星くず雑記

日々の出来事は煌めく星くずのように…

『桜NIPPON 踊るOSK!』感想

2011年09月19日 12時55分53秒 | OSK・宝塚(OG含む)
OSK日本歌劇団の8年ぶりの東京公演
『桜NIPPON 踊るOSK!』を観て来た。

タイトルが桜NIPPONの割に、
桜を想起させる場面が少なかったです。
第一部の『桜NIPPON』はテーマソングじゃないのかな?
フィナーレで使われていなかったのも
統一感に欠けて残念。
あと、14名の出演者で、ひたすら踊り続けるので
体力的にやむを得ないのは分かるのですが
やはり歌の場面がもっと欲しかったところ

<第一部:日舞レビュー>
OSKの魅力の一つは、日本物レビューを大事にしている所。
第6景・橋幻想が秀逸。

<第二部:洋舞レビュー>
場面の区切りがはっきり感じられず、
なんとなくダラダラ続いてしまった印象が強い。
まあ、装置が殆どないのでやむを得ないとは思いますが。
第2景・Pop&Beetは歌詞が聞き取り辛い。
第4-5景のスパニッシュは迫力があって良かっただけに
もっと観たかった。

<全体を通じて>
牧名ことりの存在感が素晴らしかった。
まさしくレビューの女王として「君臨」していた。
高世麻央さんもトゲトゲした感じが抜けて、余裕と風格がアップしていた。
恋羽みうのラインダンスの脚が見事。
春咲さん、可逢さん退団後の、若手娘役の筆頭ポジションを
モノにしつつある。
・OSKは苦境の中、若手男役・娘役とも素晴らしい人材が揃っているので
これからも応援していきたいと思います。
 愛瀬舞美ペアに萌えたw
 悠浦くんが可愛過ぎるが、そろそろ格好良さも追求して欲しい。
 はね上げるようなアイラインの描き方はやめた方が良い。
 麗羅さんは、髪型・メイクとも要研究。

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宝塚歌劇団『記者と皇帝』感想

2011年03月08日 18時19分50秒 | OSK・宝塚(OG含む)
・北翔海莉が主演
・結構面白いが、チケットが売れていない
・96期が出演しない

という3要素のせいで、観に行っちゃったよw
多分、2009年11月以来の宝塚観劇。

昨年はOSKしか観た記憶が無いので、
比較した感想も、別にまとめたいと思っています。

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3/8 14時の回、2階席はガラガラで、
サイドと、後ろ2列は完全に空席でした。
私は知らないで行きました(※当日券)が、
少しでも観客を呼び込もうとしているのか、
ミニトークショー&抽選会が行われてました。

近年、このパターンが多いと感じていますが
根本的に、客が入らないなら
チケットを値下げすれば良いじゃないの。
ただし、近鉄時代のOSKのように、下げすぎてはダメ。
平日料金、学生料金、子供料金、ペア割引……

-----
<あらすじ>
金持ちの跡取り息子:アーサーは、
ヨーロッパ遊学から帰国し、結婚から逃れるため
親友の紹介で新聞記者になろうとする。
スクープをモノにしたはずが、踊り子のロッタに出し抜かれる。
二人は「皇帝」ノートンを追うと、いつしか陰謀に巻き込まれ……

<感想>
(内容)
かなりの佳作。
シリアス過ぎない陰謀に、誰も不幸にならない大団円…
映画だったらかなりぬるくて不満だが、
「宝塚歌劇」ならこの位がちょうど良い。
鍵になるモールス信号が分かりにくいのが難点か。

パンフによれば、ひとりひとりのキャラクター毎に
詳細な設定がなされており、また作品の台詞からも
時代背景をきちんと考えているのが分かり、素晴らしいと思う。
若手では、今回の大野拓史と藤井大介に期待している。

特に大野センセは、機関誌『歌劇』2009年1月号にて、
次のように発言している
(Q. 100周年に向けて宝塚はどうあるべきか)
「清く正しく美しく。およそ浮世離れした、
時に小馬鹿にした扱いを受けることも多い言葉ですが、
この言葉が空疎なスローガンと化した時、
100周年を待たず宝塚の連続性は終わることでしょう。
守るべきものを失った時に。正直、その岐路にいる気がします。」


大野センセは、内部批判ができる人。
少女歌劇ファンにして宝塚ヲッチャー(アンチ寄り)としては、
期待の星であります。

(出演者)
やっぱり
北翔が好きだ!
やっぱりこの人はすごい。
やっぱりこの人は上手い。
やっぱり…(以下略)

磯野・鈴奈・風莉のベテラン陣が、舞台を引き締めていた。
しかし、前々から感じている通り、ジェンヌ、
特に男役に個性を感じない。
悪役グループの皆さんなんて、誰が誰だか、ちっとも分からん。
唯一、蓮水ゆうやが印象に残った。
十輝 いりすは、良い意味でも悪い意味でも
随分と落ちついてしまっていた。

