10月11日にイギリスを出発し、フランスで5泊した後、16日の夜、スペインの我が家に到着した。まず最初に気がついたのは、電話が不通であるということだ。
近所の人に聞いてみると、電話は使えると言う。我が家だけのようだ。3ヶ月使わなかった間に電話線を切断されてしまったのだろうか?しかし、利用していないとはいえ、毎月ADSL料金39ユーロ99(約5,500円)セントを含む66ユーロ(約9,000円)以上を口座引き落としで支払っているのだ。しかも、銀行口座には十分な資金があるので、料金未払いで接続切断ということはありえない。
翌朝一番で電話会社に電話をする。3時間ほど経って普通の電話のほうは使えるようになったが、ADSLのほうは依然不通である。普通の電話線とは担当が違うということで、別の電話番号に連絡するが、こちらは英語を話す人がまったくいなくて、とりあってくれない。スペイン語でADSLの接続がないと言っても、それでは十分ではないらしくて(コンピュータの電源が入っているかとか、モデムの色は?とか、会話をしたいらしい)、カスティリヤ語(標準スペイン語)のわかる人を呼んで来いと言う。
やはりADSL関係で過去3回ほどお世話になっている通訳のルイーサに助けを求める。午前中は誰かの病院訪問に付き合って不在ということであったが、午後になって連絡がとれた。ルイーサはイギリス人の男性と結婚して、息子さんもイギリスに住んでいるということで、ちょくちょくイギリスに帰るそうである。過去3回ほどイギリスから帰ってきてみると、電話接続が切断されていたということがあったそうだ。いない間に何かの事情で電話線が不通になり、苦情が来ないので放っておかれたのではないかとこれまでは思っていたらしいが、われわれの例を聞いて、たぶん電話を使わないでいると電話会社は接続を切断するのではないかという結論に達した。確信犯である。
留守中に残されていた電話会社からのスペイン語のテープの伝言をルイーサが聞いてみると、最近ADSLを使っていないので、切断するという通告であった。わたしたちがスペインを出発したのが7月7日の夜で、この伝言が残されたのが8月25日であるから、わずか1ヶ月半ほどで、わたしたちはインターネットを使っていないからADSLは必要ないと判断されたわけである。が、しっかりその後も口座から料金は引き落されていた。
電話を使わないでいると切断するというのが御社の方針なのかとルイーサが聞いてみたようだが、のらりくらりとかわされてしまったと言う。結局24時間以内に再接続するということで話がおさまった。
が、24時間経ってもADSL接続は復旧しない。翌日またルイーサに電話をしてもらった。その翌日もだめ。再度ルイーサに電話をしてもらうと、「中央局での接続をチェックをするように」という最初に電話を受けた人が通信技師に回したメモがそのまま置き放しになっていたという。4日目(今日)の午後4時すぎに地元の通信技師から電話があって、我が家に来るという。
来るなり、モデムが壊れていると言う。わたしは怒りましたね。モデムに問題はない。あんたたちが勝手に接続を切断したんじゃないかー。実は、モデムが壊れているというのは、テレフォニカ(スペインの公営電話会社)のよく使う手なのだ。結局のところ、近くの電話回線ポイントをチェックしてみたら、ADSLのケーブル2本のうちの1本が破損していたということだった。この技師、最後には冗談を言ったり、「ソーリー」なんて英語で謝って、握手までしていった。なんだか和気藹々とした雰囲気になってしまった。さんざん立腹させられたが、最後はなんとなく「いい人、スペインっていいなあ」という気持ちになってしまうのが不思議だ。
スペイン人に謝らせたのは、われながらすごいことだと思う。彼らは自分が悪くてもめったに謝らない。落ち度を指摘すると、逆ギレする人(特に若い女性)が多いので、スペイン人を相手に苦情を言うのは本当に難しい。普通は下手に出て、あなたのご協力なしには生きられませんとおだてるのが効果的なのだが、今回は強気に出て正解であった。
