時事解説「ディストピア」

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アメリカと韓国の合同軍事演習 (イランラジオ解説)

2015-04-01 00:38:48 | 北朝鮮
最近はホメイニー解説員の言葉ばかり紹介しているような気がするが、
実際、読んでいて参考になるのだから仕方がない。


私たちの頭の中では、アメリカの学問が進んでいてイランはそうでもないという先入観があるが、
こと国際政治学においては、イランのほうが優れているような気がしてならない。


なにせ、保守的な学者が中枢を占めている現在の国際政治学では、
集団的自衛権の容認を賞賛するジョセフ・ナイをはじめ、世界的権威とやらが
米英仏侵略トリオの軍事・外交をサポートしているのだ。これは非道い裏切りだ。


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アメリカと韓国の合同軍事演習



ホセイニー解説員

北朝鮮の強い反発をよそに、アメリカと韓国が、30日月曜から、
韓国とその周辺海域で陸上・海上合同軍事演習を開始しました。


この大規模な演習には、アメリカと韓国の兵士数千人の他、ヘリコプターや戦闘機が参加しています。
この演習は、米韓連合軍司令部が主導する「フォール・イーグル」という
大規模な演習の一環として、4月24日まで行われます。


アメリカと韓国の定例の合同軍事演習は、
常に、北朝鮮の抗議に直面し、南北朝鮮の緊張拡大を招いています。


北朝鮮は今回、アメリカと韓国の合同軍事演習を非難すると共に、
高高度防衛ミサイル・THAADを韓国に配備しようとするアメリカの圧力について、
アメリカと韓国に警告しています。

アメリカと韓国の大規模な演習は、北朝鮮の抗議のみならず、
韓国の反戦活動家の大規模な抗議やデモにも直面しています。




韓国のパク・クネ大統領は、先週、韓国の哨戒艦の撃沈事件から5年を迎えた先週の追悼式典で、
「韓国政府は、自国を守り、このような事件の再発を防ぐため、
 軍事力を強化する以外にない」と強調しました。


北朝鮮は、数十名の韓国軍兵士が犠牲になったこの事件への関与を否定していますが、
韓国はこの事件後の2010年から、北朝鮮に対して制裁を行使すると共に、
アメリカと合同軍事演習を開き、軍事力を強化することで、朝鮮半島の危機を拡大しています。



北朝鮮は、この年、哨戒艦沈没事件と同時に、
アメリカと韓国の定例の合同演習が行われたことに疑問を呈し、
アメリカ海軍のこの事件への関与を示唆しました



このような出来事に注目し、北朝鮮は常に、アメリカと韓国の合同演習に疑念を抱き、
この演習は朝鮮半島に危機を招き、南北朝鮮の統一を妨げるとして、それを非難しています。


朝鮮は、第二次世界大戦が終結し、日本の支配が終わった後、
アメリカとソ連の競争により、南北に分断されました。

この分断と敵対は、1950年の朝鮮戦争によって激しさを増し、
1953年に休戦協定が署名されて、アメリカ軍が韓国に駐留することになりました。
この駐留は現在まで続けられており、南北朝鮮の関係悪化の原因となっています。


こうしたことから、北朝鮮は常に、韓国との協議の中で、
南北朝鮮の関係改善において最も重要な条件は、アメリカと韓国の演習を終わらせ、
アメリカ軍を韓国から撤退させることだとしているのです。

http://japanese.irib.ir/news/%E6%9C%AC%E6%
97%A5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E
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実際、韓国はアメリカの走狗となって、北朝鮮の脅威を口実に軍拡を進めている。
謎の哨戒船沈没事故、アメリカの仕業の可能性があることは知らなかった。

いずれにせよ、不確定事項で軍拡、制裁をほどこす構造はウクライナ問題と同じだ。

パク・クネを見るたびに思うのだが、北朝鮮の脅威(笑)よりも
自国の船舶会社が起こした事故のほうが大量の犠牲者を生んでいるのだが、
そちらのほうは対策を練らなくて良いのだろうか?

支持率が下がる一方との話だが、さもありなん。
安倍もそうだが、極右政治家というのは、軍事に精を入れるあまり、
内政(特に福祉や雇用などの生存権に関わる問題)を犠牲にする。


この独裁者の娘が父親と大差ない政策をしているのを許してしまったことは
勧告現代史における最大の汚点として語り継がれるのではないだろうか。