どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 4186

2024-06-23 18:54:12 | 時間の無駄
相変わらずの大風呂敷である。孫正義氏が、ASI(超人工知能)が10年以内に実現するとSBGの株主総会でぶち上げた。何でも全人類の叡智の1万倍になるらしい。去年は10倍のAGIが登場すると言っていたから言葉通りの桁違いである。気になるのはどの能力が比較対象なのかである。計算速度や記憶力だったら、既に数兆倍に達していると思う。それに、どれだけ賢くなってもトロッコ問題の様な倫理的命題に万人が納得いく答えは出せないだろう。加えて、合理的で的確な提案であっても、それがお気に召さなかった場合には「やかましいボケ」で採用されない可能性が有る。結局は「考えるのが面倒臭い意思決定(今夜の晩御飯等)」程度にしか、今の人類では使いこなせないと思う。あらゆる社会問題をASIに一任するのも面白そうだが、人間そこまで論理的な生き物では無い。1万倍の速度と緻密さで「どっちにも一理ある」と云う結論を出されても、あまり意味を為さないのである。