高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

これから

2007-04-14 20:04:21 | まゆみのつぶやき室
末息子が家を出て自立してから、数日が過ぎた。

おじいちゃん、おばあちゃん、旦那、私・・・・4人の生活が続いている。
早めに夕飯を食べ終えた年寄り達・・・・『おごっつぉさん』と部屋に戻る。
京都に会社の旅行で留守の旦那。
たった一人,居間で大家族のドキュメントのテレビ番組をつけている。

ふぅ~!

こういう番組を見るたび思うのは、自分の生活の豊かさと、忘れてしまっているさまざまな心の豊かさ・・・を思い知らされる事だ。
番組の中の働いている子供はお給料そのまま、封も切らずに母に渡している。
小さい子供も、チョットやそこらでは泣かない。
出してくれる物にかぶりついて食す。
なかなか、こんな風にたくましく生きていない家庭に、考えさせられる所も多いながら、我が子には、出世払い・・・とか言いながら車を買い与えてしまう自分が恥ずかしくも思っている。

私はいつもこういう番組を見るたび、自分がなくしてしまっている大事な物を見る。
そして思う。
この子供達は、きっと、少々の事ではへこたれない強い気持ちが育っていると。

今日、長野に出かけた。
横山たか子さんという料理研究家・・・とてもいい本を出版している尊敬している人だが、一緒に食事をした。
初心者的な玉子焼き・・・の作り方を聞いたり、また国酒(日本酒}のすばらしさ、お互いの仕事の行く先を話しながら、冗談を言いながら楽しい時間を過ごした。

その後、息子の勤め始めた美容院の横を様子を伺おうと、ゆっくり通りすぎた。
私の目は観察そのもの。

ガラス張りの中で、確かに見えた息子の姿。
タオルを肩にかけたお客さんのマッサージをしていた。

止まって、見続けたい気持ちを押し殺して、ゆっくり通りすぎた。

そして、親ばかな自分をを急かせながら、家に向かった。