高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

コンプレックス

2006-12-15 08:41:47 | まゆみのつぶやき室
人にはさまざまなコンプレックスと言う物があると思うが、私の場合『くせっけ』がどうにも我慢ならない。
時々「いいじゃない、くせある方が、パーマ代も掛からないし・・・」等と言われるが、これは本人にしか解らない悩みなのだ。ある美容院では「手に負えない」と三行半を突きつけられたこともあった。

思春期の学生時代は雨の日は爆発してしまうので、大嫌いだった。
朝起きれば、あっちにこっちに、天にまで昇って行こうとしているので、手に負えない。そんな頃、どうにも髪型が決まらず、デートの約束をすっぽかした事がある。勿論ふられた。

しかし、時代は進歩して、縮毛矯正というパーマがある。

風にサラサラなびく髪を持つ岩崎宏美や浅野温子、今話題の石原真理子のようになれるのである。
今でこそ、何処の美容院でもやっているが、出始めの頃は3万くらいの高価なパーマだったので、必死こいて、石原真理子になるべく、貯金をした。

ドキドキしながら、かけた縮毛矯正パーマ。

時間もかかったが、掛け終ると世界が変わった。
『嘘でしょう?これが「わ・た・し!」・・・』

もう、雨の日に爆発する事も、あっちこっちに、踊り狂う事も無い。

それから私は何度も掛けたが、費用や、髪が痛む事も合って、髪を伸ばし、ゴムでくくって、広がりを押さえて生きてきた。

しかし、おばさんの代になると、もうどうでも良くなる。

今はくせそのままで、短くしている。

美容師の学校に通う息子は時々居間のテーブルでカットの練習をする。
たくさんの練習用の頭をかいま見る。

[何で、くせっけ用の頭がないんだよぉ~]
やはり、世の中ここからが間違っていると思うよ!