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お向かいのヤンとティーニの家では、スープの前菜にスモークソーセージとザワークラウトが出された。スープはオランダ風ではないということで、ヒヨコ豆の入った野菜たっぷりのスープ。
ドイツ人は自分のほうが本場というかもしれないが、これはオランダの伝統料理だということで、ザワークラウトが出てきた。隣同士の国ではよくあることで、イギリスでもケバブ屋はトルコ人経営の店とギリシャ人やキプロス人経営のものとがあるが、どちらも自分の国こそが本場と言い張っている。
ただし、ドイツのザワークラウトと異なっていたのは、マッシュポテトの中にザワークラウトが入っていて、おまけにプルーンも入っていたことだ。わたしは、酢豚にパイナップルが入っているのが許せない人間なので、マッシュポテトの中のプルーンは受け入れられなかった。で、おかわりは控えた。
昨日はお隣のアリーとトーシュの家でバーベキューパーティーがあった。われわれ夫婦の15年目の結婚記念日と彼らの35年目の結婚記念日を祝うものである(偶然にも同じ日なのだった)。ヤンとティーニと、アリーとトーシュの友人でやはり近所に別荘を持つオランダ人のカップル、ヴィムとレーニも招かれていた。
ちょっと変わっていると思ったのが、サラダ。リンゴとパイナップルのほかに豆2種類が入っていて、それをカレー味のドレッシングであえてある。もちろん辛くはないのだが、カレー味のサラダというのが斬新であった。
オランダでの外食経験からも感じたことだが、オランダ人はソースが好きだ。このときも、ピーナッツたっぷりのサテーソース(インドネシアを植民地にしていた関係もあって、サテーソースはオランダではかなり定着しているようである)、ガーリックソース(これはマッシュルームのバーベキューにとてもよくあった)、エキゾチックソース(どうやらしょうがや玉ねぎ、パイナップルなどが入っているらしい。怪しげなので、わたしはこれには手をつけなかった)、チーズソース(鮭用)、ピンク色をしたソース(オランダ人たちはこれとケチャップをドイツ風ソーセージにかけていた)などなど。
まだデザートには達していないのに、缶詰の桃が出てきたので不思議に思っていると、ヴィムがそこから1つ取り出して、ラムチョップの乗った皿に乗せた。そして、サテーソースに桃をどっぷりと浸して食べるのである。心配して、レーニに「これって普通?」と尋ねると、桃にサテーソースというのは、オランダ人の感覚でも異常だそうだ。安心した。
外食の世界というのは、ヨーロッパではかなり標準化してきていると思う。どこへ行ってもそれほど驚くことはないのだが、やっぱり個人のお宅でご馳走になると、ときどき意外な発見があっておもしろい。
サラダにプルーンもそうですが、レーズンやりんごの入ったサラダもちょっと……と思います。
いろいろなソースがあるのですね。こういうものは市販されているのでしょうか? チーズソースはちょっと食べてみたいと思います。お料理のお話はやっぱり面白いですね。
イギリスだと、ガモン・ステーキ(厚切りのハムのようなもの)にもパインを乗せることがありますが、わたしはトッピングは絶対に目玉焼きのほうを選びます。
エキゾチックソースとガーリックソースは瓶詰めの市販のもので、そのまま料理にかけるタイプでした。オランダから持ってきたもののようです。
サテーソースは、1キロ入りくらいの大きなプラスチックの入れ物に入ったペースト状のもの(これは以前オランダ土産にもらったことがあります)と水とを鍋に入れ、火にかけて混ぜながら温めます。
チーズソースとピンクのソースも、たぶん市販の粉末のものに水か牛乳を混ぜて、温めたのではないかと思います。イギリスでは、鮭にはホランデーズソース(オランダソース)がよく添えられますが、このオランダ人のお宅では、チーズソースが出てきたのがおもしろかったです。実はオランダソースはオランダ生まれではなかったりして。
オランダ仕込みのお菓子やお料理をよくご馳走になりました。
おおむね美味しかったけど・・・、ワイルドライスと缶いりハムのさいの目切りに、胡桃のみじん切りとレーズンを混ぜてカレー味のヨーグルトソースで混ぜた『サラダ』をご馳走になったときは、とても独創的だと思いました。そうか。ソース文化だったのかオランダは。それをドイツが継承するなんて、・・・不毛だ。
グリさんの思い出話を伺って思い出しましたが、あのサラダにはレーズンも入っていました。このコンビネーションって、とても独創的ですよね。