時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

北朝鮮の食糧事情について

2015-04-20 22:57:12 | 北朝鮮
日本のメディアは、北朝鮮と聞くとすぐに餓死と結び付けたがる傾向がある。

あぁ金正恩「北朝鮮に神様はいない」餓死と粛清で遺体だらけの廃墟


この手の主張がされる場合は、たいていの場合、
①国民は飢えているのに金正恩は贅沢をしている、②国内の経済はズタボロだ
③軍部での不満も大きい            ④近い将来、必ず崩壊する

という北朝鮮崩壊論を結論付けている。



しかし、冷静に考えて、国内の食糧問題に何も対策を立てない国が存在するだろうか?
結論を言おう。実際には北朝鮮の食糧事情は年々回復しているのである。

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朝鮮の農業部門は昨年、「100年来の大干ばつ」(朝鮮中央通信)
に見舞われた不利な条件の下でも、穀物の増産を成し遂げた。


多くの協同農場が増産目標を達成したほか、沙里院市嵋谷(黄海北道)、
龍川郡新岩(平安北道)、載寧郡三支江(黄海南道)協同農場では、
ヘクタール当たり10t以上増産する成果をあげた


収穫量5万トンアップ

昨年、朝鮮の西海岸と東海岸中部地方で、例年にない少雨と高温による大干ばつが発生した。
7月以降、全国的に高温現象が続き、梅雨の始まりも遅かった。


しかし、農業生産が打撃を受けることはなかった。
昨年の穀物生産量に関する国内機関の公式発表はないが、
ロシアのイタル・タス通信は昨年12月23日、

「干ばつによる被害にもかかわらず、収穫量が571万tと昨年より5万t増加した」
と語った朝鮮の収買糧政省副相の発言を紹介している。

http://chosonsinbo.com/jp/2015/01/20150127riyo-4/

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2013年の穀物生産量は562万トン、前年比32.6万トン増

――2013年の穀物生産量はどれくらいか。

2013年の穀物生産量は562万4000トンとなり、前年と比べ32万6000トン増えた。
農業生産が増加したことは、コメなどの優良品種の作付面積を広げたことも大きな要因となった。

同時に、各地の気候や条件に合った品種、また促成で多収穫、
少肥料でありながらも病害虫に強い品種を作付けできたこともある。

昨年は1ヘクタール当たり10トンの生産があったが、
今年は10~13トンへと増産できるのではないだろうか。


――今年は春先から水不足で農業分野の成果を危ぶむ報道が、
北朝鮮メディアからも出ていた。現状はどうか。


水不足の影響はたいへんなものだった。100年に1度と言われるほどの大干ばつだった。
ただ、先日訪れた(北朝鮮南西部の)黄海南道の協同農場では、
水不足の中で苗作りから努力し、作況は1ヘクタール10トンを超えそうな様子だった。
これは苗を改良することで1週間は水を与えなくても生育が保証される苗を開発したこともある。
さまざまな方法を取り入れ、問題を解決したと協同農場から聞いた。

同時に、国家も水を優先的に農場に回し、
また電気供給も農場に優先して、ポンプによる水のくみ上げを可能にさせる。
なお、水の確保に全力を尽くしたことも作況を下支えしたようだ。

――今年、金正恩第1書記による「新年の辞」では、農業生産がまず言及された。
具体的に今年の農業分野ではどのようなことがなされたのか。

農業の機械化が進められた。

たとえばコメでは移動脱穀機を投入されたことで、
これまで収穫から3~4カ月かかっていた脱穀が1カ月半で済むようになった農場も出てきた。


これまでは農場内の脱穀所まで運んで脱穀していたが、
移動脱穀機を使うことでその場で脱穀でき、農作物の流出も減ることになった。


畜産業では、(北朝鮮東部の)江原(カンウォン)道にある
洗浦(セポ)畜産基地の拡張工事がある。5万ヘクタールの大規模畜産基地であり、
金正恩第1書記が指示したモデル基地でもある。


牧草の生産も1ヘクタール当たり70トンになる。
このような畜産基地を各道に設け、養豚や養鶏などを拡充し
生産の正常化を図って生産量を上げていく方針だ。

(http://toyokeizai.net/articles/-/52420)

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東洋経済の記事は、現地の責任者に取材して書かれたものだ。

