生産性向上の要諦は整理整頓にあり。わかってるんだけどね、と片付けられないおっさんは恥じ入っている。ホワイトカラーの労働時間の2割は「何かを探す」事に費やされると云う説も有る。抽斗にしまった筈のボールペンとか鞄に入れた筈の領収書とか共有フォルダにアップした筈のファイルとか自分の存在意義とかを探しあぐねた経験は、誰にも有ると思う。すぐ見つからないのは収納場所がグチャグチャだからであり、探し物の代わりに締め切りがとっくに過ぎている仕事を発見し、それ以上の探索は中止になったりするんだから時間の無駄もいいとこである。ただし整理整頓しても、それ自体で何か利益が生じる訳では無い。浮いた時間をクリエイティブな業務に振り分けられなければ、単に固定費を少々削減するだけである。整理整頓の飽くなき改善と云う手段の目的化は決して生産性に寄与しないと、身の回りのあちこちがグチャグチャのおっさんは強く訴えたいのである。