鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Cornell & Diehl - Bluegrass (Appalachian Trail)-その②

2022年08月12日 | パイプタバコ
2022年 8月

今回は
Cornell & Diehl - Bluegrass (Appalachian Trail)-①
こちらの記事の続きとなります

前回は このブレンドのシリーズのお話や ブレンドの名前の由来について触れてみたのですが
肝心のお味の方は  というところになります


冒頭の写真は このアパラチアントレイルの出発点となる ジョージア州の スプリンガー山の写真となりますが この辺りに入植したアイルランド系の移民の故郷の音楽をモチーフにした
アコースティックのカントリーミュージックが Bluegrass というジャンルで残っています

バンジョーとバイオリンのかき鳴らす軽快な音楽であり日本でも馴染みが深いです(昔の西部劇などでよく見ましたし 大草原の小さな家でも父さんがバイオリンを弾いてましたね)

この辺りに生えている牧草がブルーグラスと呼ばれるのですが 音楽のジャンルの名前はその牧草からとったそうです


このアパラチアントレイルという長大な自然道は ここを出発して 3500キロも北へ続いてゆきますが
アパラチア山脈に沿って



こんな道が続いてゆくようです
霧のかかった山々を望みながら 高いところを歩いてゆく様はなんとも孤独で
人間の非力と大自然の大きさを感じさせるものと思われ そんな中で自分の出来ることをしっかりと
考えさせてくれるものなのかと思います


そんなことをイメージしながらこのブレンドを味わうのですが
  




Blue Ridge に比べ色がやや黒めのレディラブドになっております

どちらも同じようなカットになりますが 色がやや黒めなのがこちらのBluegrass となります
葉組を見ると
Bluegrass の方が Kentucky, Perique, Virginia
Blue Ridge の方は Black Cavendish, Oriental/Turkish, Perique, Virginia
となっており ケンタッキーとオリエントがその大きな違いになるようです

しかしどちらも ブライトとレッドのバージニアがメインのとても軽快なブレンドになっており
ケンタッキーが入っている分 Bluegrass の方がややボディがあるのですが
どちらもレモンのシトラスの香りと グラスのテイストが満載の
清涼感とすがすがしさの残るブレンドになっているかと思いました

そのブレンドのイメージは 霧に包まれながら北へ青くつながってゆく
アパラチア山脈を思い起こします(青い山脈…懐かしいなぁ…(*'ω'*))



感想

最初にこのブレンドの印象を述べておきます
このブレンドはブライトとレッドのバージニアが中心を占めるバージニアブレンドになりますが
レッドの印象は強くありません ブライトがメインになると思われますが
ブライトバージニアの特性でもあるグラスとシトラスの香りが満載のブレンドという最初の印象になりますが どうもそうではなく もっと強いハーブの存在を感じますね

ブレンド自体の甘さは強いものではありません
ヘイのテイストもあまり感じられなく タンジィなレッドの酸味もあるわけでもありませんので
ただただ軽いバージニアの軽快な甘さを感じる程度になります

ペリクが入ってますが その存在はよくわからないのが実情かと…
バージニアをまとめる役割かと思いますね

ケンタッキーはしっかりその存在がわかりますが
強いものではなく 軽いナッティさとこのブレンドにボディを与える程度になるかと思います
それよりも バーレィの存在をしっかり感じるようです

軽いモラセス あるいはハニーの甘さとともに
ドライでエグミのあるドライなバーレィの酸味を少し感じます
パフるとその傾向はより顕著になります

そうしますとこのブレンドは 
バージニアがメインでありながらバーレィも存在を示し 
ハービーな風味の中にケンタッキーがボディをつけるという
ちょっとアメリカンなすがすがしいブレンドになっていると思います