国内の反パククネ派の人間を「北朝鮮の手先」の証拠をでっち上げ、
次々と逮捕している秘密警察、国情院の言葉をもとに書かれている週刊現代の記事とは違う。



国連の統計を見ても、北朝鮮の食糧生産量は年々増加している。
国連FAO/WFP特別報告書によると、農産物の不足分は次のようになっている。


2010/11年度 86.7万トン
2011/12年度 73.9万トン
2012/13年度 50.7万トン
2013/14年度 34万トン




「現在、専門家らが北朝鮮の食糧生産量統計としてよく活用するのは、
 国連食糧農業機関(FAO)と国連世界食糧計画(WFP)のものだ。

 両機関は北朝鮮を訪問して多くの農場を訪れて調査し、
 北朝鮮農業省の資料と総合して「北朝鮮の作況および食糧安保評価特別報告書」を毎年発表する。

 昨年11月に発表された2013/14年(二毛作による2013年収穫分と2014年春の収穫分)報告書によれば、
 北朝鮮の昨年の食糧生産量は503万トン(家の近くにある畑と傾斜地にある畑の収穫を含める)だ。

 2010/11年度は425万トン、11/12年度は445万トン、12/13年度484万4000トンと
 推定されていることを考えると、北朝鮮の食糧生産量がこれまで増加していることがわかる。
 特に、最低値を記録した1996年の260万トンと比べると、2倍程度増えたことになる。

 (中略)

 北朝鮮の統計とFAO/WFPの統計を総合して見ると、
 北朝鮮は基準量だけを取り出して考えてみると、昨年の1人当たり
 年間穀物消費量を自主的な生産、および一部を輸入して確保したと考えられる。

 米農務省も今後10年が過ぎた時点では、北朝鮮の食糧不足は大きく改善されると予想している。」
(http://plaza.rakuten.co.jp/tsuruwonya/diary/201407280001/)


北朝鮮の食糧自給率は9割を超える。
日本と比べると大分違うことに驚かされるのではないだろうか?


なお、上に引用した鄭昌鉉氏は、後半部分で食糧事情には地域差があること、
穀物生産量全体では自給、あるいは自給に近いレベルに達しているが、
主食生産量では、まだかなり足りないことを指摘している。この点からも、
ただの提灯記事ではなく、きちんと調べられたものであることがわかるだろう。


この分析では国連やロシアなどからの食糧支援が計算に入れられていない。
よって、実際の食糧は更に多いことが予想される。決して十分すぎるほどではないが、
かといって、大量に人がバタバタ死ぬほどのレベルでないことは、
少なくともきちんとした研究の上では共通認識と化している。



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スコット・スナイダー外交問題評議会上級研究員は、
2月18日付ナショナル・インタレスト誌に「北朝鮮はもはや飢えていない」
と題する論説を掲載し、最近のFAO(国連食糧農業機関)報告等を紹介しつつ、
北朝鮮の食糧事情が改善しているようだと論評しています。



すなわち、最近の報告では、北朝鮮の食糧事情が安定していることが示されている。
北朝鮮指導部も事態は改善していると考えているだろう。

~中略~


多国間支援は、約3.6万トンだった。
約100万トンの支援が必要だった2000年代半ばと比べると、
北朝鮮の輸入必要量は30万トン台に激減している。


更に、北朝鮮は、食糧不足を、国際支援ではなく、
商業的な調達で賄い始めていることが分かる。



以上のことは、北朝鮮経済が、近年、生産性の改善を見せ、
成長しているとは言えないが、安定していることを示している。


金正恩の農業改革は、経済面で一定の成果を出しつつあるようだ。
他方で、問題は、ミサイル・核開発が何の歯止めもなく進んでいるということだ。 

http://webcache.googleusercontent.com/search?
q=cache:ch7PAh1nuHQJ:blogos.com/article/108962/+&cd=14&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

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加えて、食糧問題が改善されつつある背景として、
北朝鮮において、部分的に市場主義が導入されていることが挙げられる。



