていましたね・・・なんじゃ こりゃ!
この八つ墓村っていう物語は 祟りという迷信を利用した 遺産をめぐる犯罪の話で
その雰囲気づくりに 過去の惨劇であるとか 因縁があったということです
最終的には 金田一耕助が登場して 事件を解決するのですが
主人公には ステキな恋人も出来て 将来に夢のあるお話しとなっていました。
殺人の動機が理解不能 ということなんですね
横溝正史さんも たぶん そう思っていたのではないでしょうか
そこが残念な所であります
主要な役回りだと思うのですが 主人公の恋人役の 典子 がはぶかれているのですから
全く違う話になっているんですね!
まあ 面白ければいいのですが そうでもないから余計腹が立つものでした・・・
映画版の 犬神家の一族 悪魔の手毬唄 は 石坂浩二さんの金田一でしたが
これは よく出来ていたような気がしますね
それと 1977年版の古谷一行さんの ドラマ版の 悪魔の手毬唄は 良かったです
このドラマは 佐藤友美さんがいい雰囲気を出していたし 小沢栄太郎さんの 放菴もいい味を出してた
また 大空ゆかり役で 夏目雅子さんが出てたんですね 里子は 池波志乃さんだったな
丁寧なつくりで 違和感なしで面白くて 2回も見たんですね・・・
テーマ曲の 茶木みやこさんの まぼろしの人 という曲が妙に記憶に残ってますね・・・
しかし しかしです 古谷一行さんの ドラマが始まる前に
あったんですね 悪魔の手毬唄も 犬神家の一族も 八つ墓村も
名前を変えてね 金田一耕助は出てこないのですが
このおっさん そのドラマを見ているんですね
それが
犬神家の一族が 蒼いけものたち というタイトルで
悪魔の手毬歌が おんなともだち というタイトルで
蒼いけものたち は 火曜日の女シリーズで 1970年に放映されました
キャスト
水川美矢子 - 酒井和歌子
富岡清文 / 三枝修平 - 大丸二郎
山本武臣 - 大出俊
坂野智和 - 柴田侊彦
富岡雪子 - 沢村貞子
山本月子 - 千石規子
坂野花子 - 市川寿美礼
水川武 - 室田一人
鈴木小夜子 - 菱見百合子
三枝菊乃 - 東恵美子
館野卓也(弁護士) - 中山仁
畑野栄蔵 - 江波多寛児
ナレーター - 矢島正明
長野ではなく 群馬に場所を変え 主人公の酒井和歌子さんが
遺産の遺言の為にそこへ行き そこで同じような殺人が起こるという訳なんですね
中山仁さんが 弁護士であり 探偵役でもあったようです
酒井和歌子さんも綺麗だったし
あのおぞましいマスクも出て来ましたね
まだ 横溝正史さんの物語は知りませんでしたから
それは面白かったですね 沢村貞子さんが いい味を出していたのが記憶に残ってますね
この後
1971年に やはり 火曜日の女シリーズで 日本テレビで
おんなともだち は放映されたんですね
キャスト
牧村ゆかり - 范文雀
青池慎一 - 峰岸隆之介
篠塚 - 高橋昌也
榊原 - 伊達三郎
榊原泰子 - 川崎あかね
青池時子 - 斎藤美和
青池里子 - 鮎川いずみ
名前が少し変わっていますが サインはV の范文雀さんが
ゆかりの役で主役です
相方は 峰岸隆之介さんですまだ若いな・・・ 里子は 鮎川いずみさんで
殺人犯の母親役は 斎藤美和さんという 昼ドラに良く出てた人だったなあまり知らんけどね・・・
このドラマも 老婆が不気味に殺人を犯すというところが すごかったし
異母兄弟というのも同じだったけど
その事情は違っていたような気がします・・・
これも 掛け値無しに面白かったんですね
やはり このドラマにも 金田一耕助は出て来ません
なので 複雑な事情は省いているようですが 本筋は同じですから面白いし
主役の観点からの展開なので それも楽しい物でありました
八つ墓村は 1971年に NHK の銀河ドラマ枠で放送された 全5回
時間的制約があったのですが 原作にはかなり忠実な内容かと
キャスト
寺田辰弥 - 山本耕一
森美也子 - 水野久美
田治見春代 - 柳川慶子[11]
里村典子 - 有吉ひとみ
里村慎太郎 - 内田稔[12]