娘役は、愛花ちさきが、
主人公の婚約者で勘違い女を好演。
しかも、"それなりに"可愛い。
↑主人公にフラれる役所に適任。ヒロインより可愛くてはいけない。
でも、歌は、喚き立てているだけで歌唱になっておらずひどかった。

でも、ヒロインのすみれ乃麗の歌唱力は
私の聞いた限り最低水準。
特に1幕は、マイクトラブルかと思うほど、
全く声が出ていなかった。こんな下手な人はじめて(笑)。
ついでに、フィナーレのデュエットダンスの裾さばきも、
あまり美しいとは言えなかった。

どうしてこんな人がヒロインなんでしょうね。
双子の蘭乃はなが、花組娘役トップなので
そのへんも「何か」関係あるのかも?
……いや、「何か」は昔から存在した。
でも、それを舞台の上で感じさせるようなジェンヌが
表に出て来てはいけない。
まして、夢華某とか凪七某とか、不自然ヒロインは不快そのもの。

ただし、すみれ乃麗には、妙な愛嬌があるのも事実。
ポスターと同じ、ピンクドレスはよく似合っていた。

新聞記者(女、ロングドレス)と言えば、
『銀の狼』のジャンヌを思い出す。初演は、あの紫とも。
やはり落ちついた雰囲気の娘役にこそ、似合う役所のような気がする。

これは、予想外だったのだが、
ヒロインの親友役の桜音れいが、明るく可憐で良かった。
OSKの柑奈めいさんに雰囲気は似ています。
蓮水とのカップルも、初々しくて萌えるw
今回、一番の収穫でした。

主人公の妹役:伶美うららも、
美人で演技も丁寧で良かったが、
声がやや耳障りなのが気にかかる。

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それにしても、青年館大ホールは、大きかった。

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ヅカ本を処分する日が来るとは…

2011年02月08日 14時49分08秒 | OSK・宝塚(OG含む)
いまから10年前には想像もしませんでした。

ちょうど10年前の今頃、宝塚に転び
4年前にOSKに関心を持ち、
昨年、宝塚と決別しました。

私の少女時代との別れのはずなのですが、
罪悪感も躊躇いも、そして寂しさも全く感じません。

処分するのは、書棚3段分を占めていた
グラフと公演パンフレットとおとめ。
両親の時代だと、パンフに台本が掲載されていたので
保管しておく価値がありましたが、
私の時代には、載っていませんので
思い入れが無くなった以上、保管する理由がありません。
グラフとおとめも、いちいち確認するのが面倒くさいので
全部処分します。あー、すっきり。
歌劇文化の資料として最低限の分が残り
まあ書棚2段分に(笑)

代わりに、部屋中に散らばっていた大型書籍
手芸本や戦史本、歴史系写真集なんかを
本棚に入れて、文庫本も整理して、
これから古書店に持っていこうかと言うところです。

何度でも繰り返しますし、子々孫々に伝えますが、
犯罪捏造を容認し、偽証を奨励する
反社会的企業
に、私は関わりたくありません。

とは言え、宝塚歌劇団(と阪急電鉄)が、
少女歌劇文化に多大に貢献したのも事実で、
あくまで「過去の歴史」に対してのみ、敬意を払うものです。

(2010/2/9 追記)
ブックオフに持っていったところ
約60冊で、約900円になりました。
持ち帰れと言われなくて安堵
(追記ここまで)

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OSK日本歌劇団「レビュー in KYOTO IV」 3

2010年07月18日 23時54分01秒 | OSK・宝塚(OG含む)
劇団員に対する感想を書いていきます。
…とその前に、今回は初日前日に、
若手ホープの悠浦くん休演という残念なニュースがあった。

演出スタッフのブログによれば、どうやら前々日の舞台稽古で負傷し、
通し稽古を中止し、代役の2名が振り付けをマスターしたとのこと。
パンフを見なければ代役だと気付かない程でした。
でも、隊列が左右非対称なとき、悠浦くんのいない寂しさを感じるのです。
悠浦くんの回復を願っています。

パンフレットについて
・32ページしかないのに、表紙の紙が薄くて折れちゃいそう。
1300円もするので、「春のおどり」とは大きさ・紙質は揃えて欲しい。
・あと、主題歌の歌詞は絶対載せて欲しい。
・チェリーガールズのページ、ポップな白藤さん&クールな和紗さんが意外に似合っている。

全体を通じて
トップスター桜花昇ぼるが凄い。凄すぎる。
歴史に残る、レビュースターであると確信した。
真麻くんの髪型が様になってきた。
真麻くんは洋物が似合うが和物は顔があっさりしすぎ。
逆に、ヤンは和物が似合うが洋物は顔がクドすぎ。
ということで、好対照な若手スターだと思った。
華月くんの成長が目立つ
・クラシック系の、柔らかい歌声の娘役がもっと欲しい

