時事解説「ディストピア」

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集団的自衛権、閣議決定で容認される

2014-07-01 23:51:54 | 軍拡
ワールドカップやセクハラやじで騒いでいる間に、ゴリ押しで決まりましたね。


集団的自衛権の問題点は、前回の記事で紹介した白宋元氏が
ほぼ全てを指摘しているので、そちらをご覧になって下さい。



これで日本もアメリカやイギリスと同じ戦争できる国家になりましたね。

こんなにも易々と決定されるのは、メディアの目くらまし戦法
(サッカーや都議会のどたばたのほうを重点的に報道して相対的に情報を隠匿する)
もさることながら、結局、戦争ができるようになっても
ほとんどの日本人は困らないから
なんでしょう。


イラク戦争やアフガン戦争にしても、現地の人間は市民も含めて
蹂躙と虐殺を被ったわけですが(現在進行中)、アメリカの人間は
イラクやアフガンに向かった一部の人を除いて誰も死んでませんからね。


アメリカの映画やドラマを見ればよくわかると思いますが、
アメリカでは軍隊が好意的に描かれているのが結構あって、
例えば「アバター」とかリメイクした「タイタンの戦い」などは
海兵隊のイメージをそのままファンタジーやSFで再現しており、
勇ましさや強さのシンボルとして表現されています。



ベトナム戦争の負の側面を描いたことで有名な
オリバー・ストーンの「プラトーン」でさえ、ギリギリのレベルで描かれており、
究極的な反省(ベトナム人に対して惨いことを行った)がされていない。


一部の日本人と大多数の外国人が殺されたり重軽傷を負ったり、
戦災に苦しむだけですから、知ったこっちゃねぇと思う日本人が
相当いるのではないかという不安を、この「のほほん」とした雰囲気の中、
あっさり決まってしまったことをきっかけに漠然と抱いている次第です。



今の沖縄の基地問題と同じ構造であるような気がします。
日本の防衛を口実にして居座る米軍に対して知らんふりをしたり、
仕方ないで片付けようとするあの大勢の傾向と似ている。

実は自分たちの首を絞めていることに気がつかないあの動きに似ている。
イラク戦争には、3兆ドルが費やされたという話ですが、
日本も同じく、あれこれ理屈がつけられて莫大な税金が
軍事組織に投下されるのではないでしょうか?