こんなわけで、スペインに戻ってからも4日間インターネットに接続できなかった。この間、商売のほうもあがったりだったのが、イギリスで最後にメールチェックをしてスペインに到着するまでの6日間のうちにすでにメールボックスは満杯になっていたと聞いていたので、1日も早く全部のメールを受信して、メールボックスを空にしたかったのだ。わたしにメールを出して届かなかったという皆様、そんな事情ですので、お許しください。今はメールボックスに十分余裕がありますので、もう一度送りなおしてみてくださいね。
うれしい発見は、庭のレモンの木に直径5~6センチほどの実がなっていたことだ。このブログでも以前に写真を載せたことがある。驚いたことには、オレンジの実がなっていた。過去4年間ずっとレモンだと信じていたのだが、毎年直径1センチくらいまで大きくなると実が落ちてしまっていたので、これまでオレンジだとは気がつかなかったのである。小さな木のわりには豊作なのだが、レモンでなくてがっかり。
それから、ゴキブリの死骸を台所の入り口近辺で発見した。ペドロランド近辺でもよくゴキブリを見たという報告が聞かれるのだが(もっとも、ドイツ人・オランダ人・イギリス人などの北ヨーロッパ人はゴキブリを見たことがないので、コオロギと間違えていることが多い)、我が家ではこれまで見かけたことがなかった。初めてのゴキブリ発見にショックを受けている。
郵便受を3ヶ月ぶりにチェックしてみると、そこにはアナからの礼状が届いていた。70歳の誕生日パーティーに来てくれたこと、プレゼントをありがとうという美しい手作りのカードだった。この封筒をわたしたちが開くときには、アナはもういなくなっているとは誰も予想しなかっただろう。
近所の人に聞いてみると、電話は使えると言う。我が家だけのようだ。3ヶ月使わなかった間に電話線を切断されてしまったのだろうか?しかし、利用していないとはいえ、毎月ADSL料金39ユーロ99(約5,500円)セントを含む66ユーロ(約9,000円)以上を口座引き落としで支払っているのだ。しかも、銀行口座には十分な資金があるので、料金未払いで接続切断ということはありえない。
翌朝一番で電話会社に電話をする。3時間ほど経って普通の電話のほうは使えるようになったが、ADSLのほうは依然不通である。普通の電話線とは担当が違うということで、別の電話番号に連絡するが、こちらは英語を話す人がまったくいなくて、とりあってくれない。スペイン語でADSLの接続がないと言っても、それでは十分ではないらしくて(コンピュータの電源が入っているかとか、モデムの色は?とか、会話をしたいらしい)、カスティリヤ語(標準スペイン語)のわかる人を呼んで来いと言う。
やはりADSL関係で過去3回ほどお世話になっている通訳のルイーサに助けを求める。午前中は誰かの病院訪問に付き合って不在ということであったが、午後になって連絡がとれた。ルイーサはイギリス人の男性と結婚して、息子さんもイギリスに住んでいるということで、ちょくちょくイギリスに帰るそうである。過去3回ほどイギリスから帰ってきてみると、電話接続が切断されていたということがあったそうだ。いない間に何かの事情で電話線が不通になり、苦情が来ないので放っておかれたのではないかとこれまでは思っていたらしいが、われわれの例を聞いて、たぶん電話を使わないでいると電話会社は接続を切断するのではないかという結論に達した。確信犯である。
留守中に残されていた電話会社からのスペイン語のテープの伝言をルイーサが聞いてみると、最近ADSLを使っていないので、切断するという通告であった。わたしたちがスペインを出発したのが7月7日の夜で、この伝言が残されたのが8月25日であるから、わずか1ヶ月半ほどで、わたしたちはインターネットを使っていないからADSLは必要ないと判断されたわけである。が、しっかりその後も口座から料金は引き落されていた。
電話を使わないでいると切断するというのが御社の方針なのかとルイーサが聞いてみたようだが、のらりくらりとかわされてしまったと言う。結局24時間以内に再接続するということで話がおさまった。
が、24時間経ってもADSL接続は復旧しない。翌日またルイーサに電話をしてもらった。その翌日もだめ。再度ルイーサに電話をしてもらうと、「中央局での接続をチェックをするように」という最初に電話を受けた人が通信技師に回したメモがそのまま置き放しになっていたという。4日目(今日)の午後4時すぎに地元の通信技師から電話があって、我が家に来るという。
