鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Gawith, Hoggarth & Co. - Kendal No.7  シャグ

2021年12月28日 | パイプタバコ
2021年 12月

今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Kendal No.7

このところ立て続けに喫っている GH のシャグタバコの3作目となります
その他にもあるのでしょうが 取り敢えずこれにてシャグは終了とします

Kendal Kentucky
Kendal Dark
Kendal#7

の順に喫い進んできたものですが

ソープの様なとも称される フェンネルの香りともいわれるいわゆるケンサル香
これらの3つのブレンドには感じられないのですが
それとは別に Lakeland Scents と言ってよいのかわかりませんが ケンダルのある湖水地方独特の
フローラルな バラや花びらの香りが軽くついているようです

ケンダル香が満載のEnnerdale とか Coniston とはまるで違うのですが
上記の3つのシャグタバコには このケンダル地方独特の香りがほのかについているのかな ということです

その香りの原因は 甘さと清涼感のあるトンカビーンズであるとか
ローズやヒースのようなこの地方に自生するお花の香りになるかと思われます
強いケンダル香はついてはいませんが やはりLakeland 独特の香りと言えるかと思います
そんな香りが これらの少し強いタバコの強さをやわらげているのかと感じ入ります

しかしこのブレンドは 3つのシャグの中では一番弱く バージニアが満載のブレンドになっていて
3つの中では一番喫いやすく この私は一番美味いと思いました
いくら喫っても飽きの来ない 素晴らしいブレンドかと思います。

シャグというところがあまり火持ちしないのですが
考えようによっては火付も申し分なく 湿り気がありますので喫い方ひとつで
味も強さも存分に味わえる実に手軽なタバコになっています
味わいに安っぽいところもありませんので お勧めのブレンドとなりますね





幾分ブラウンの色合いが強くなりますが
カットは上記の2ブレンドと同じく細かいシャグになっているのは同じです
幾分湿気というかアロマの部分が強いのでしょうか 指先にベトツキを感じるようです




右の缶は 前回の Kendal Dark になりますが
それに比べるとこちらの方は幾分色が薄いです



どちらも同じように



あまり堅づめをしないで軽く詰めて静かに喫うのがおっさん流となります


何度も書きますが このブレンドは美味いと思います
飽きが来ませんので GH ではお勧めのシャグです



さてこのブレンドの構成を考えるに
また問題が出てきます
TRDC の説明を見ると
No.7 has been a popular with pipe smokers all over the UK and around the world for decades. A beautiful blend of dark fired and flue cured Virginias. An earthy and leather tobacco, with plenty of body to match. The blend for No.7 features as the basis for a number of the scented Lakeland blends, in mixture and flake formats.

この様にしか書かれおらず なんだかはっきりしませんね…
しかし喫ってみてまず感じたのは 
このブレンドはバージニアだけの構成で バーレィ ケンタッキーは入っていないようです

TRDC あるいはSPDC のレビューの中に面白い記載がありました
TRDC の一番古いレビューなのですが

Steverino (6) 2011-01-12 さんの記載になりますが
どこかのたばこ販売店の説明の中にこの様に書かれていたそうです
"The main distinguishing feature of this mixture is the high proportion of Indian dark air-cured tobacco in the blend (35%), which lends a certain 'cigar-type' aroma to the smoke. Combined with 27% dark-fired leaf and only 38% flue-cured Virginias the blend provides a fairly strong smoke."

出所はどこかわかりませんが 構成%まで詳しく書かれておりますので おそらくGH からの直接のソースになると思われますが
これによると
35%の Indian dark air cured leaf に
27%の dark-fired leaf を混ぜさらに
38%の flue-cured Virginia
が入っているそうです

いずれもバージニアになりますが その中に基本バージニアの占める割合は38%ということになります
Indian leaf は入っていますが バーレィもケンタッキーも入っていないことになります
ですから上記のKK KD に比べて強さもマイルドて随分と喫いやすくなっています


事実このブレンドの味わいは シガーライクなテイストこそありますが
ケンタッキーの強さと バーレィの野草のような風味はなく
全体を包み込んでいるのは 種々のバージニアの甘さと風味になります

ちょっとスモーキーな風味も 小麦を煮込んだようなダークバージニアの風味も
あるいは グラスとヘイの基本のバージニアの風味もあって
それにある種の甘さと清涼感 そしてケンダル独特の酸味も感じられるお花の風味も感じられる
実に爽やかな仕上がりとなっているようです




さてここで余談になりますが GH 好きには気になった話を一つ…

このおっさん テレビドラマの相棒 というのを好きでずっと見ているのですが
先日の放送で麻丘めぐみさんがゲストで出ておられた回がありました
相棒 Seazon20 #10
紅茶のおいしい喫茶店
というサブタイトルになるのですが 柏原芳恵さんではなく左利きの麻丘めぐみさんがゲストになります




お話の内容はどうでもいいことですが この回のテイストが初期の相棒を思い出させる楽しい造りとなっていて思わず懐かしさがこみ上げてきましたね


張り込みの為 喫茶店の店員になりすまし 見張りをする

杉下右京になりますが 得意の紅茶プレィも板についたものですが


その常連客になるのがこちらの

麻丘めぐみさんになりますが もうずいぶん年を召されて全く普通のおばさんになってますね
あのアイドルのころの面影は全くありませんが それでも懐かしさはあります

この麻丘めぐみさんは 2003年にも一度この相棒シリーズに出ておられて
命の値段(相棒シーズン2 #8)という回にあの中原丈男さんと一緒に出ていました
もう18年も前の話になりますので もっと若かったのですが


