時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

池上彰は、もう自民党に入党しちゃいなよ

2014-07-14 20:10:20 | マスコミ批判
7月14日(月)放送の『ここがポイント!!池上彰解説塾』(テレビ朝日系列)は、
19時からの3時間SP。今回は、日本が直面している超高齢社会問題をベースに、
詐欺事件の増大と巧妙化、認知症による行方不明高齢者の増加、
法改正による新たな相続税問題などを取り上げる。

また、「池上が怒る 日本の税金の無駄使い」と題して、諫早湾干拓事業を解説。
さらに、スタジオには菅義偉官房長官を招き生放送で直撃。
池上が拉致問題などについて鋭く直撃する。

http://news.ameba.jp/20140714-24/

よりによって菅氏ですか。
ウクライナ問題で、ポロシェンコを呼んで説明を聞くようなものですよ。


誇り高き日本人にも通じるように例えれば、
パク・クネ大統領に竹島問題を説明してもらうようなもの


「こいつにだけは聞いちゃいかん」という人をなんでわざわざ呼ぶかな・・・

で、集団的自衛権はまた回避して諫早湾と。
確かに諫早湾の干拓も重要な問題ですが、優先すべきことが他にもあるでしょうに。


池上氏って記者クラブ制度をもっと悪質にしたことをやっている。

日本の新聞社には記者クラブというものがあって、これは以前から
政府の言い分を批判・検討なしに垂れ流すプロパガンダ機関に
なっているという批判があったのですが、池上氏のはそれ以上でしょう。

そんなに自民党が好きなら、いっそ選挙に出て自民党の議員になれば良いのに…

池上彰氏が無視していること

2014-07-14 00:18:43 | 軍拡
集団的自衛権の容認ではなく、北朝鮮のバッシングを優先した池上氏。

では、集団的自衛権とは、そこまで軽んじて良いものなのか?
そこで、北京週報の記事を用い、他国が同問題をどう捉えているのかを検討する。


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靖国神社を公然と参拝し、「侵略未定義論」をぶちあげ、
従軍慰安婦問題に関する「河野談話」について背景調査したのに続き、
今年7月1日、安倍内閣は焦りを抑えきれず、
解釈改憲による集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。

蘇暁暉氏は、
これで日本が公然と武力を使用し、海外派兵するために門が開かれた。
日本が誤った道を歩み続ければ、いつか『正義』の旗印を掲げて
再び戦争の悪魔を解き放つことは避けられなくなる。
地域の安全には、すでに赤信号が灯っている
」と指摘している。

しかし、この「進撃」する首相にとって、これは野心や企みの小さな一歩にすぎない。
歴史問題で逆行するほか、再任を果たした安倍首相は
いわゆる「周辺の脅威」を大々的に誇張し、
平和憲法の改正と軍拡を行い、戦後体制からの脱却を試みている。

歴史を覆い隠し、戦闘態勢を整えながら、自らを「被害者」として演出してみせ、
中国を含む「周辺の脅威」を誇張する。これが今日の安倍首相であり、
日本に侵略の歴史を否定し、平和憲法を形骸化し、「強兵」に戻るための道を疾走させている。

安倍首相の民意を無視した独断専行は、日本国民からも抗議を受けている。
共同通信社の7月1日と2日の世論調査によると、安倍内閣の不支持率は
前月より7ポイント以上上昇し、再任以来初の4割超えとなった。

安倍政権寄りの読売新聞が2日と3日に実施した世論調査でも、
不支持率が前月より9ポイント上昇し4割に達した。

日本メディアは、安倍内閣に「民心離れの兆し」が見えていると指摘した。

蘇氏は、「歴史の直視を避ける日本の行為は、
平和と安定に対する軽視を反映しており、中国を含むアジア諸国を不安にしている

と指摘している。

http://japanese.beijingreview.com.cn/yzds/txt/2014-07/10/content_629000_2.htm
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このように、集団的自衛権の容認は、アジア諸国に動揺と
日本への不信感を植え付けた重大なニュースであり、
今こそ、その問題点を検討すべきものである。



