ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

内陸部への日帰り旅行(5)

2006-04-10 15:52:15 | 旅行
2時過ぎると、スペイン人の食事客たちが続々と到着し、たいへんにぎやかになる。グループが多い。1つのグループは、子供を入れて総勢20人ほどで、食事の前に家から持参した豆を配ってみんなで食べていた。

ノベルダへ行く途中で寄った軽食堂に集っていたバイカーたちもこの豆を注文して(?)食べていた。枝豆にビールっていうノリかなあと思っていたのだが、なんと生でいただくようである。さやから1つずつ豆を取り出して、そのまま口に運ぶ。写真を撮ってほしいと頼みに来たスペイン人の男性にトーシュがかわりに豆を分けてもらったので、みんなで食してみた。青臭くて、ちょっと苦味があって、決しておいしいとは言えない。聖週間の始まりのこの日、シュロの主日には豆を食べるという習慣でもあるのであろうか。(写真に写っているはアリーの指。念のため)

この後、2種類のスープが出てきて(それぞれ、ヒヨコ豆と白インゲン豆がどっさり、ソーセージがちょこっと入っていた)、メインには、ハーブやトマトソースなどで煮染めた4種類の肉が出てきた。豚肉・ラム肉(骨が多くて食べるところがあまりない)・牛肉、もう1つについてはウェーターが「バンビ、バンビ」と連発していた。「バンビ」と言われて、ディズニーの目の大きな小鹿を想像したわれわれは、一瞬ひるんでしまったのだが、バンビの肉が一番おいしかったというのが一致した意見である。味としては牛肉に近い。

スペイン人のこのへんの感覚というのは、ちょっとイギリス人たちには理解しがたい。スーパーでも、スペイン語がわからなくても(あるいは字が読めなくても)何の肉かわかるように、パックに絵が描かれているのだが、ラム肉のパックに、いたいけな子羊の顔をのせるのはやめてほしい。

この後、アッパルパイのデザートとコーヒー(オランダ人もこのコーヒーは濃いと言っていた)が出てきて、食事はおしまい。赤ワインを1本追加して、合計6人で81ユーロ(11,600円)であった。全く選択の余地もない簡素な食事であったが、量も種類もたっぷりで、この値段は安いと思う。


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