小梅 - 飯田蝶子
英泉 - 美川陽一郎
長英 - 藤原釜足
このドラマは 鍾乳洞がネックで 撮影が難しい様ですね
あの ザぼんちでお馴染みの 山本さんが 主役をやってます
水野久美さんも まだ若かったようですし 典子も出ていますね
おっさん このドラマは 事情があって 1回目しか見ていません・・・
残念ですが仕方がない様です
こんな感じで 横溝正史ものが だんだんテレビで放映されてゆくのですが
同じころから 古谷一行さんの金田一耕助シリーズが始まってブームになって行くのですね
でも おっさんには このブームが来る前の 金田一耕助抜きの作品が
特に印象に残っているようです 知ってる人はほとんどいないんだけどね
まあ 角川映画の 1977年版 犬神家の一族と
ドラマ版の 1977年版 悪魔の手毬唄
が いい出来だったようです
2004年の 稲垣吾郎さんが金田一で 若村麻由美さんが美也子の ドラマ版八つ墓村も 動機が原作に近くて
良かったけどね
キャスト
金田一耕助 - 稲垣吾郎
井川辰弥 / 亀井陽一 - 藤原竜也
森美也子 - 若村麻由美
田治見庄左衛門/ 要蔵 / 久弥 - 吹越満
田治見春代 - りょう
里村慎太郎 - 永澤俊矢
お島 - 東佳代子
荒井修平 - 入江雅人
井川鶴子 - 中山忍
井川丑松 - 守田比呂也
野村達雄 ‐ 森富士夫
長英 - 大門伍朗
川瀬(刑事) ‐ 櫻庭博道
濃茶の尼 - 絵沢萌子
梅幸尼 - 島かおり
久野恒実 - 浅野和之
諏訪(弁護士) - 笹野高史
田治見小梅 - 泉晶子
田治見小竹 - 江波杏子
橘(署長) - 塩見三省
横溝正史 - 小日向文世
一応キャストです
以上 おっさんの 横溝正史作品の 映画・ドラマに関する
印象を述べてみた次第であります
たま~に 見たくなる時があるんだよね 横溝作品は・・・
それでは また
横溝正史さんの 探偵小説に 必ずと言っていいほど登場するのが
あの有名な 金田一耕助であります
色んな役者さんが その役を演じてきていますが
役者さんが変わればイメージも随分と変わるものです
テレビドラマでいうと 古谷一行さん
映画ならば 石坂浩二さん
というイメージが定着して居るようですね
参考までに こんなものがあります
しかし おっさんは思うのでありますが どうも違うんですね・・・
それは 原作の小説を読むと感じるのですが この金田一耕助という探偵
あまり見た目がよくないんですね そして 小説の中でもその存在感は極めて薄い作りになっています
最初に読んだのが 昭和45年 講談社から出た 横溝正史全集の初回配本で
八つ墓村 と トランプ台上の首 という2作の長編と中編が載っていましたね
其の時初めて 横溝正史さんという作家を知ったわけです
後に テレビドラマで 古谷一行さんが演じる 金田一耕助シリーズというのが始まり
角川文庫がそのシリーズを刊行して ドラマとタイアップしての興業が大成功するわけです
つまりブームになったのですね・・・
しかし このドラマは あまりに金田一耕助が 前面に出過ぎていて 違和感を覚えたものです・・・
名探偵ものは 海外のドラマでもよく見ましたが
シャーロックホームズ は変人という感じですし
ポアロは 相当個性の強い感じで 彼ならばこういった感じでも良いのでしょうが
金田一耕助に関しては 彼の推理自体にもあまり個性は無く
物語の展開に応じて 疑問を提示する
いわば 物語の進行役というか先導役 という立場かな・・・と思うのであります
おっさんが一番しっくりいった役者さんは ズバリ
1977年の 野村芳太郎監督の 八つ墓村に金田一耕助役で 少しだけ登場した
渥美清 さんなんですね
彼の場合 本を読んでイメージした通りの感じであったこともあるし
あまり存在感を感じず 女にも全く興味がない という 感じが自然でしたね
ドラマ的にも 映画的にも それではまずいのかもしれませんが
その辺が 日本映画界の力量なのかもしれません・・・残念な気がしますね
その講談社の全集で読んだ 八つ墓村は とにかく面白かった!