金正恩政権から、農業従事者の生産意欲を高めるべく、少人数に一定の圃田を任せて、
ノルマを達成した場合には、余剰農産物を各人が販売してもよいことになった。


これにより、実際に生産量が増えたというわけだ。
何でもかんでも上の人間が決め、命令していた以前のスタイルとは違ってきているのである。


他にも、北朝鮮ではキノコの栽培や漁獲量のアップなど、
穀物以外の農産物にも力を入れているのだが、これらの予算は
軍事費を削減して得られたものだ。北朝鮮=軍事国家というイメージが
強い日本では、まさか軍事費を減らしてまで食糧問題に取り組んでいるとは思わないだろう。



以上、北朝鮮の食糧事情について解説したが、
まぁ、アマチュアの解説なので、至らぬところもあるとは思う。

とはいえ、国情院や韓国や中国の極右の言葉を鵜呑みにしている記事よりは
はるかに現実に近い内容になっていると自負している。


北朝鮮の食糧事情は、まだまだ改善の余地があり、決してベストとは言えない。
だが、年々、ベターな状態になりつつあり、少しずつ生産量も上がってきている。

加えて、金正恩政権以降、余剰生産物を販売する
権利を認める方向へと転換したことは無視できないだろう。



先日の中国主導のアジア・インフラ投資銀行に日本とアメリカだけ乗り遅れた件といい、
どうも日本は、相手国を馬鹿にするせいで、かえって判断を誤り、国益を損なっている嫌いがある。

安倍政権になってからは特に。

正直言って、日本の論者は北朝鮮の悪口を気持ちよく書いて、
いまに北朝鮮は自滅するんだぞとほざくだけのペテン師に成り下がっている。

リストアップしてみよう。

北朝鮮自壊(2004/2/13)
北朝鮮消滅―金王朝崩壊の衝撃、到来する破局(2003/2)
中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” 2008/5
北朝鮮 崩壊へのシナリオ2003/10/23
北朝鮮崩壊と日本―アジア激変を読む (カッパ・ビジネス)1996/4
北朝鮮崩壊す!!2003/4
北朝鮮崩壊 (文春文庫)1999/10
南・北朝鮮、同時崩壊か?2007/3
北朝鮮の経済―起源・形成・崩壊1999/10
北朝鮮・狂気の正体―金王朝の謀略と崩壊の行方2003/1


要するに、20年も前から、一貫して日本の論者は
「北朝鮮は最悪DA!キムジョンイルは独裁SYA!今に滅ぶZO!うぁあああ!!!」としか言っていない。

これを確かな分析として有難がっているのだから、凄い話だ。
もう少し、鄭昌鉉氏やアンドレイ・ラニコフ氏のように正確に分析してくれないと
この先、ずっと北朝鮮を相手に防戦一方になるのではないかと不安になってしまう今日このごろである。

書評・近藤大介『金正恩の正体』(平凡社新書、2014年)

2015-04-20 21:34:29 | 北朝鮮
よくある北朝鮮バッシング本だが、出版社が平凡社というのがポイント


著者の近藤大介氏は「週刊現代」の副編集長を務める人物で、本書は
「現代ビジネス」などに自分が書いたコラムをベースに金正恩政権について語ったものである。


雑誌のコラム記事がベースという時点で、内容は押して知るべし。


例えば、正恩が張成沢を処刑した下りだが、本書によると、
飢えたシェパード犬がいる檻に入れられる拷問を受け、
 近距離から機関銃で掃射され、火炎放射器で身体を焼かれた
」そうだ。


真っ先に疑問に思ったのが、
日本人にとって入国すら難しい北朝鮮で秘密裏に実行された
処刑の一部始終をどうしてここまで詳しく書けるのだろうか
ということ。



なにせ、どう処刑されたのかはハッキリしておらず、やれ追撃砲で殺された、
やれ犬に喰われた、やれ一族郎党皆殺しだといろいろな噂話がまことしやかに飛び交ったのである。
(近藤氏の主張はそれらをミックスさせたような印象を受ける)



どこから情報を入手したのだろうか、情報提供主は誰なのだろうか?

