どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 4192

2024-06-29 19:23:33 | 時間の無駄
これも一種の老化であろうか。最近決断力が鈍ってきた様に思う。何か美味そうなものを見つけても、過去の経験からどんな味なのかを想定して、それを敢えて確かめる価値は有るのかと躊躇してしまいがちである。スーパーで本マグロのサクを見掛ければその色つやや透明感、脂の乗りから大体の味が予想出来る上に、刺身換算で一切れ300円もする事まで見抜いてしまう。食べれば美味い事は分かっているがそれらの諸要素をアレコレ勘案していると手に取る気が失せてしまう。誰かが奢ってくれるのであれば何の逡巡も無く飛び付く気もするので、それを老化のせいにするのは間違っている様にも思うが、食べ物から新鮮な驚きを得にくくなっているのは確かだろう。だったらブートジョロキアの丸かじり等、新領域を開拓すれば良さそうなものであるが、そんな経験値を好き好んで積むだけのバイタリティは無い。そう云う意味では老化と云うのも中らずと雖も遠からずなのである。