人口減少に対する特効薬は無い。「皆さん、どんどんやりましょう」と国が推奨する訳にもいかないからである。率先垂範は以ての外である。ただ何の手も打たないのは問題だと思う(私が減少の片棒を担いでいる事は無視する)ので、制度として実現可能な方策を考えてみたい。考えました。子供の養育コストが跳ね上がり過ぎたのである。1965年の統計では、中卒での就職率は30%である。それが2019年にはほぼ居なくなった。高卒で見ると60%→20%弱であり、8割が大学や専門学校に進んでいる。「子供一人一人に普通の生活(≒横並びで高学歴)をさせる」のは、親の所得が爆上がりしていない限り不可能だろう。一夫一妻制の廃止及びm夫n妻制の導入にまで踏み込む必要は無いが、「世帯」の枠組みを柔軟にして、親戚全体で子育てをした方が有利な社会制度は構築可能だと思う。家父長制の復活は望まないが、種を蒔いた二名にのみ押し付けるやり方は、もう限界だと思うのである。