(BBM2012 1stバージョン)
プロ野球の開幕からまだ20数試合が経過しただけだけど、
今年のセリーグの試合は面白くない。
選手は真剣勝負をしているのはよく解るのだが、
試合展開が面白くもなんともないのである。
原因は、完封試合の多さだ。
完封負け試合(0-0の引き分け試合を含む)の数が、
セリーグの球団は軒並み多い。
DeNAが9試合、巨人が7試合、その他のチームも5試合前後である。
(ただし中日は、12球団で唯一無得点試合が無い)
パリーグの平均が3試合程度であるから、
セリーグの無得点試合は、パリーグのほぼ2倍である。
しかも、7-0とか10-0とかの
序盤に大量失点してやる気を亡くして完封負け、という試合よりも、
2-0、3-0とかの、
見た目は接戦だけど、反撃すらできずに完封負け、という試合が目立つように思う。
(BBM2012 1stバージョン)
セリーグ全体が
「落合野球」のような「守りの野球」になってしまったかのように思えるのだが、
その理由として、
「統一球により、ボールが飛ばなくなって、得点力が落ちた」
「セリーグも予告先発を導入して、相手投手の対策が立てやすくなった」
が挙げられる。
「予告先発で相手投手が前日に分かるのだから、
対策が立てられるので、逆に得点は増えるのでは?」
と思うかもしれないが、
研究されるのは相手投手だけでなく、こちらの投手も相手に研究されているから、
むしろ各球団の投手が、より細心に丁寧に投げるようになったという印象がある。
飛ばないボールのため、味方の大量援護が期待できないことで、
「先に点を取られたら負け」と、
試合中盤まで0-0のような、息苦しい試合が多くなったようだ。
しかし、
3-0でも3-1でも、負けは負けであるが、
お金を払って見に行っていたとしたら、
やはり1点くらいは反撃して欲しかった、と思うのがファンの心情ではないか。
完封負けは寂しいのである。
上記のこと以上に大きな理由がある。
今年のセリーグは、外人選手が揃って不調なのである。
試合の流れに関係なく、一振り(ホームラン)で1点入れられるのが外人選手なのだ。
一発で試合の流れを変えてしまう、その魅力が彼らにはある。
今のところ、バレンティン選手(ヤクルト)は好調だ。
ボウカー選手(巨人)は、結構日本向きだと思っていたのだが、まだ馴染んでいないようだ。
とにかく、彼らが元気でないと、プロ野球が面白く無いのである。