調べてみたところ、どうも該当する文章は、
以前、週刊ビジネスに掲載した自分のコラム記事が元になっているらしい。


逆らう者は一族郎党すべて「処刑、処刑、処刑!」 狂乱の金正恩 幼児まで皆殺しの「凄惨現場」



ここで絶対に押さえておかなければならないポイントは、
同記事の情報源が韓国の情報機関(国情院)であることだ。



国情院は、元々は戦後韓国の独裁政権時に設立されたKCIAという機関が改称したもので、
反体制派の人間を北朝鮮のスパイにでっち上げ拷問、時には殺害すらする秘密警察だった。



先の大統領選挙の際には、国情院が2270個のツイッターアカウントを利用し、
2200万件ものコメントを書き込む事件が発生した。

そのほとんどが昨年末の大統領選挙や政治に関して、
朴槿恵候補(当時)を支持し対立候補を誹謗中傷する内容だったのである。



2013年にも脱北者の男性を北朝鮮のスパイとして逮捕したが、
証拠となった文書3件が全て偽造されたものが判明している。

同年、統合進歩党の李石基議員らを北朝鮮の手先と断定、「内乱陰謀」などの容疑で起訴したが、
重要証拠として提出された録音記録が272カ所も改ざんされていることが裁判中に確認された。


例えば、「具体的に準備しよう」という発言は「戦争を準備しよう」と、
「全面戦はだめだ」は「全面戦だ、全面戦」とすり替えられている。



この本は、そういうことをやっている連中から
聞いた話をもとに書かれたものなのだ。


他にも近藤氏は金日成偽者説など、学者の間では否定されている説を平気で採用していたりする。
先述の週刊現代の記事でも、虚偽の証言をしたことが判明されたシン・ドンヒョクの言葉を
そっくりそのまま紹介していたりと、どうも、情報の吟味をあまりしていない。


近藤は朴槿恵大統領のブレーンである鄭成長氏と
対談するなど、自身の情報源を韓国の反北朝鮮派から入手しているような印象を受ける。



週刊現代は、国情院からの情報を下にした
記事を今でも書いている。



問題は、こういう編集部の責任者の1人である近藤氏を左翼が支持していることだ。


平凡社は言うまでもなく、朝日新聞社の船橋洋一氏、元外務省官僚の孫崎享氏などが
彼の著書を絶賛している。これがどれだけ恐ろしいことなのか、想像はつくだろう。


国内の批判者を北朝鮮の手先だとデッチ上げ、逮捕するような機関の言うことを
100%の真実として日本の左翼が信じ込んでいるということだ。これは非常に危ない兆候だ。


日本の左翼の発言力が低下しているのは、右翼の台頭というよりは、
左翼の右傾化、すなわち、左翼が右翼と大差ない思考回路に陥っていることに起因する。



冷戦中は、国内の共産党を封じ込めるために、あてつけのように
共産党の敵対者、すなわち、ソ連や中国、北朝鮮と協力する左翼が少なからずいた。


ところが、冷戦終結後は簡単に自らの立場を捨て、逆に共産くさいものなら
何でもかんでもバッシングしてしまえという厚顔無恥な振る舞いをしている。


もちろん、正確な知識に裏打ちされたものなら結構だが、
実際には、この近藤のような右翼論客を絶賛している有様だ。


特に平凡社は、一方では日本の歴史改ざん行為やヘイト・スピーチを非難する本を売っている。

「差別反対!日本の右傾化反対!」と言いながら「北朝鮮をぶっ殺せ」と言っているようなもので、
これがどれほど矛盾した意味不明な、迷走した行為であるかは一目瞭然だ。

平凡社に限らず、岩波、朝日と今の日本の左翼系メディアは
殺人に反対しながら半殺しを推奨しているような滅茶苦茶なことをしている


これでは、誰もついてこないのは当たり前だろう。

リテラの頓珍漢な芸能人批判記事

2015-04-20 01:11:53 | 反共左翼
デジタルニュースサイト「リテラ」は、ネトウヨには左翼サイトとなっているようなのだが、
私に言わせれば、このサイトは、せいぜい中道といったところで、左翼でもなんでもない。