来るなり、モデムが壊れていると言う。わたしは怒りましたね。モデムに問題はない。あんたたちが勝手に接続を切断したんじゃないかー。実は、モデムが壊れているというのは、テレフォニカ(スペインの公営電話会社)のよく使う手なのだ。結局のところ、近くの電話回線ポイントをチェックしてみたら、ADSLのケーブル2本のうちの1本が破損していたということだった。この技師、最後には冗談を言ったり、「ソーリー」なんて英語で謝って、握手までしていった。なんだか和気藹々とした雰囲気になってしまった。さんざん立腹させられたが、最後はなんとなく「いい人、スペインっていいなあ」という気持ちになってしまうのが不思議だ。
スペイン人に謝らせたのは、われながらすごいことだと思う。彼らは自分が悪くてもめったに謝らない。落ち度を指摘すると、逆ギレする人(特に若い女性)が多いので、スペイン人を相手に苦情を言うのは本当に難しい。普通は下手に出て、あなたのご協力なしには生きられませんとおだてるのが効果的なのだが、今回は強気に出て正解であった。
こんなわけで、スペインに戻ってからも4日間インターネットに接続できなかった。この間、商売のほうもあがったりだったのが、イギリスで最後にメールチェックをしてスペインに到着するまでの6日間のうちにすでにメールボックスは満杯になっていたと聞いていたので、1日も早く全部のメールを受信して、メールボックスを空にしたかったのだ。わたしにメールを出して届かなかったという皆様、そんな事情ですので、お許しください。今はメールボックスに十分余裕がありますので、もう一度送りなおしてみてくださいね。
うれしい発見は、庭のレモンの木に直径5~6センチほどの実がなっていたことだ。このブログでも以前に写真を載せたことがある。驚いたことには、オレンジの実がなっていた。過去4年間ずっとレモンだと信じていたのだが、毎年直径1センチくらいまで大きくなると実が落ちてしまっていたので、これまでオレンジだとは気がつかなかったのである。小さな木のわりには豊作なのだが、レモンでなくてがっかり。
それから、ゴキブリの死骸を台所の入り口近辺で発見した。ペドロランド近辺でもよくゴキブリを見たという報告が聞かれるのだが(もっとも、ドイツ人・オランダ人・イギリス人などの北ヨーロッパ人はゴキブリを見たことがないので、コオロギと間違えていることが多い)、我が家ではこれまで見かけたことがなかった。初めてのゴキブリ発見にショックを受けている。
郵便受を3ヶ月ぶりにチェックしてみると、そこにはアナからの礼状が届いていた。70歳の誕生日パーティーに来てくれたこと、プレゼントをありがとうという美しい手作りのカードだった。この封筒をわたしたちが開くときには、アナはもういなくなっているとは誰も予想しなかっただろう。
なかなかいろいろありますね! しかしオレンジだったとは。
うちのレモン(確か)今年はまだ二つちゃんと育っていますよ。始めての収穫です。
フランス話も楽しみにまってます♪
わたしもレモンの木がほしい。最初の実は落ちちゃったけど、二期作目はがんばっているんですね。収穫が楽しみですね。
フランスは秋の色がきれいでした。近日中に写真をアップしたいと思っています。
それにしてもスペインのADSLの会社は凄いところですね。使っていないようだから止めてしまい、料金はとる、なんて!
みちえさんはお仕事でもネットが必要でしょうから、気になりますよね。
電気や電話なんかは予定通り使える世の中ですが、ネットは少し時間がかかったり、こちらに非があるかのように言われるとむっときます。
ご苦労さまでした。
フランス紀行も楽しみです。
電話ですら、スペインでは生活必需品というよりはぜいたく品ですから、ましてやインターネットなんて超ぜいたく品なんでしょうね。
イギリスでは、電話は生死の問題にかかわる必需品という意識が定着していますから、一人暮らしのお年寄りの家の電話が不通になると、何時間以内に修理しないといけないという法律があるくらいです。やっぱりスペインはまだ遅れているんですね。