高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

本業はどっち?

2007-04-11 08:05:49 | まゆみのつぶやき室
華の都では桜が満開と・・・

しかし、私の住む信州はこれからが本番。
そんな時期になると、いよいよ百姓も本腰を入れてくる。

雪に押しつぶされぬように囲った木々の雪囲いをはずし、保存野菜を片付ける。

我が家も何度か書いているがアスパラ農家である。勿論、米、野菜何でも作ってはいるが、出荷しているアスパラは唯一肥料代と、年寄りのこずかいくらいにはなるようだ。
時々、猫の手くらいのお手伝いはしたものの、今までほとんどが年寄り任せで、私はのんきに人形作りという綺麗な仕事をさせていただいている。
だが、今回は腰を痛めたおばあちゃんに変わり、田畑を守らなければならない使命感に襲われ、積極的に始めた。

まず最初にやる事は、土をよみがえらせる事。

土、日、だんなとおじいちゃんと3人で畑に上がる。{家の上の小高い所に畑がある}

割烹着に長靴、ゴム手袋に手ぬぐいを二重巻きにして、農業用ボーシをほっかぶる。
このファッションは、作業してわかったのだが、日焼けに強く、すり傷、切り傷にも、対処。また動きやすく、土などが入ってこない優れものなのだ。

ファッションも、気持ちもやる気満々!
アスパラ畑は、幾つものウネになっているので、昨年落ちた種が耕した土から今年も実を出してくるので、毎年植えるのではなく、万年草・・・でもある。

しかし、肥料は沢山与えないと良い作物にならない。

旦那は一つ一つのウネにけいふんを巻く。
私はカセイという肥料を振りまくのだが、リュックのような物にホースがついていて、20キロの肥料を担ぎ、蒔いて行く。20キロは重い。肩がガクン・・と落ちる。それを大きな田4枚分・・・・400キロほど背負って巻いた。

肥料が巻かれたウネをおじいちゃんが機械で耕す。

雪で硬くなった土が軟らかい布団のような光景に変わった。

かなり足腰に来たものの、久々に、体を使った気持ちいい仕事をさせてもらった。

これでおいしいアスパラがでるかな?・・・・と食事時に話していたら、
おばあちゃんが一言「今年は雪が降らなくて、水分不足だから、どうやら・・・」と。
私の今日の苦労はなんだったのさ!

しかしだ!やはり季節季節にあるものがあって、世の中廻っているのだと感じた。