何とも悩ましい。欧米各国が新型コロナワクチン接種を労働者に義務付ける方向に傾いている。イタリアでは接種証明か陰性証明となる「グリーンパス」の提示が無ければ無給欠勤扱いとするそうで、私権を制限してでもコロナ禍を収束させねばと云う国家の焦りを感じる。かと言ってお願いレベルで拱手し感染が再拡大すれば批判されるのも明らかなので、頭の痛い問題である。体質的に出来ない人、思想信条に基づきしたくない人の検査頻度を高めるのが当面の落し所だと私は思う。ワクチン容認派からすれば何故そんな事に税金を注ぎ込むのかと云う不満も有ろうが、如何なる理由であれ私権への干渉は最低限にするべきと云うのが私の考えである。下手な社会的分断を誘発して世情が不安定化するよりは安上がりだからである。ヘアヌードの摘発に注ぎ込まれた血税は、今になってみればどれだけ馬鹿馬鹿しいものであったかを再考すべきであると強引な主張をしてみるのである。