だが、彼はそれをやらなかった。
このことの意味は大きいと思う。



さらに、この件については重要な点がある。
以下の赤旗の記事を読んでいただきたい。


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集団的自衛権 首相“二枚舌”外遊


ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアの3カ国を
外遊中の安倍晋三首相は各国で、自らが掲げる「積極的平和主義」と
集団的自衛権行使容認に向けた「閣議決定」について説明を重ね、
安全保障の法的基盤を一新した」などと発信しています。

国内での発言とは大きく異なり、その二枚舌ぶりが目立ちます。


首相は8日、オーストラリア連邦議会での演説で、
「なるべくたくさんのことを諸外国と共同してできるように、
日本は安全保障の法的基盤を一新しようとしている。
法の支配を守る秩序や、地域と世界の平和を進んでつくる一助となる国にしたい」
と語り、集団的自衛権の行使にむけた憲法解釈変更の「閣議決定」を誇示しました。

前日の7日には、ニュージーランドのキー首相と会談し、
集団的自衛権行使を容認する「閣議決定」の考え方を説明。
8日のアボット豪首相らとの会談でも同様の説明を重ねました。


ところが、国内では
安倍首相の説明は違います。



安倍首相は1日の記者会見では、
「現行の憲法解釈の基本的考えは、今回の『閣議決定』でも何ら変わることはない」
と強調していました。

政府・内閣官房の「一問一答」(5日発表)も
「閣議決定」について「いわゆる解釈改憲ではない」と主張しています。



しかし、安倍政権による「閣議決定」は、
集団的自衛権の行使や海外での武力行使は許されない
という従来の政府の憲法解釈を根底から覆す

まさに“安全保障の法的基盤の一新”であり、
「海外で戦争する国」づくりがその真相です。



国外では“安全保障の法的基盤の一新”とその事実を認めながら、
国内では、うそとごまかしに終始する。


「閣議決定」後初となった外遊から、安倍政権の姑息(こそく)な姿勢が浮かび上がりました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-11/2014071101_04_1.html
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国民をだましながら武力行使の実現に向けた工作が
着々と進行しているわけだ。これをなぜ池上氏が避けるのか?

この点にこそ、同氏の本性が見え隠れするものだ。



池上彰氏はジャーナリストの看板を下ろしたほうが良い

2014-07-14 00:02:23 | マスコミ批判
昨晩の土曜プレミアムは衝撃的だった。
池上彰緊急スペシャル!2014年何を狙う?北朝鮮
恐るべき政治犯収容所の実態・国連が認めた!飢え・拷問・処刑!


・・・だそうだ。何のことはない、これまで何度も繰り返し流布された
北朝鮮バッシングをもう一度、氏お得意の話術で再構成したものだった。


収容所に関しては、北朝鮮当局は証拠が不十分として国連に抗議している。
私自身は収容所自体は存在するが、国連が述べるほどの規模ではないと考えている。


理由は簡単で、収容所というのは、あくまで囚人を生かさなければならないので、
ただでさえ食糧問題が深刻なのに、数十万人の反乱分子を養うだろうか?
と思うからだ。

それこそキム・ジョンウンが独裁者にして冷血漢、悪の帝王であるならば
収容所近辺の僻地で労働させるよりとっとと処刑したほうが効率的ではないか。



ここで気になるのは、アムネスティの以下の記事だ。


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第15号収容所(ヨドク収容所)を撮った最近の画像では、最後にアムネスティが
衛星画像を解析した2011年
以来、39棟の居住棟が取り壊されたことがわかった。

その後建てられた新しい居住棟は6棟だけである。
居住棟の減少は収容所の人口がやや減った可能性を示唆している。
しかしアムネスティには
囚人人口や被拘束者の運命を
検証する手立てがない。


ヨドク収容所の面積は37平方キロメートルに及び、首都平壌から
約120キロと同国中心部に位置する。2011年には推定5万人が
この収容所に収監されていた。人口は渓谷部に集中している。