まぁ、岩波・朝日といまや反共左翼は保守派の学者や知識人とつるんでいる始末だから、
そういう意味では、左翼かもしれない。私にとってはニセ左翼だが。


さて、そんなリテラが面白記事を載せていた。

安倍首相の花見会に太田光が! ももクロも春クリも…みんなあっち側にいってしまった

太田光や、ももクロが「安倍首相と見る花見の会(笑)」に参加して
安倍のご機嫌取りを務めたことがよっぽどショックだったらしい。


が、私に言わせれば、ももクロが左翼のように書かれるのは心外だ。

ももいろクローバーZ(長いな…)と言えば、あの三十路の若者にして
百田の永遠のゼロを絶賛した右翼の古市憲寿と対談するような連中だ。

もちろん、この対談は古市が指名したのだろうが、
その内容を読んでも、基本的な歴史的知識が彼女らにあるとは思えない。


例えば、「日本が終戦を迎えた日はいつか?」という問いに、
有安杏果の回答は「1038年11月」、高城れには「1975年か1973年?」。

「当時、日本と同盟関係にあった国はどこか?」という問題に対し、
百田夏菜子と佐々木彩夏、高城は「アメリカ」と回答。

百田は「アメリカとは仲良かったんじゃないの?」
「なんかアメリカが日本にご飯をくれるイメージがあるんですよ」と、
この段階ですでに、反米保守のオジサンたちが怒り狂わずにはいられない発言を口にしている。


(http://news.livedoor.com/article/detail/7952693/)


この記事を書いたエンジョウトオル氏は、なぜか連中を反戦主義者にしたいらしいが、
本当の反戦主義者(…というか一般常識として)なら、終戦の年ぐらい知ってるだろう。



戦争は良くない、差別は駄目。これぐらいなら誰でもいえる。
実際、日本の右翼は平和や平等、差別撤廃をうたいながら中国や韓国を攻撃し、
その具体的手段として歴史改ざん、人種差別発言を連発してきたわけである。


私が知っている本当の左翼サイトでも、「差別は良くないです」といいながら、
「日本人が中国や韓国から反日行為を受けている」とブーブー言ってる輩がよく喧嘩を売っている。



一般論では、誰だって戦争や差別には反対する。
問題は、それが具体的に日本人が関わる話になったさい、どう動くかだ。


こんな一般常識すら知らないハッキリ言って馬鹿な連中に
エンジョウ氏はどんだけ期待していたというのか。まったくもってアホくさい話である。

尖閣諸島の関連史料が新たに発見される

2015-04-20 00:25:59 | 中国(反共批判)
安徽省合肥市で16日、甲午戦争(日本名:日清戦争)関連の史料展・学術報告会が開催され、
明治時代に総理大臣も務めた山縣有朋が自ら書いた「詩」に注目が集まった。中国新聞網が報じた。

同イベントは、合肥市関心下一代工作委員会と新四軍歴史研究会が共同で開催。
資料は、合肥市軍隊離退休幹部第一休養所の張興華教授が提供した。


張教授によると、同詩は山縣有朋が1886年に
琉球を視察した時に作ったもので、89年になり自ら書いた。
その内容は、「孤帆破浪向南州、又有辺防関客愁、島嶼茫茫三十六、青山一発是琉球」だ。

張教授は、「1885年、内務卿だった山縣有朋は、沖縄県令・西村捨三に対し、
釣魚島(日本名:尖閣諸島)を秘密裏に調査するよう指示した。

釣魚島は清朝に属し、無人島ではないというのが調査結果だった。

その調査が清朝の目にも留まり、山縣有朋は釣魚島を占領したかったものの、
軍力が不足していたため、頭を悩ましていた。

この詩は、山縣有朋が初めて釣魚島を秘密裏に調査した際のことを描写しており、
『有辺防(警備が施されている)』の言葉が、釣魚島は無人島ではなかったことを証明している」
と説明している。

(http://j.people.com.cn/n/2015/0417/c94475-8879924.html)


時間が経てば経つほど日本にとって不利な証拠が発見される。
再三、主張していることだが、歴史的に中国に帰属していたと認めることと、
それをもって「ただちに」中国領とすることとは別問題だ。

前者は歴史学の問題だが、後者は政治の問題である。
仮に今、尖閣諸島が日本領、あるいは中国領となったとしよう。

その場合、必ず相手の国から猛烈なバッシングが起き、
安全保障(という名の軍事)問題をはじめとした外交問題へと発展するだろう。


だから私はこの問題に関しては、歴史的には中国(台湾)領だが、
政治的にはどちらかの領土にすべきではないと考えている。


そのへんの区別をしないで、どちらの政府も証拠探し(日本の場合は証拠隠滅だが)
に奔走しているような印象を受けている。もう少しクールダウンしても良いのではと思う。