ここでキーワードを拾ってみると
① 強いレモンシトラスと 緑色のグラスの風味
② ケンタッキーよりもダークバーレィ
③ 軽い甘さと ドライな軽快感


これらがこのブレンドの特徴となるのですが
それぞれ考えてみます

① 強いレモンシトラスと 緑色のグラスの風味
ずいぶん思わせぶりな書き方をしていますが 感じたままを述べますと
本来バージニアの味の説明をするときに グラスとヘイ という言葉を使うのですが
特にブライトバージニアとかレモンバージニアとかを説明するにあたりよく使う言葉が
レモン風味のシトラス であるとか グラスのテイスト とかになります
どちらも本来ブライトバージニア特有の風味であり 葉自体にそういった風味があるのだと思われます
しかし乾燥や熟成の度合いとか葉のグレードの違いによって そういった風味には違いが出ると思います
なので どんなバージニアもそういった風味を持っていますので程度の差こそあれ
シトラスの風味や 若いグラスの風味というものはあらかじめブライトバージニアにはつきものの風味であると考えられます
これはバージニア自体がハーブのようなものであると考えると納得がゆくことになりますが
熟成が進むとそういった風味は目立たなくなるのかと思われます

ですからそういった風味を醸しながら 本来の甘い砂糖の味わいを提供するのがブライトバーにニアであると言えます

それは一般的なお話ですが
特にこのブレンドにおいて感じたのは それよりももっと強烈なレモンシトラスと ヨモギのようなグラスの風味 そしてミントのような爽やかな清涼感になります

点火と同時にすぐにそれを感じるのですが
本来のブライトバージニアのそれをはるかに凌駕するものを感じました
それがこのブレンドの大きな特徴で他のブレンドとは異なるところになります

アロマティックとは謳ってませんが Virginia based となっておりますので
おそらくこのブレンドにはなにがしかのハーブが入っているのかと思われます


舌に残るようなそういったアロマではなく もっと爽やかで穏やかではありなおかつ
しっかりとその存在を確信させるようなそういった何がしかのハーブを感じます
明らかにブライトバージニア本来の持つそれを越えているようです

しかし 違和感は全くなく ごくごく自然な風味なのでナチュラルなハーブの存在を感じた次第です

酸味は感じませんがレモンの風味をしっかり感じます
ミントのような清涼感を感じますが ハッカのようなものではなくもっと穏やかで軽いです
グラスの風味を感じますが アリがちな乾燥した草の風味ではなく もっと緑色のはっきりとした
ヨモギのような風味になるかもしれません


ハーブの香りはよくわからないところですが
思いつくままに各当するようなハーブを羅列してみると
レモングラス
レモンタイム
レモンミント
レモンバーム
タイムとセージ

などが思い浮かびますが そんなにいろいろ入っているとは思えませんので
この中のどれかを使っているのかもしれないと思いましが 定かではないお話です

ただ やはりそういった香草の香りを感じるところになります


② ケンタッキーよりダークバーレィ
このブレンド レモンの香りが強いせいか ペリクの存在はほとんど感じないのですが
ケンタッキーの存在はしっかり感じます
アパラチア山脈の尾根を思わせるようなロブストなそのニュアンスを感じるのですが
さほど強いものではありませんね

スモーキーでアーシーなガツーンとくるそういったものではなくもっと穏やかです
パフったときにその存在を感じるのですが ナッティな香りを感じるのもその時になります

しかし同時に強く感じるのは バーレィの存在になります
野草のようなエグミのある酸味を感じるのですがダークバーレィを思わせます
このブレンドの色が暗いのはそのバーレィのせいかもしれないと思いました

ケンタッキーもあるのでしょうが 
もっとバーレィ寄りのそういったドライな酸味のある風味となります
この風味がバージニアと合わさってこのブレンドの本来の味わいを作ります


③ 軽い甘さとドライな軽快感
①のハーブの影響が強いのか バージニア自体の甘さはさほど強く感じませんが
そのバージニアの甘さと バーレィに施されているケーシングでしょうか
軽いモラセスかハニーの風味を感じるように思います微かですが

なのでそういった軽い甘さと バーレィの持つドライ感が
軽快で爽快なハイキングの雰囲気とアメリカンな草原風景を醸しているのかと思いました



このブレンド そう甘くはありませんが ハーブによると思われる
レモンの風味とミントのような清涼感が最後まで続いて行き
アメリカの草原を思わせるようなグラスの風味とともにバーレィとケンタッキーが
その風景を支えるようです

バージニアのブレンドになりますが なかなか他に例のないブレンドとなっており
気楽に喫ってしまう気さくなブレンドかと思います

ハイキングが好きなかたにはお勧めかと思います (^^♪

そんなお話です
それではまた

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おっさんパスタ 8/11 自家... | トップ | おっさんパスタ 8/12 ホタ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

パイプタバコ」カテゴリの最新記事