ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

瀕死の鶏が・・・

2012年10月31日 17時37分06秒 | 鶏の話
瀕死の鶏が死んだ。
果樹園の隅っこに埋めた。
あんなにがんばらなくても良かったのに・・・

いくら死にたいと思っても、
体の方は死んでくれない。
もし心のままに体が動いてくれたら・・・
人は死とお友達になることが出来るだろうし、
老後の問題も解決されるだろう。
何よりもいつでも死ねると思ったら、逆に生きる勇気を与えてくれるだろう。

題名は忘れたけど、昔見た映画を思い出す。
そこは近未来の都会に人がうごめく暗い世界。
みんな配給の食料で飢えをしのいでいる。
でもただひとつだけ明るい場所が・・・
そこはホーム。
希望する人は誰でもいつでも入ることが出来る。
清潔な明るい室内。
職員のとっても丁寧な案内でゆったりとした椅子に座る。
好きな音楽を聴きながら、美しい映像を見ながら・・・
でもそこは介護のためのホームではなく安楽死するためのホーム。
人はここで自分で自分の死を選ぶことができる。
そして苦しむことなく死んでいく。
こんな施設があったら・・・
人は逆に思いっきり老後を楽しむことが出来るだろう。
貯金を使い果たして、金がなくなったら死んだらいい!
延命医療なんかする必要はない。

ところでこの映画のラストシーン・・・
実はホームの後ろは工場に繋がっている。
そこでは・・・人肉を加工して配給用の食料にする。
その事実がわかった主役(確かチャールトンヘストン)は「死んではダメだ!」という叫びでいかにもアメリカ映画らしく終る。
とっても暗い怖い映画だった。

でもここはわざと、「ホームはいいよ!」と言う結末で終ると逆に「う~~~ん」と考えさせられただろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする