高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

2006-12-08 08:30:50 | まゆみのつぶやき室
ご縁とは不思議な物で、何処でどうつながるかわからない。

人形は田舎の主婦が趣味で始めた手仕事だった。
しかし、長く続けているとご褒美がいただけるもので、それが人形を通して出来たご縁というものだと思う。

6日から始まった、長岡市立図書館での作品展は、「人形に逢いたい」『ここに呼びたい!』と強く願ってくれた人たちのおかげで実現した物でもある。ウィル長岡の皆さんだ。皆、それぞれに仕事を持っていて、何の見返りも無いのに、大事な時間を割いてはこの作品展の為に前向きに動いてくださった。
本当にありがとうございます。
でもそのかいあって、あたたかい、たのしい会場になりましたね。
初日、私と同じ世代のお嫁さんがお姑さんを連れ添って来ていた。
腰の曲がった、かわいいおばあさんだった。お嫁さんと立ち話しをしていると、どうしようもない、心の葛藤があるのだと言った。おばあさんは、子供みたいに喜んで、一つ一つを覗き込んでいた。
皆同じだ。葛藤の無い人間が居たら、お逢いしたい。
でも、こうして、いっしょに連れ添って来てくれる事自体が、貴方の本来の姿だと私は思うんです。
「人間の醜さは一時の物。人間のやさしさは一生の物」
偉そうに!ね。  でも私はそう思うんですよ。

宝物のご縁をたくさん頂いているが、今年は特に暇なおじさん・・・事、伊藤さんには、どれ程の時間やエネルギー、感性を使って、人形の小道具を作っていただいた事か。はなめがねの新聞も、花火のかき氷も、自転車も、囲碁も。まだまだいっぱい!お見せして無いものもあるんですよ。伊藤さんは全くのボランティア。
送った、お金もつき返してくるところもあって、助けてもらった一年でした。

坂田さんは、自分で見た、いい物を人にも見せようとする人で、「風の盆」はよかったぁ~。小さくても、こだわりがあって、心をよみがえらせてくれたり、休ませたりできる隠れ喫茶・・などもミニ本にして届けてくれる。

生きる事のたくましさ、思いやりを教えてくれた陽さん。

一年お世話になった仕事関係の方、そして大切な家族。友達。

人形に出会わなければ、めぐり合えなかったご縁。


一生ものです。

             合掌