どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3216

2021-10-27 18:39:55 | 時間の無駄
疾しい使い道しか思い付かない自分に絶望している。映った食品を舐めるとその味がするテレビが開発されたそうである。映像を解析して味の成分や香料を配合し、フィルムに噴霧してディスプレイ上にスクロールさせる仕組みらしい。是非舐め回したい。ただ食べ物の味は環境に左右され易く、画面を舐めて美味しいかはまた別の話である。何より有名店と回転寿司チェーンの握りを判別し、それぞれの味を再現出来るのならそのアルゴリズムを実現したシステムの方が凄いと思う。これが瞬く間に普及して芸能人が食レポを始めたら一斉に画面を舐め始めると云う悪夢の様な未来は多分訪れないと思うし、ましてや食べ物以外を舐めたら律儀に味を再現してくれる様になるとも思えない。しかし味覚と云う定量化が難しいものを伝えようとする精神は褒め称えたい。出来れば脳に直接信号を送り込み、疾しい使い方をしても人目を憚らずに済む様、鋭意改良に努めて頂きたいのである。