前記事のマスコミ批判のついでに、2000年代に日本全国で展開され、
震災後の7月に完了した地デジ化運動についても触れておく。
この運動は、日本が誇る天才ジャーナリスト、池上彰氏によると
アナログからデジタル放送へ移行することで、情報のスリム化が起き、
現在の過密な電波状態が解決されることを期待して行われた。
・・・まぁ、違うんだけどね。
確かにデジタル方式に変更することで、スリム化は可能だ。
しかし、それは画質がそのままであればの話。
パソコンの画像ファイルで説明すると、
100MBの画像をビットマップからジェイペグに変更したり
Zipで圧縮したりすることで、50MBまで減らすことが可能だとしよう。
だが、より高画質な200MBで同じことをすれば、
当然、流すデータ量は100MBのままで前と変わらない。
デジタル放送はアナログ放送と比較して高画質の放送であることが
売りになっている。当然、流すデータも以前よりも多い。
そのため、デジタル方式に移行しても、
データが増えたので空中を飛び交うデータの量自体は
前となんら変わらないのだ。池上氏の説明は現実に反する。
だいたい、電波が過密と言うならば携帯電話の販売台数が
ピークを迎えた2007年の時点で、それが問題を引き起こしたのだろうか?
携帯電話の普及で電波が過密状態になり、それが深刻な障害を
もたらした、あるいはもたらすかもしれないという危険がないのに
ただ、過密であるだけで問題視するのは意味不明である。
危機を煽ることで、大衆を扇動するというのは
プロバガンダの伝統的な手段だが、テレビ番組で
それをやっちゃあ、いかんだろう・・・・・・
データ放送により参加型の番組になるとか、
2011年以降はアナログTVで視聴することができないとか、
いろいろな工作が行われて地テジ化は進められた。
今になって思えば、これは脅しの経済振興政策だったと思う。
地デジを買わないと番組が見れないぞ、さぁ買えと
購入せざるを得ない状況を作り上げ、見せかけの売上アップを実現する。
今の消費税アップ直前の駆け込み消費と似ている。
消費税が上がるぞ、さぁ高くなる前に買うんだ!というヤツと同じだ。
こういう姑息な手段は一時的な好況は実現できるが、
その後の慢性的な不況を招くことが確かになっている。
では、
Q.地デジ化が完了した後のテレビ販売数はどうなったのか?
A. 激減して、赤字になった。
<薄型テレビの販売台数>
2009年→1400万
2010年→2640万
2011年→2080万
2012年→840万
2013年→620万
中国にあるテレビ生産工場は東芝も日立もパナソニックも
すでに撤退している。これら工場で生産されたテレビは
日本向けに輸出していたのだが、全然売れないので閉鎖せざるを得なかったわけだ。
冷静に考えれば、テレビなんて毎年買うものじゃない。
一度に一気に買ってしまえば、買換えるまでの数年間の売り上げが
目に見えて悪くなるのはバカでもわかることだ。
ところが、今の経済雑誌では、テレビが売れていることになっている。
2014年には630万に上がることが予測される…だそうだ。
10万多く売れたからって、2009年の1400万の半分以下だ。いいのかそれで!?
また、4Kテレビという最高画質のテレビが今後売れるとも語っている。
ttp://www.j-cast.com/2014/01/11193436.html
はっきり言って、今の薄型テレビでも十分綺麗なのに、
これ以上の質を求めるってことはないだろう。その証拠に、
この1年で4Kテレビの価格は半額になった。
http://atrpg.blog.jp/archives/4k-tv-more-reasonable.html
仮に50万台売れているとして、これが100万台売れたとしても、
売り上げ自体は元のままだ。完全に終わった分野なのは明らかだ。
上で紹介した経済アナリスト、こういう発言をしている。
--------------------------------------------------
どんなに4Kテレビや8Kテレビが高画質でも、
肝心のコンテンツが用意できなければ意味がありませんから。
一方で、4Kテレビの楽しみ方にはインターネットと接続して、
インターネット動画を視聴することもあります。
たとえば、動画サイトのYouTubeでは
すでに4K画質の映像を視聴することができますし、
4K対応のコンテンツの数は増えています。
家電量販店の店頭で4Kテレビを見せてもらうと、
画質のよさはすぐにわかりますし、インターネット以外でも
スライドショーなどの楽しみ方ができます。4Kテレビの存在感は増しています。
---------------------------------------------------
いや、それスマフォで済む話だろ・・・
よほどの画質マニアでない限り4KテレビでYouTubeは見ないだろう。
スマートフォン携帯という小型コンピュータの普及により、
ますますテレビの存在価値は下がっているように思う。
インターネットも繋げられるとか、画質が良いとか
表面的な部分だけ追求するのではなく、番組の質自体も上げなければ
ネットや携帯のコンテンツ、ツイッターやフェイスブックに負けるだろう。
前回、取り上げたバンキシャのようなネトウヨ大興奮の
扇動メディアから足を洗わないと、本当に情報媒体として
政府の広報機関になる以外に生存の道がないような気がする。
震災後の7月に完了した地デジ化運動についても触れておく。
この運動は、日本が誇る天才ジャーナリスト、池上彰氏によると
アナログからデジタル放送へ移行することで、情報のスリム化が起き、
現在の過密な電波状態が解決されることを期待して行われた。
・・・まぁ、違うんだけどね。
確かにデジタル方式に変更することで、スリム化は可能だ。
しかし、それは画質がそのままであればの話。
パソコンの画像ファイルで説明すると、
100MBの画像をビットマップからジェイペグに変更したり
Zipで圧縮したりすることで、50MBまで減らすことが可能だとしよう。
だが、より高画質な200MBで同じことをすれば、
当然、流すデータ量は100MBのままで前と変わらない。
デジタル放送はアナログ放送と比較して高画質の放送であることが
売りになっている。当然、流すデータも以前よりも多い。
そのため、デジタル方式に移行しても、
データが増えたので空中を飛び交うデータの量自体は
前となんら変わらないのだ。池上氏の説明は現実に反する。
だいたい、電波が過密と言うならば携帯電話の販売台数が
ピークを迎えた2007年の時点で、それが問題を引き起こしたのだろうか?
