今日のランチは、最高峰の大学で
なんで、私が東大に
【北澤八幡神社~東大・駒場キャンパス「食堂コマニ」~
代田富士356広場~豪徳寺~月見湯温泉(東京都)】
出だしは、某予備校の宣伝広告に使われている
ヘッドラインをそっくり無断借用だが、
現状は、まさに文字通りだからご勘弁をだ。
ただ今、東大・駒場キャンパス内の食堂で、
大ぶりなおにぎりにかぶりつき、
合間に豚汁をすすりながら、
腹ごしらえをしている。
今日は平地、都内で山登り気分でもと
計画したのは銭湯登山。
そもそものきっかけは登山客でごった返す
富士山のニュースを見て、えらいこってすなと
驚いたことだった。
このところの足の不調もあり、登山は厳しい身。
だったらここはおとなしく都内で、
気になる富士山を感じることができないものかと
都内の地図と睨めっこに、
インターネットを検索していたら
面白い情報を発見した。
情報によると、東京は世田谷区、
小田急線や京王・井の頭線が走る高台のエリアは
昔から富士山や丹沢の眺望が素敵と評判の
地だったとか。しかし、これは冬の話。
だったら本番は寒い季節のお楽しみとして、
その予行演習、猛暑の夏は、
眺めた、愛でたつもりで歩いてみますかである。
コースは、境内に「ここに立つと富士山見えます」の
看板のある北澤八幡神社をスタート。
その後は「代田富士356(みごろ)広場」を経て、
ここまで来たらスルーはないなと「豪徳寺」に立ち寄り、
フィニッシュは「富士には月見草~」なる
太宰治の言葉もあるので
「月見湯温泉」という名の銭湯へ。
やや、北澤八幡神社から遠くもない
東大・駒場キャンパスには
美味しそうで一般も利用可能な食堂もあるようだ。
日本で山の最高峰が富士山なら、
大学の場合はやはりであり、
だったら“一番のてっぺん”つながりで
ランチは少々まわり道でとなり、
ひとり黙々、ガツガツと空腹を満たしている。
富士山といえば、以前は何度なくお邪魔した。
初めて登った時は、そのルックスに騙された感がある。
眺めれば美しいお姿だけに、登山道もそれなりかと
思っていたが、よく考えれば富士山は火山。
実際は草木はなしで溶岩石の間をクネクネと進む道で、
まるで月の砂漠的状態。
行動途中で何度も振り返り、
下界の絶景に勇気づけられつつも
イメージとの違いに戸惑ったものだ。
以降も、オーソドックスな五合目から、
いやいや山登りは麓からと一合目からも歩いて、
ピークにたどり着いた。
また富士山が見える最西端へと
和歌山県まで足を運び、ついでに熊野古道を
ブラブラしたこともありましたっけ。
食べながら、そして食後も、
しばらく富士山との関係を
あれやこれやと回想していたら、
おっと、もうこんな時間。
ついつい長居をしてしまいました。
ご飯も食べて、足は痛むが元気はもりもり。
それではゴールの銭湯まで
とっとこ進んでまいりましょうか。
歩き出して、ふと思った。
進むこの道、あらためて冬場に、
富士山ウォッチングに訪れるのは
いつにしようか。富士山だから
語呂合わせの記念日でもある
「2月23日」にするかな。
歩くと脳の働きが活発になるようで
頭のなかは、
色々な考えで賑やかになってきた。
しかし、思考タイムはここまで。
何ごともそうだが「ながら」行動は、
事故の原因。それに体温級の気温のもとで、
普段はお休み状態も多い脳を使い過ぎると
オーバーヒートで故障しかねない。
続きは、銭湯の湯船にでも
つかりながら。
それでは先を急ぎましょう。
ランチ後に、再びスタート地点に戻り
予定のポイントに到着しては
大休止を繰り返した末の約4時間後、
ゴールとなる銭湯には
営業開始とともに入り、ひとっ風呂となる。
浴室には富士山のビジュアルがあった。
ちょっと待てよ、
令和の2月23日は、
「天皇誕生日」で祝日か。
あれ今上天皇は登山も趣味だったはず。
だったら「山の日」も、8月より
2月23日にしてもいいのかな。
湯船につかり、今度は長湯で、
のぼせぬように注意をしながら、
本日初めてお目にかかる
富士山の姿を背に、
再びたわいもないことが浮んでは消える
シンキングタイムとなる。
〜2024(令和6)年8月8日(木)
身体がとけそうな昼下がり、大汗かいてフラフラ歩く〜
♨️銭湯メモ「月見湯温泉」♨️
その名通り天然温泉もある銭湯。浴室には関東の銭湯では定番の風景画である
富士山、こちらではペンキ絵ではなくタイル画であり。
♠最寄駅は京王線「下高井戸」。駅から徒歩5、6分。
♠営業時間:15時30分〜23時(毎週月、火・休み)