六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

今日は、お山で「よぅ~そろ~」。

2014-04-25 14:40:50 | Quiet~いぶし銀、渋めの山
   



~セーメーバン(1006.2m)~

 山の名前には、そこは一体どんな場所かと好奇心をい
たく刺激してくれる不思議なものがある。山梨県の低山、
命名のルーツは、平安時代の陰陽師である安倍晴明とさ
れる「セーメーバン」も、そんなひとつだろう。

 登山の起点は大月の駅。まずは駅から徒歩で岩殿山へ。
兵どもの夢の後、そして敗者の悲劇である稚児落しを過
ぎ、ここからは森の中の1本道。ひたすらセーメーバン
の頂を目指す。登山道は、展望には恵まれないものの、
途中まで平行してある送電鉄塔の保守用道を兼ねている
ようで整備は完璧。機材の搬入や搬出を考慮してか、道
幅も広く、急な上下もない。したがって、本来は海の号
令ではあるが、山でも拝借し「よぅ~そろ~、進め、お
やじぃ!」。そんな雰囲気が似合う道が続いている。

 セーメーバンの頂は、木々に囲まれた一角だ。表示が
なければ通過してしまいそうで、残念ながら頂上を極め
たぞという気分は得られない。しかしながら、爽快感は
かなりある。道中の眺望など視覚的な刺激が少ないのが
いいのか、はたまた森林浴的な効能なのか、理由は定か
ではないが、都会暮らしで常に情報過多気味となった頭
の中がスッキリと、クリアになった感じだ。

 まあこういう場合は、下手な考え何とやらで、あまり
理由を詮索するのは野暮か。今日は、ぼんやりムードを
楽しむ方がいいのかもしれない。

 帰途は、ぼんやりにもメリハリをと自然が警告を発す
るかのように、周囲や足元には要注意の急降下をへて林
道に出る。ここからは、朝の出発地点である大月駅まで
林道ウォーキングだ。その前に、日本人はお風呂大好き。
よって途中にある金山(かねやま)鉱泉では強制大休止
で入浴タイムである。これで心身ともにさっぱり。では
歩きますか。大月の駅まで、大体1時間半。近くはない
が、果てしなく遠い距離でもない。それでは、ここでも
「よぅ~そろ~、進め、おやじぃ!」。である。



●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)  
JR、富士急「大月」駅
(6:55)
 ↓↓↓↓
丸山公園→→→→分岐(稚児落し、岩殿山分岐点)→→→岩殿山本丸(634m)→→
(7:15/7:15)  (7:20/7:25)            (7:29/7:38) 

分岐(稚児落し、岩殿山分岐点)→→→→天神山(529m)→→→→稚児落し→→→
(7:45/7:50)             (8:29/8:40)      (8:55/8:55) 

大月駅より、まずは岩殿山登山口である丸山公園へ。ウォーミングアップ歩行である。

分岐でザックをデポ。岩殿山の頂へ一気に駆け…、もとい城跡でもあるので攻め上がる。
途中、馬場もあり。しかし、ここは天然の要害で急坂。馬も登るのは大変だったろうと、
思いながら本丸へ。

ピストン行動後、天神山方面へ。途中にある兜岩までにクサリ場2ヵ所あり。ただし、
どちらもホールド、スタンスはしっかりしており、落ち着いて通過すれば問題はなし。
その後は、多少のアップダウンをへて天神山、そして断崖絶壁の絶景、稚児落しに着。


トズラ峠→→→高ノ丸(734.8m)→サクラ沢峠→→→セーメーバン(1006.2m)→
(9:32/9:40) (10:00/10:03)  (10:10/10:25) (11:10/11:26) 

登山道は登り下りはあるが、危険な箇所はなし。稚児落しから先は、地名の笹平が示す
通り、笹の間をぬって道が続く。トズラ峠にて林道を横切る。

トズラ峠を過ぎると、登山道の幅もぐっと広がり、広がり過ぎ? 整備は定期的に実施
されている模様。かつ勾配も若干ゆるやか気味に。

ひたすら森の中を前進。そして不思議な山名「セーメーバン(1006.2m)」の頂と表示
の看板にばったりと出くわす。展望なし、木々に囲まれた一角にポツンとある頂なり。


