一昨日、飾り棚を整理してて奥の方に「キティぬいぐるみ電報」を見つけた。
昔東京に住んでた頃、高校時代の友人が誕生日に贈ってくれたもので、とても可愛くてなかなか手放せずにいた。
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もう昔の事で彼女も覚えていないだろうし手放そうかなと思ったが、プレゼントは手放す勇気がなかなか出なくて取り敢えず取っていた。
懐かしいなーと思って中の電報を読んでみた。
彼女の暖かい気持ちが溢れていた。
羽が生えたぬいぐるみを見てるととても可愛くて、やはりまだ手放せない。
これは取っておこうと棚に戻した。
そしてもう一つ棚の中に、父にお土産として貰った小物が見つかった。
父が飛騨高山へ旅行に行った時に貰ったものだった。
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これはどうしようかな・・・
うーん。。。
あまり心が弾まないし、置くところもないし、父も亡くなった事だし、これは手放そうと思った。
その日の夜に夢を見た。
ぬいぐるみをくれた友人とどこかで出会った夢。
すれ違い時に気付いて「久しぶりー」みたいな感覚。
彼女は白っぽい車に乗ってどこかへ行く途中で、車を買い替えたから今度どこかへ行こうと誘われた。
私が今度の日曜は用事があるんだけど、、、と言うと、いつでもいいからみたいに言ってくれて、私は「うん、ok。そのうち行こうね」と笑顔で話してた。
実はこの友人とは、ちょっと色々あって今はラインでたまに話すだけだった。
勘違いから来たこじれだと思えていたので彼女の心が開いてくれるのを待っていた。
そんな中で見つけたキティぬいぐるみに、彼女の暖かい気持ちが心にすっと入った。
そう言えば、彼女はいつも誕生日にプレゼントをくれてたな。。。
いろんなオルゴールとか綺麗なランプとか。。。
音と灯り。
時々取り出して、音を鳴らしたり、灯りを点けたりしようかな。。。
そんな風に私の気持ちが変化したから、夢の中の彼女も変化したのかな?
そう思えた。
あれ!?
ということは、父のお土産にも私の心が表れていたのかな??
うわっ!!!
私は父の気持ちを感じる事なく、自分の気持ちだけで判断していたなと気付いた。
慌ててゴミ箱からお土産を救い出して、綺麗に洗って日光に当てた。
父さん、ごめんなさい。
改めて父のお土産を見た。
うーん。。。
これを買う時、父はどんな気持ちで買ってくれたのだろうか?
きっと気に入ったから、買ってくれたんだよね。
父、家、。。。
きっと私にも「守るもの」を見つけるように手渡してくれたのかもしれない。
そんなことを考えていたら、日本は守られていたのだなーという感覚が湧いた。
伝統を継承する人たち。
そういう人たちのいろんな想いが重なって、今の日本があるのかなと感じた。
外国と日本の違いは、多分それなんだろうな。。。
そう考えたら、どんな場所にも感謝なんだね。
色々と思う事はあったけど、守ろうとしていた意識は存在していたんだよ。
それがないと、今の日本はないのだから。
時間が来るまでは、人間の意識が成長するまでは、まず守ることが先決だったのかも。
未熟さ故に、力を使いこなせずに壊すということもある。
だからこそ、いろんな土地や自然、八百万の神々、伝統を継承してきた人たちに感謝なんだね。
そして家系として受け継いだ家にも感謝だったんだ。
それが少し理解できた。
その時の父の想いは解らないが、どっしりとした安定感みたいな感覚を受け取れた。
家って、自然の厳しさから身を守ってくれる「暖かい囲炉裏の火」みたいだよね。
モノへの向き合い方を学んだ体験でした。
そう言えば、昔夢で母が「おみやげ」と言ってたな。。。
あの時は意味が解らなかったけど、このことを言っていたのかな。。。
早く相手の気持ちを汲み取れるようになってねという、母の愛情だったのかな。。。