この回にはもう一方

この方も出られており やはりこの方も2回目の出演になります
相棒シーズン4 #8の 監禁 というタイトルでしたが 佐藤江梨子さんと一緒に出ていましたね
この方が詐欺グループのボスになるのですが
そんな話ではなく
 
杉下右京と 麻丘めぐみの会話の中でこんなところがありました
このめぐみさん紅茶に随分と詳しいのですが
以前 イギリスの グラスミア の近くに住んでいたそうです
杉下右京もそれを聞いて なんて素晴らしいところだと感心するのですが

このグラスミアが気になったわけです

言葉の響きからして SG のグラウスムーアを思い出したのですが

こちらのブレンドになりますが もっとブライトバージニアの目立つ酸味のある花の香りのするブレンドになっているようですが


地図で調べてみると こんなことがわかります
グラスミアのある所

この地図を見るとよくわかりますが
グラスミアは
ケンダルの湖水地方のケンダルのすぐ近くにその村はあるようです




   





緑の山に囲まれた美しい湖の周りにポツンとたたずむその景観は
とても美しいもので ある詩人がここを気に入って 世界で一番美しいところと謳ったそうです
今はこの辺り一帯 ハリーポッターでおなじみのホグワーツのある場所として若い人達には知られているそうですが 実に楽しい想像が膨らみますね


こんなところの喫茶店で飲む紅茶も 喫うパイプも(喫えればね)実に美味いのかと思われますね
まさしくケンダルを代表する土地になるのですが

じゃあ SG の グラウスムーアはどこなんだい?  ということになりますね

実は上の地図の中にその土地も乗っているのですが
ケンダルの50Km 程南東にグラウス・ムーア・レーンというのがあって
ここらあたりからケンダル辺り一帯が国立公園になっているそうです
湖水地方の荒野という感じになり ライチョウの狩りが盛んなところだそうです

 


鉄砲と犬を連れてキジうちならぬ ライチョウうちをするようですが(ホントかな…?)


この土地にたくさん咲いているのが

こちらの ヒースの花になります 地を這うように辺り一面を覆うのですが
日本ではエリカと呼ばれるこのはな Irish Mist の香りとして有名なのは
以前の記事で
Kramer's Pipe and Tobacco Shop - Blend for Cary Grant
この中でも触れてあります


Grasmere と Grousmoor 
場所も名前も違うのですが どちらもケンダルの湖水地方の名前となります

だから…?  という話ですが
GH のブレンドにはこの土地柄がよく出ているのかと思いましたね 味も雰囲気もね


またしても話が随分と長くなってしまいましたが
肝心の お味の 感想 となります

すでももう結論は書いているのですが
3つのシャグの中では一番喫いやすく味もあって美味いブレンドかと思います
個人的には一番好きなシャグとなります
シャグに限らず GH の中でもかなり美味いブレンドになるかと思います
ただし 味は濃いわけではありませんので多少好みは分かれるかとは思います




点火と同時にやって来るのは
軽いシトラスを含んだバージニアの甘さになりますが強いものではありません
それよりも少し 清涼感を伴うトンキンの甘さを感じるようです
どうもこれらのシャグにはトンキンの存在を少し感じるようです
ただし強いものではなく 良いバランスをもってということになります

基本バージニアの甘さがメインの甘さになるのですが
ヘイの香りも少し感じるようです
その中に沸き上がってくるのは ラッパーのシガーライクなコクのあるテイストと
ダークバージニアによる小麦チックなまったりとした風味になります

アーシーなタバコ感もそこそこあり スモーキーな火で燻されたタバコの風味も少し感じられるようですから やや旨味を感じながらほどほど甘みを含んだ味わいになります
しかしあくまで バージニアの甘さ自体は強いわけではなくトンキンの甘さがそれを後押しする感じです

ここで というか ずっとなのですが ほのかに感じる香りがあります
それがかすかないい塩梅の酸味と 爽やかさのある花の香り? となります

Lakeland を思わせるような爽やかな香りでしょうか


前述の記載でこの梅干しチックな酸味が おそらくヒースの花びらの香りかと考えます
それだけではなく もっと他の花の香りが入っているかもしれませんのですが
それはこの私にはよくわからないところになります



程よい酸味と 爽やかさを感じさせる香 それにバージニアの甘さとトンキンの甘さが混じり合います
甘さの他にも強さを感じさせるタバコ感のあるシガーライクな味わいとスモーキーなテイストが合わさりますので
実に飽きの来ないさっぱり味のブレンドになるかと思います

強すぎるわけでもなく 弱すぎるわけでもなし
甘すぎるわけではなく 甘くないわけでもありません
適度にコクがあって紅茶によく合いそうなブレンドになっていますね



このブレンド GH の中ではさほど人気がないようですが
それはシャグであることが一番の原因かと思います

手軽で簡単に喫えること 味も適切な喫い方をすればかなり美味いと思いますので
喫煙時間の短さを差し引いても 良いブレンドかと思いますし いつでも備えておきたいブレンドかと思いましたね
ケンダルタバコが好きでまだ喫ってない方にはお勧めかと思います
そんなお話になります

長い話で恐縮します
それでは また

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モエレの鳥たち 12/26 クリ... | トップ | 2021年の〆に 今年2回目の... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kaiser09-11)
2021-12-31 15:58:06
初めまして、先日の相棒での

グラスミア、気になってましたが、
おそらく湖水地方だと思ったのですが、

やはりでしたか!?

謎が解決して、ありがとうございました・・・
返信する

コメントを投稿

パイプタバコ」カテゴリの最新記事