ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

フランスのスーパーマーケット (1)

2007-06-07 17:50:39 | フランスの生活
ときどきこのところずっと天気が悪い。先週末2日間だけはいい天気で気温も30度近くに上がったが、そのほかはたぶん2週間くらいずっと曇りときどき雨(ときにしとしと、ときに激しく)という天気が続いている。夜は薪を焚くほど寒いときもあった。昨日今日は朝は曇り空で始まったものの、ちょっと太陽が顔を出した。でも、湿度は97パーセントと、じめじめして蒸し暑い。まるで日本の梅雨を思い出させる天気である。

今まで利用していたスーパーUというスーパーマーケットチェーンが買い物袋代を有料にしたことから、アンテルマルシェという別のスーパーマーケットに変えることにした。スーパーUの利点は買い物袋がただったということだけだ。これなら、どこのスーパーでも同じともうちょっと近いスーパーに浮気することにした。

フランスで買い物袋をただでくれるスーパーを見つけるのは難しい。わたしの知る限りでは、もうカルフールくらいしかないのではないか。以前、アンテルマルシェで200ユーロ(約32,600円)を越える買い物をしたことがあったが、それでも買い物袋なしで、たいへんな苦労をして車に買い物を積み込み、今度はそれを車から家の中まで運んだ。200ユーロ以上も払って買い物袋ももらえないとは、と夫が嘆いていた。スーパーUでは買い物袋をくれなくなった代わりに、ビニールの買い物袋は希望すれば1枚3セント(約5円)で買うことができる。

スペインでは、バレンシア地方だけで展開している地方スーパーのメルカドナでは、買い物袋は好きなだけ使うことができた。オランダ系のリドルは買い物袋は有料、フランス系のカルフールは無料と差はあるものの、一般的には買い物袋は無料で好きなだけ使えるというのが普通だと思う。

イギリスはどのスーパーでも(オランダ系のリドルやドイツ系のアルディには行ったことがないのでわからないが)無料で、ビニールの買い物袋を持参して行くと、1枚いくらの割合で買い物から引いてくれるセインズベリのようなスーパーもある。このセインズベリでは、先月・今月と月に1度、買い物をすると「バッグ・フォー・ライフ」(一生は持たないだろうが、20回くらいは再利用できるという普通より強力なビニールの袋)をくれる日というのを設けて、リサイクルの推進に努めている。つまり、リサイクル運動に「飴と鞭」との両方の方法があるとしたら、イギリスのスーパーは断然飴の方針を取っているわけで、買い物袋に金を取る鞭方針のフランスとは逆というわけだ。

スーパーを変えたおかげで、フランスでやっと魚を売っているところを見つけた。アンテルマルシェでは、鮮魚カウンターに魚が並んでいるだけでなく、それを売る店員まで常駐している。

ここにもイギリス食品コーナーがあるのだが、おもしろいのはパン用の小麦粉とインスタントのイーストがしっかり置いてあったことである。しかも、ホービス(イギリスの有名な製パン会社)ブランドのパン用小麦粉だ(残念ながら、白パン用だけだった)。スペインのイギリス食料品店にも、充実したブレッドメーカー用のコーナーがあったのを思い出す。パン焼き器を持って海外に移住するイギリス人女性の姿が目に浮かぶようだ(秋葉原で買った230~240ボルト用の電気炊飯器を持ってわたしがイギリスに渡ったのに似ている)。

2軒隣のイギリス人メリルが言っていたが、フランスに住み始めたイギリス人女性たちがパン焼き器を持ってきたのはいいものの、パン用の小麦粉が見つからない。で、イギリスに帰るたびに、小麦粉を持って帰ってくれるように頼まれることがよくあったという時期があったそうである。みんな苦労したのだな。フランス製のパン用の小麦粉は見かけたが、ブリオッシュ用・パンドカンパーニュ用(例のあごの疲れる固いパンである)と多穀物パン用だった。きっと中力粉なのではないだろうか。イギリス人の好きなふわふわの食パンには向かないだろう。でも、この他穀物パン用の小麦粉には興味があるので、いつか使ってみたいと思う。