あれは 探偵小説というよりも 推理冒険ロマン小説 とでもいうのでしょうか
つくりが 第三者の眼からの記述ではなく 主人公の 寺田辰弥 の眼からのものであり
次から次へと起こる 身の毛もよだつような展開が堪らんかったですね
あの鍾乳洞の中の イメージの世界が とても甘美に感じたものです
探偵小説が こんなにも面白く感じたのはこの時が最初で最後かもしれません・・・日本のではね
しかるに テレビドラマ化されるやいなや 愕然としたものです・・・
原作と全然違っているではないですか・・・
これには 失望しましたね
1977年の 映画に至っては あれは推理小説ではありません
完全にオカルト映画になり下がっていましたね・・・なんじゃ こりゃ!
この八つ墓村っていう物語は 祟りという迷信を利用した 遺産をめぐる犯罪の話で
その雰囲気づくりに 過去の惨劇であるとか 因縁があったということです
最終的には 金田一耕助が登場して 事件を解決するのですが
主人公には ステキな恋人も出来て 将来に夢のあるお話しとなっていました。
殺人の動機が理解不能 ということなんですね
横溝正史さんも たぶん そう思っていたのではないでしょうか
そこが残念な所であります
主要な役回りだと思うのですが 主人公の恋人役の 典子 がはぶかれているのですから
全く違う話になっているんですね!
まあ 面白ければいいのですが そうでもないから余計腹が立つものでした・・・
映画版の 犬神家の一族 悪魔の手毬唄 は 石坂浩二さんの金田一でしたが
これは よく出来ていたような気がしますね
それと 1977年版の古谷一行さんの ドラマ版の 悪魔の手毬唄は 良かったです
このドラマは 佐藤友美さんがいい雰囲気を出していたし 小沢栄太郎さんの 放菴もいい味を出してた
また 大空ゆかり役で 夏目雅子さんが出てたんですね 里子は 池波志乃さんだったな
丁寧なつくりで 違和感なしで面白くて 2回も見たんですね・・・
テーマ曲の 茶木みやこさんの まぼろしの人 という曲が妙に記憶に残ってますね・・・
しかし しかしです 古谷一行さんの ドラマが始まる前に
あったんですね 悪魔の手毬唄も 犬神家の一族も 八つ墓村も
名前を変えてね 金田一耕助は出てこないのですが
このおっさん そのドラマを見ているんですね
それが
犬神家の一族が 蒼いけものたち というタイトルで
悪魔の手毬歌が おんなともだち というタイトルで
蒼いけものたち は 火曜日の女シリーズで 1970年に放映されました
キャスト
水川美矢子 - 酒井和歌子
富岡清文 / 三枝修平 - 大丸二郎
山本武臣 - 大出俊
坂野智和 - 柴田侊彦
富岡雪子 - 沢村貞子
山本月子 - 千石規子
坂野花子 - 市川寿美礼
水川武 - 室田一人
鈴木小夜子 - 菱見百合子
三枝菊乃 - 東恵美子
館野卓也(弁護士) - 中山仁
畑野栄蔵 - 江波多寛児
ナレーター - 矢島正明
長野ではなく 群馬に場所を変え 主人公の酒井和歌子さんが
遺産の遺言の為にそこへ行き そこで同じような殺人が起こるという訳なんですね
中山仁さんが 弁護士であり 探偵役でもあったようです
酒井和歌子さんも綺麗だったし
あのおぞましいマスクも出て来ましたね
まだ 横溝正史さんの物語は知りませんでしたから
それは面白かったですね 沢村貞子さんが いい味を出していたのが記憶に残ってますね
