鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Odessa バルク

2022年01月16日 | パイプタバコ
2022年 1月

今回は Cornell & Diehl - Odessa(オデッサ) バルク となります

Odessa(オデッサ)という言葉については確かなところはわからないのですが
ウクライナの黒海沿岸都市のオデッサなのか アメリカテキサス州の油田都市でもあるオデッサなのか
定かではありませんが バルカンとも少し離れているウクライナのオデッサとも考えにくく
ましてや ナチの残党を記した オデッサファイルとも考えにくく
ここでは アメリカの油田都市を思い浮かべることにしました

バルク№968 になるのがこのブレンドですが バルク№968R というのが当ブレンドのバーレィを
バージニアと置き換えた Red Odessa になります
またこのRed Odessa とPirate Kake を半々に混ぜたのが あの有名な №99 のEngine#99 ということだそうです そちらの方は知っておりますが 美味いブレンドかと思います。



こちらが当バルクになりますが
ラタキアのニオイのしっかりとするブレンドになりますが
見た目はさほど色が黒いわけではありません

葉組の方は
Burley, Latakia, Oriental/Turkish, Perique となっており
ブレンドタイプ的には Burley Based ということだそうで American English とも呼ばれるようです
バージニアの代りにバーレィが使用されていますので そういった呼び名にするわけですが
Pirate Kake などもバージニアの入っていないバーレィブレンドですが 
あちらは立派なEnglish という扱いになりますのはいささか意味が分かりかねますね

PK も当ブレンドも バーレィはキャベンディッシュタイプになっているのですがそれも当然でしょうか
なぜなら バーレィ自体に甘みはほとんどありませんので 当然のことながらこのバーレィには
充分な甘みが付いていますね

しかしながら PK と当ブレンドの甘みは少し違っていてまったく別のブレンドのイメージになります
それもそのはずで 当然のことながらラタキアの含有量がまず大きく違いますね
75%のラタキアを含むのはPK ですが 当ブレンドのラタキアはおそらく40%以下になるかとおもいます
その分バーレィとオリエントの比率が高くなりそうです

ペリクも入っていますので その辺りの味の違いがどうなってくるのかが比較するべきポイントになりそうです PK とは全く別のブレンドですが 味の説明という意味においては
構成コンポーネントの似ているブレンドを比較するのがわかりやすい方法となります
なので 当ブレンドにおいては PK の味わいを頭に描きながらの比較感想となりました。






感想

当ブレンドの最初の説明を見ると バルカンソブラニーホワイト(White というとオリジナルの方でしょうか) 
に似ていると書かれていますが

それは全く違っていて 似ているとすればオリエントが前面に出たバルカンっぽいところだけでしょうか
しかしこちらのオリエントは画一的であり オリエントの醸す微妙な甘さというものはありませんので
その辺りも大きな違いになりますし バージニアが入っていないのもその要因かと思います


当ブレンドは PK のように バーレィが主体のラタキアブレンドであると考えた方が良いです
ただしオリエントはほとんどIzmir だと思いますが オリエントの前面に出たブレンドとなります




軽く詰めて火をつけるのですが
火付きは悪くありません

点火とともにやって来るのは
ラタキアの香りになりますウッディでスモーキーなラタキアになりますが PK の様な強いウッジーな
清涼感はありませんスパイシーなところもさほどではありませんので
そこそこのラタキア感というところ

そのラタキアとともにというかそれを追い越すようにやって来るのは オリエントの香りになりますが
これが結構効いています

イズミルだと思うのですが 少し緑色のテイストの少しマスティな草っぽいテイストになります
最初にこのターキッシュについて認識したようなまさにヨモギのような香りになりますが
その後に認識することになった ナッティな香ばしさというものはあまり感じないようです


このブレンドバージニアは入っていないのですが バーレィにつけられた甘さが強いです
PK の場合はもっとバーレィの量は少ないですから甘さも微かなのですがモラセスの甘さを感じたものです

しかし当ブレンドの甘さはもっと強いですね
モラセスの他に トンカビーンズの甘さを少し感じるようです
バージニアは入っていませんが十分な甘さになります 質は違うけどね

バージニアと違うところは バーレィのドライ感になります
バージニアの様なグラスとヘイ ブレッディな味わいはないのですが
爽やかさとあっさりとした風味があるようです

ペリクがそういった味わいに深みと酸味を与えるのですが
効果の方はよくわからない気がします…

甘さもかなりしっかり感じられトンキンの清涼感もあって
バーレィもいたって穏やかなテイストでとても喫いやすいのですが
どこか物足りなさを感じるようです



このブレンド バランスが良い という評判になりますが
果たしてそうなのか? という気もしますね

一つは イズミルのオリエントが出すぎの感があります
ちょっとオリエントが単調な気がしますので
オリエントのしつこさを感じるようです


さらに言えば
バージニアが入っていないのならば もっとラタキアは多い方が良いかと思います

PK はC&D のラタキアブレンドの一つの完成形ですが
オリエントはもっと少なく もっと甘さは控えめです
その分 大量のラタキアがある種のスパイシーさと清涼感を演出しており
その他のコンポーネントとのバランスが実にしっくりとくるようです

ラタキアの含有量が多いと バージニアであろうとバーレィであろうと風味にあまり違いが出ないように思います

ある程度の甘さがあるならば さっぱりしているのが良いのかと思いますね
それがPK ということになるかと思います


逆にバーレィが入っていないのであれば
バージニアをメインにするのも オリエントをメインにするのも
はたまたラタキアをメインにするのもいずれの場合もあるのかと思います



当ブレンドにおいては バーレィのブレンドになりますので
そういったことを感じた次第になります

しかしこのブレンド
少々イズミルが出すぎの感がありますが
甘くてさっぱりとしておりラタキアも程ほどで喫いやすいブレンドかと思います
バルクで安いのですが安さ以上のブレンドになりますね
ラタキア好きの方には何の抵抗もなく一日中喫っていられるブレンドかと思いました
もう少しナッティな香ばしさがあればよいのですがね


そんな感想となります
それでは また

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