まったく、人間ってやつはなあ。飲食店予約サービスを提供する企業の取り纏めに拠れば、大人数の会食は昼と夜の時間帯で減少している。政府の度重なる要請及び飲食業界の協力による賜物であろう。その代わりおやつの時間帯の予約が爆増しているそうで、メッセージの伝え方にもう一工夫必要だったのではないかと思っている。ただ単純に人数制限しても、現場で徹底するのは困難である。「4人のグループが3つ、テーブルは隣り合わせで」と云う小学生の頓智レベルの裏技を繰り出す人が、必ず出てくる。店としても強く断れないだろうし、仮に追い出したとしても今の季節なら外で宴会を始めるのがオチであり、本来の目的が達成出来ない上に誰も幸せにならない。食事を共にし語り合うのは、睡眠欲や性欲に並ぶ欲求なのだと諦める所から再出発してはどうか。疫学的にPCR検査を全国民に定期実施するのは無意味なのだが、社会心理学的には有益なのかも知れないのである。