良い薬に巡り合えたものである。「デキサメタゾン」が投与された結果、大統領は回復傾向との事である。副作用として気分変動、攻撃性、錯乱を引き起こすらしいので、それが功を奏したと見るべきだろう。快気祝いに何処かに何発かぶち込む可能性も視野に入れて、推移を見守りたい。若々しい印象の有る米国であるが、大統領選を争う候補者は七十の坂を越えたご老体である。平均寿命も延びたし人生経験や知識が豊富な年長者が活躍するのは社会にとって望ましいとは思うが、政治は10年、20年先を見据えて舵取りを行うものでもある。そう云う意味では老い先短い人ばかりが意思決定の権限を有していては、バランスを欠く。六十七十は洟垂れ小僧と息巻く矍鑠としたご意見番も含め、政府閣僚の平均年齢が60歳になる様な法律を作ってはどうか。現役世代の意見を反映しやすくなると思うし、大臣になるには当選回数より適性、と云う筋を通せる副作用も期待出来るのである。