第一部:みやこ浪漫 RYOMA
・プロローグ、高世さんが雪之丞?女役?と思ったら、「千両役者」役とのことで納得。
大原女4人の歌が耳に心地よい。
下級生まで誰もが歌えるんだなと感動。
・龍馬登場、土佐の海が見えた(=桜花昇ぼるが凄い)。
・剣道修行、BGM・振り付け・太鼓の全てが素晴らしい名場面。
特に、佐那子役の朝香さんが袴姿で美しく凛々しい。
・はねむーん、たった1場面しかないおりょう(牧名さん)の存在感がすごい。
そして、高千穂峰が見えた(=桜花昇ぼるが凄い)。
・京の町、ゆいとめいの区別がつかないw
背が高いからって、瀬乃さん白藤さんが「おばさん」扱いw
新撰組もわずかな登場で不穏な雰囲気をよく出していた。
・明治風俗絵図、これは高世朝香に紳士淑女をやらせたかっただけじゃね?と思える位、よく似合っていた。
おかっぱにエプロン姿の舞美さんが可愛い。
車引きの蒼音さんもしっかり役目を果たしていた。
・台詞も場面もない、お元・お登勢・加尾が勿体ない


第2部:ダンシング・ラプソディ
・プロローグ、瀬乃さんのたくましさと和紗さんの華奢さの対比が面白い。
桜花さん高世さんが入れ替わるとき、片手ハイタッチするのが良かった。
桜花朝香高世牧名のデュエットも見応えあり。
・ラバーズコンチェルト、メロディーの合間の桐生さんの「おおおお」が耳に心地よかった。
・魅惑の宵、冒頭で美貌の城月さんに目立つパート。
南国の生暖かいそよ風を感じた(=桜花昇ぼるが凄い)。
・バリハイ、速かったり遅かったり緩急が効果的。
特に、柑奈さんのアニメ声とも言うべき、明るくクリアな歌声が場の雰囲気にぴったり。
瀬乃さんに奇妙な振り付けのソロ場面あり。
顔を上げて去っていく姿が美しかった。
・スパニッシュ、娘役のスカートさばきも熟練の技。
男役の手拍子が気持ち良い。
華月さんはスパニッシュの衣装がよく似合っていた。
・ホフマン物語、ステラ役の恋羽さんの完全無欠を見よ。
惜しむらくは、桜花さんより僅かに顔が大きいこと……
・ポップス、チェリーガールズの無駄遣い。
早変わりはぜひやって欲しかった。
・ラ・ボンバ、朝香櫻子さまの筋肉が凄い。美しい。
・ロケット、クオリティが高く大満足。
舞美さんにスポットライト。
・フィナーレ、朝香>牧名という序列がハッキリしていてよかった。
(※階段降りは、
柑奈→悠浦(代役:愛瀬)→真麻&恋羽→折原&牧名→桐生→高世→朝香→桜花
だったと思う。自信はないけど)
配役の上で、牧名さんが桜花さんの相手役となることが多いが、
かといってトップ娘役たる朝香さんがないがしろにされている訳ではなく好感。


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OSK日本歌劇団「レビュー in KYOTO IV」 2

2010年07月12日 23時46分09秒 | OSK・宝塚(OG含む)
1に引き続き、第二部の内容についての感想です

第2部:ダンシング・ラプソディ
OSKの松竹座/南座でのレビューは内容が大体決まっているが、
(ラテン、ジャズ、スパニッシュは必ずある?)
毎回趣向を凝らしているので飽きない。
「必ず○○が入っている福袋」のような、安定・安心感もある。

・第1場 プロローグ
衣装のラインストーンが目映い。
テーマソングもスピード感があり、上品なのに爽快。

・第3-4場 ラテン
緩急が効果的。
冒頭、娘役数名が登場したあたりは、「南国の浜辺」が見えた
瀬乃さんにソロがあって嬉しい。

・第6-7場 スパニッシュ
盆を使った所に、「スペインの風」を感じた。

・第8-10場 ホフマン物語
ホフマン物語に対する中途半端な知識しかないため、
1度目はよくわからなかった。
2度目で何となくわかった。

・第11場 ポップス
チェリーガールズの早変わりがなくてがっかり。

・第13場 ロケット
いやー、久々にすごいものを観た
斜めに並んだ隊列で90度に足を上げ、
そのまま(足を上げ続けたまま)、横一列に移動し、
さらに前に移動する。足上げの回数が半端無く、ただただ感嘆。

・第14場 ボレロ
最初は男役のみだが、最後までに娘役が合流する。
OSKでは娘役も男役と対等なので、
一緒にボレロを踊ってしまうのね。

以上、演出に対する感想に引き続き、
3以降で劇団員に対する感想を書いていきます。

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