携帯電話の普及で電波が過密状態になり、それが深刻な障害を
もたらした、あるいはもたらすかもしれないという危険がないのに
ただ、過密であるだけで問題視するのは意味不明である。
危機を煽ることで、大衆を扇動するというのは
プロバガンダの伝統的な手段だが、テレビ番組で
それをやっちゃあ、いかんだろう・・・・・・
データ放送により参加型の番組になるとか、
2011年以降はアナログTVで視聴することができないとか、
いろいろな工作が行われて地テジ化は進められた。
今になって思えば、これは脅しの経済振興政策だったと思う。
地デジを買わないと番組が見れないぞ、さぁ買えと
購入せざるを得ない状況を作り上げ、見せかけの売上アップを実現する。
今の消費税アップ直前の駆け込み消費と似ている。
消費税が上がるぞ、さぁ高くなる前に買うんだ!というヤツと同じだ。
こういう姑息な手段は一時的な好況は実現できるが、
その後の慢性的な不況を招くことが確かになっている。
では、
Q.地デジ化が完了した後のテレビ販売数はどうなったのか?
A. 激減して、赤字になった。
<薄型テレビの販売台数>
2009年→1400万
2010年→2640万
2011年→2080万
2012年→840万
2013年→620万
中国にあるテレビ生産工場は東芝も日立もパナソニックも
すでに撤退している。これら工場で生産されたテレビは
日本向けに輸出していたのだが、全然売れないので閉鎖せざるを得なかったわけだ。
冷静に考えれば、テレビなんて毎年買うものじゃない。
一度に一気に買ってしまえば、買換えるまでの数年間の売り上げが
目に見えて悪くなるのはバカでもわかることだ。
ところが、今の経済雑誌では、テレビが売れていることになっている。
2014年には630万に上がることが予測される…だそうだ。
10万多く売れたからって、2009年の1400万の半分以下だ。いいのかそれで!?
また、4Kテレビという最高画質のテレビが今後売れるとも語っている。
ttp://www.j-cast.com/2014/01/11193436.html
はっきり言って、今の薄型テレビでも十分綺麗なのに、
これ以上の質を求めるってことはないだろう。その証拠に、
この1年で4Kテレビの価格は半額になった。
http://atrpg.blog.jp/archives/4k-tv-more-reasonable.html
仮に50万台売れているとして、これが100万台売れたとしても、
売り上げ自体は元のままだ。完全に終わった分野なのは明らかだ。
上で紹介した経済アナリスト、こういう発言をしている。
--------------------------------------------------
どんなに4Kテレビや8Kテレビが高画質でも、
肝心のコンテンツが用意できなければ意味がありませんから。
一方で、4Kテレビの楽しみ方にはインターネットと接続して、
インターネット動画を視聴することもあります。
たとえば、動画サイトのYouTubeでは
すでに4K画質の映像を視聴することができますし、
4K対応のコンテンツの数は増えています。
家電量販店の店頭で4Kテレビを見せてもらうと、
画質のよさはすぐにわかりますし、インターネット以外でも
スライドショーなどの楽しみ方ができます。4Kテレビの存在感は増しています。
---------------------------------------------------
いや、それスマフォで済む話だろ・・・
よほどの画質マニアでない限り4KテレビでYouTubeは見ないだろう。
スマートフォン携帯という小型コンピュータの普及により、
ますますテレビの存在価値は下がっているように思う。
インターネットも繋げられるとか、画質が良いとか
表面的な部分だけ追求するのではなく、番組の質自体も上げなければ
ネットや携帯のコンテンツ、ツイッターやフェイスブックに負けるだろう。
前回、取り上げたバンキシャのようなネトウヨ大興奮の
扇動メディアから足を洗わないと、本当に情報媒体として
政府の広報機関になる以外に生存の道がないような気がする。