どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3005

2021-03-30 18:33:38 | 時間の無駄
春霞の季節である。東京での観測は10年ぶりらしい。黄砂は毎年飛んで来るが、水平視程が10km未満になるまで濃くなった場合に「黄砂発生」と分類している様である。取り敢えず洗濯物は部屋干しにしておくのが望ましい。日常では厄介者ではあるが、カルシウムを始めとした砂漠のミネラルを日本海に運び、漁場を豊かにする役割も果たしている。PM2.5をバラ撒いているだけの人間様が偉そうな口を叩ける道理は無い。そもそも黄砂の発生源とされるタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原の面積の合計は日本国土の5倍であり、人為的にどうにか出来る範囲を超えている。経済発展目覚ましい中国の影響を指摘する声も有るが、人民が奮闘努力しても総量から見れば微々たるものの様である。大自然に逆らわず素直に諦め、歌にでも詠むのが賢い付き合い方に思える。意の儘にならぬ事の多い憂き世である。洗車を終えたばかりであるが、それもまた人生と、霞む空を見上げるのである。