16号と同様、ヨドク収容所でも警備は厳しく、また相当の経済活動が見られる。
たとえば森林の伐採や、家具工場とみられる場所での原木の加工がはっきりと見
てとれる。

http://aikamakura.sakura.ne.jp/#camp

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赤文字で強調したが、実は強制収容所に関する情報は
衛星写真と脱北者の証言だけで構成されており、
証拠というレベルには達していない。
アムネスティもそれを認めてか、検証する手だてはないと自ら書いている。


じゃあ、収容所はクリーンかと言うと、そんなことはない。
それは、証言者の話からも明白だろう。だが、証言者といっても
千差万別であり、その中から特にきつい体験を取捨選択した可能性は否めない。

いずれにせよ、確かな調査を行わないで断定しているわけである。

また、37平方キロというのは日本の茨城県東海村と同じ面積であり、
そこまで来ると、収容所というより一種の自治区となっており、
当然、そこの運営の資料があるはずなのだが、こういう文書をもって
アムネスティや国連が抗議しているわけでもない。

極めつけに、ウクライナ問題やリビア空爆における
国連の親米姿勢からも明白なように、国連はあくまで欧米主体のもので、
中東やアジア、アフリカなどの第3諸国の側に立った見解を示さない傾向がある。


そして悪の枢軸として北朝鮮がアメリカに敵視されている現状を
踏まえると、この件に関しては怪しい部分が大いにあり、
今後の更なる調査と、北朝鮮とアメリカとの関係改善が求められるだろう。


このように、この件に関しては、不確定要素が多いにも関わらず、
池上彰氏は、100%の事実として大衆に宣伝している。



ちなみに、彼はルーマニアの体操選手、コマネチが
チャウフスク大統領の息子の愛人にされかけて亡命したと説明したが、
この件に関してはコマネチ選手本人がハッキリと嘘だと答えている



番組自体も柴田理恵氏などのタレントしか呼んでおらず、
池上氏の解説を聞いて「すげー!さすが池上さんだ!」と
べた褒めするバラエティ番組であり、討論の形式すらとっていない。


そして、日朝関係が改善されるかもしれないこのタイミングで、
拉致や遺骨問題などとは無関係の相手国の印象を貶めることを
わざわざやってのけるのである。そこに痺れず、あこがれない。


これだけの意気込みをガザ地区を訪問した際にも行ってほしかった。
現在もガザはイスラエルからの空爆に怯えている地区である。

だからこそ、そこの被害の実態と、イスラエルに対する現地の怒りを
お茶の間に届けるべきだったのに、肥満体が多いだの、日本のODAに
感謝して絵が飾られているだのといったどうでもいい内容しか伝えなかった



まぁ、日朝会談と同時期に起きた集団的自衛権の容認について特集を組まず、
北朝鮮のバッシングを敢行したということは、理由はどうあれ、
北朝鮮のバッシングのほうが
集団的自衛権の検討よりも重要だと
訴えていることになる。



同自衛権の口実は、中国や北朝鮮の脅威である。
これでは、遠まわしに自衛権容認を支持しているようなものだ。

もちろん、保守派として意見を表明するならそれも結構だが、
それなら、仮にも中立的立場を取る義務がある民放テレビで
行うべきではない。チャンネル桜などで話せばよい。


いろいろ書いたが、池上氏の報道を聞くたびに思うのが、
権力に抗うための武器ではなく、権力に服従させるための情報を流している
ということだ。


原発にせよ、円安にせよ、彼はいつもそういうスタイルだ。

反対者もいます。でも~といった論調で、
中立を装いながら本質的な問題を避けて解説をする。

彼の言い分に従うならば、我々はニュースを知る必要はない。
すべて日本政府にお任せしていれば、万事解決するのだ。



池上氏は、ジャーナリストではなく、政府の覆面広報部員である。
せめて、今後はニュースタレントという肩書で活動してもらいたい。
ありえないことではあるが。