仏国で一日の新規感染者が3万人を超えた様である。毎日20万人も検査するからそうなると、間違った方向から評論を加えても良いのだが、それを以って日本の検査数を議論するのは多分無理筋だろう。有能なデバッガーをクビにしたらバグが減って品質が向上したと云うIT業界あるあるな話ならばともかく、その検査は何の為に行うのか、想定される結果に対してどの様な対策を講じておくのかを整理してから、検査数の多寡は論じた方が良さそうに思える。確かに一日2万件の検査数は他国に見劣りするが、感染者を草の根分けても探し出し、徹底して隔離すると云った対策は既に現実的ではない。重症化リスクの有る人、その人達に接する機会の多い人を優先し、それ以外の人はマスクと手洗いで「移されても移さない」を心掛ければ宜しい。統計マニア的には詳細な数字が欲しいのが本音ではあるが、そう云う個人の嗜好で医療機関に余計な負担を強いるのは申し訳ないのである。