ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

田舎暮らし断想~農的暮らし(1)

2011年01月22日 09時30分33秒 | 田舎暮らし
昔たまたま畑を借りた。
団地のそばに貸し農園があったから。
別に野菜を作りたかったわけじゃない。
サラリーマンの家庭で育ったので野菜作りなんかしたことない。
それまではもっぱらベランダ園芸。
花が好きだった。
しかしよく考えたら、よく考えるまでもなく、花は食べられないけど野菜は食べられる。
これは野菜を作ったほうが得だ。
それで野菜作りの本を読みながら2坪ほどの畑を耕して苗を買ってきて植えた。
しかしよく考えたら、よく考えるまでもなく、苗よりも種を買ったほうが得だと気づき、種まきからはじめた。
すると苗がたくさんできる。
でもこれをほかすのはもったいない。
それに他のいろんな野菜も作りたい。
というわけでそのうち畑がどんどん広がって10坪ほどにもなった。
すると今度は食べきれないので人にやった。
野菜は作るよりも作らせる方が得だいう究極の真意をそのとき既に悟った。
・・・というのは後の話で、初めての野菜のこと。
素人が始めて作っても野菜それなりに芽が出て葉が茂って実がなる。
そしてその野菜の味は?
それが信じられないことに美味いのだ!
どうして素人が作った野菜がプロが作った野菜よりも美味いの?
と、とっても不思議に思った。
いったい野菜作りのプロは今まで何をしていたんだ!
これはぜったいおかしい。
考えられることは3つしかない。
1.新鮮だということ。
2.有機肥料で無農薬で作ったこと。
3.ひいき目
ひいき目・・・これは大いにありうる。自分が作った野菜ならどんなにまずくても、「美味い!」というだろう。
無理やり、顔をしかめつつ言うだろう「美味い!」と。
誰も食べないのでしかたなく一人でたべて言うだろう「美味い!」と。
ところがそれが本当にうまいのだ。家族も食べてくれたのだ。
ということは単に新鮮だから?
確かにとれ立て。これくらい新鮮なものはない。でも、それはそうかも知れないけど、2~3日おいてもやっぱり美味かった。
ということは一番の原因は有機肥料で無農薬で作ったこと。
そこで普通の店で売っている野菜の作り方に疑問に思えてきた。
確かに見栄えは市販の野菜のほうがいいけど野菜は食べるもの美術品ではない。
それで田舎で野菜をもっと広い畑で作って暮らしたいなと思った。
もちろんすぐには田舎暮らしは出来なかったけど、子供たちが社会人となってからやっと踏み切ることが出来た。
定年よりもずっと前に。
コメント
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