この後
1971年に やはり 火曜日の女シリーズで 日本テレビで
おんなともだち は放映されたんですね
キャスト
牧村ゆかり - 范文雀
青池慎一 - 峰岸隆之介
篠塚 - 高橋昌也
榊原 - 伊達三郎
榊原泰子 - 川崎あかね
青池時子 - 斎藤美和
青池里子 - 鮎川いずみ
名前が少し変わっていますが サインはV の范文雀さんが
ゆかりの役で主役です
相方は 峰岸隆之介さんですまだ若いな・・・ 里子は 鮎川いずみさんで
殺人犯の母親役は 斎藤美和さんという 昼ドラに良く出てた人だったなあまり知らんけどね・・・
このドラマも 老婆が不気味に殺人を犯すというところが すごかったし
異母兄弟というのも同じだったけど
その事情は違っていたような気がします・・・
これも 掛け値無しに面白かったんですね
やはり このドラマにも 金田一耕助は出て来ません
なので 複雑な事情は省いているようですが 本筋は同じですから面白いし
主役の観点からの展開なので それも楽しい物でありました
八つ墓村は 1971年に NHK の銀河ドラマ枠で放送された 全5回
時間的制約があったのですが 原作にはかなり忠実な内容かと
キャスト
寺田辰弥 - 山本耕一
森美也子 - 水野久美
田治見春代 - 柳川慶子[11]
里村典子 - 有吉ひとみ
里村慎太郎 - 内田稔[12]
小梅 - 飯田蝶子
英泉 - 美川陽一郎
長英 - 藤原釜足
このドラマは 鍾乳洞がネックで 撮影が難しい様ですね
あの ザぼんちでお馴染みの 山本さんが 主役をやってます
水野久美さんも まだ若かったようですし 典子も出ていますね
おっさん このドラマは 事情があって 1回目しか見ていません・・・
残念ですが仕方がない様です
こんな感じで 横溝正史ものが だんだんテレビで放映されてゆくのですが
同じころから 古谷一行さんの金田一耕助シリーズが始まってブームになって行くのですね
でも おっさんには このブームが来る前の 金田一耕助抜きの作品が
特に印象に残っているようです 知ってる人はほとんどいないんだけどね
まあ 角川映画の 1977年版 犬神家の一族と
ドラマ版の 1977年版 悪魔の手毬唄
が いい出来だったようです
2004年の 稲垣吾郎さんが金田一で 若村麻由美さんが美也子の ドラマ版八つ墓村も 動機が原作に近くて
良かったけどね
キャスト
金田一耕助 - 稲垣吾郎
井川辰弥 / 亀井陽一 - 藤原竜也
森美也子 - 若村麻由美
田治見庄左衛門/ 要蔵 / 久弥 - 吹越満
田治見春代 - りょう
里村慎太郎 - 永澤俊矢
お島 - 東佳代子
荒井修平 - 入江雅人
井川鶴子 - 中山忍
井川丑松 - 守田比呂也
野村達雄 ‐ 森富士夫
長英 - 大門伍朗
川瀬(刑事) ‐ 櫻庭博道
濃茶の尼 - 絵沢萌子
梅幸尼 - 島かおり
久野恒実 - 浅野和之
諏訪(弁護士) - 笹野高史
田治見小梅 - 泉晶子
田治見小竹 - 江波杏子
橘(署長) - 塩見三省
横溝正史 - 小日向文世
一応キャストです
以上 おっさんの 横溝正史作品の 映画・ドラマに関する
印象を述べてみた次第であります
たま~に 見たくなる時があるんだよね 横溝作品は・・・
それでは また
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