大垈山(おおぬたやま/1179.8m)→→→→800m付近(金山鉱泉への降下途中)→→
(12:20/12:22)            (13:00/13:30)      

セーメーバンの頂を後に、少々道が不明瞭な部分を注意して進めば、ほどなく大垈山に。

大垈山から林道出合間は、最初は尾根に忠実に、途中から尾根から外れる。なおラスト
は急降下となるので、足元には要注意。


林道出合→→→→→→金山鉱泉(山口館)
(13:38/13:40)  (13:45/14:30)   
            ↓↓↓↓
      JR、富士急行「大月」駅 
           (16:00)         

金山鉱泉メモ。入浴料金は500円。小ぶりながらとても奇麗な浴室でございました。


(2010年6月17日歩く)


妖怪界の“クールビューティー”を訪ねて。

2014-04-23 23:32:53 | Oyage Cruise~“道”との遭遇



~青梅の雪女伝説
(東京都道31号 青梅あきる野線、通称・秋川街道「調布橋付近」)~

 どうにも腑に落ちない話があった。理由は、東京は豪
雪地帯でもあるまいしだからだ。しかし首都圏が大雪に
見舞われた2014年2月、自宅から駅まで思わぬラッセル
歩行を余儀なくされる最中に、思いは変わった。これな
ら“彼女”の話にも納得ができるな、と。彼女とは「雪女」。
話は、かの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が描いた
「怪談」に登場する東京の雪女伝説だ。そこで伝説の舞
台へと出かけてみた。

 場所は青梅市、多摩川に架かる秋川街道の調布橋周辺
である。最近は愛犬と一緒に登山はいかがと、コース整
備やPRに力を入れる御岳山(929m)もご近所だ。橋の
たもとには雪女縁の地なる碑もある。

 橋から川を見下ろす。雪女の出没したのは、橋のやや
下流で、古くは渡し船の往来があったところだ。場所を
変え、川へ近づいてみる。目を凝らせば、それらしい雰
囲気もなきにしもあらずだが、周囲を見渡せば元の木阿
弥。道には車がひっきりなし、マンションも数多くと、
当たり前だが、いつもと変わらぬ現実の世界に引き戻さ
れる。 

 もう少し雪女の余韻にひたろうと、青梅の駅へと向か
う。途中にある昭和レトロ商品博物館には、関連資料が
閲覧できる雪女の部屋がある。雪女伝説の地を歩く。春
から秋の熊と同様、冬場の山道でお会いするのはご免被
りたい雪女ではあるが、こんな接し方なら、ちょっとし
た気分転換にはもってこいかもしれない。



夜な夜な、もんでる、もんでる。

2014-04-23 23:16:21 | Graffiti~チョイとひと言
 心配でやきもき他、いろいろな場面が想像ができるタイトル
ではあるが、これはお身体の鍛錬に関することである。実は今
年1月から、夜寝る前に「ふくらはぎ」をもむのが、毎日では
ないがほぼ日課となった。

 きっかけは、ひょんなことである。夜中に仕事をしていて、
ふと思った。「ふくらはぎ」ってどんな漢字だろうと。字は、
パソコンが変換をしてくれたので、あっけなく「脹脛」とわ
かった。そして、ついでに思い出した。以前に教わったスト
レッチの方法を。

 やり方は片足づつ。かかとは地につけたまま、指先だけを
上下。上げた際には両手のひらの手首寄り、親指の延長線上
にある高い部分で、ふくらはぎ部分をギュッともむというか、
絞るというのか、とにかく刺激を与える。回数は片足30回程
度。確か、そんな漢字、いや感じだった。

 さっそく試してみる。最初は痛かったが、日がたつにした
がい、徐々にそれも消えた。そして痛みがなくなるにつれ、
身体の調子の方も以前よりもよくなったような、足自体も何
となくシャープになったような気がしないでもない。

 調べてみると、ふくらはぎのマッサージは身体によしで、
最近は注目されており、実践する人も多いそうだ。ならばと、
飽きっぽい性格ではあるが、現在も続いている。今度の山歩
きは、鍛えしふくらはぎパワーで、少しは楽に歩けるかな。
ムフフフフフ、楽しみ、楽しみ…。

 人が見たら、多分かなり不気味なニヤケ顔をして、今宵も
せっせとふくらはぎをモミモミである。