六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

続きの歌詞は、出てこないが

2017-06-29 01:28:58 | Lively~話題&人気の山
鞍馬山〜貴船神社〜滝谷峠〜貴船山〜
        夜泣峠〜二ノ瀬〜五条大橋(京都府)

        
「京の五条の橋の上」。
最近おりにふれ、このメロディと歌詞が
頭の中で繰り返されている。

どうも、このところ高尾や群馬へ出かけ
天狗様づいたのが影響したようで、
天狗様、天狗様とともに修行した牛若丸、
そして史実はハテナのようだが
牛若丸と弁慶が初めて出会ったのがとの記憶が結びつき
京の五条の橋の上となったようだ。

そういえば、京都も随分とご無沙汰である。
ましてや五条の橋にいたっては、
お子様時代に車で通過したような、しないような。

よし、思い立ったが吉日、
某CMではないが「そうだ、京都行こう」だ。
久々に京都で神社仏閣、
いや今回はお山登りへと出かけてみた。

ただし足は金欠につき夜行バス。
このあたりは、先のCMとは異なる。

途中、高速道路の事故渋滞もあり
京都着は予定よりかなり遅れたが、
電車を乗り継ぎ、まずは鞍馬山へ。

ルートは牛若丸ゆかりの場所を通り
貴船神社、その後はいったん北上し滝谷峠、
滝谷峠からは再び南下する。

道は二ノ瀬ユリと呼ばれ、京都1周トレイルの一部。
よく整備されている。この道を
貴船山を経由して夜泣峠まで歩く。

下山は二ノ瀬駅方面。夜泣峠から一気に下る。
はい無事到着。これにて京都でのお山登りは終了。
お疲れさまでした。

   
               
   
               
   

気分は修行を終えた牛若丸だ。
よし、弁慶に会いにまいろうか。

二ノ瀬駅からは鞍馬街道他をたどり
歩いて歌の舞台でもある五条の橋へゴーだ。

朝、いざ鞍馬へと電車を乗り換えた
出町柳駅までは、よくある町ナカ歩き。
よってひたすら前進である。

しかし出町柳駅からは鴨川沿い。歩く調子も
一転してのんびり、優雅に古都散策だ。

周囲は、思い思いのスタイルで
河原でのひと時を楽しむ人がいる。

そんな中を、随分ととうの立つのはご愛嬌、
龍笛吹いてならぬ、
ザックかついだ“青年”牛若丸気分の
おっさんが歩く。

たき火の炎も心安らぐが、
水の流れも同じく、
心が開放され、ホッとする。

川のサイズも、鴨川はちょうどよしのスケール感。
我が故郷にも川はあるが、揖斐、木曽、長良と、
いずれも大河川。川幅広しで水量たっぷり。
風情よりも恐怖の方が先に立つ。

一方、本日の鴨川は、水の流れも多くもなく、少なくもなく。
川全体から、人を笑顔にさせるオーラを発している。
実に“よろしおすな”である。

ひときわ人が増えてきた。そろそろ先斗町に祇園と
一大繁華街を通過する。五条の橋も間もなくだ。
とはいえ、特に急ぐこともないのだが。

そうこうしている間に、五条の橋のひとつ手前、
もしも牛若丸と弁慶が本当に出会っているのならば
ここが当時の五条の橋となる松原橋に着く。

  

車は一方通行となる小さな橋だが、ようやく
京の五条の橋の上である。

心の中では橋の欄干にひらりと飛び乗ったイメージで
橋の中央部分で小休止。しばらく風景を眺めていたが、
弁慶はまだ現れない。遅いな弁慶は。

ひょっとしたら新しい方かなと、
今度は現在の五条の橋、五条大橋へ。
おっ、いたいた。かわいらしい弁慶に、牛若丸も一緒だ。

いままさに両者戦いの火ぶたは切り落とされたといった
ポーズの石像が、こちらにはあった。
    

記念に1枚、よぅしこれで
歌の1件はスッキリとした。

さあ戻りますか。今回はこれにて東京へ戻る。
名残惜しいが、またいつの日かである。

帰りも夜行バスだ。出発までは、まだ時間はたっぷり。
乗車の前に、まずは京都タワーの地下でひと風呂でも
浴びるとしますかな。

ところで京の五条の橋の上。この続きは
なんだったけ。風呂上がりにでも調べてみるか。


〜2017(平成29)年6月の梅雨入り直前、
   牛若丸になったつもりで、京の山&町を闊歩する〜


ビバ、ステービィ〜バ!

2017-06-22 17:02:15 | Graffiti~チョイとひと言
 

山の往復に鉄道を利用する。入山を前に
緊張した面持ちで改札を出る、また無事下山して
最寄駅に着けば、やれやれと改札を抜け帰途につく。

普通なら、駅とのかかわりは大体が
こんな程度。しかし私の場合は、もうひとつ
一夜の宿として、昔から活用させていただいている。

学生時代の習性が、いまだに抜けきらないせいか
ステーション・ビバーク、略してステビバと、
知らぬ人が聞いたら
何だか凄そうな名称を勝手につけて
お世話になることが多い。

つい先日も山の帰り道に1泊である。
場所は上越線の某駅。

もちろん利用するからにはマナーは大切。
・寝るのは駅の軒先。待合室などはもってのほか。
・火気厳禁。飲み食いも駅の外で。
・来た時よりも美しく。利用後はゴミ拾いなどお掃除も。
最低、この3点を守って静かに一宿である。

ただ、今回は違っていた。いつもなら駅の周囲は
なにもなし。よってただちに寝るのだが、
この駅の前にはコンビニエンスストアがあった。

夏の虫ではないが、ついふらふら光のある方へ。
店に入れば、何も買わずに出るのは気がひけるので、
つまみ系の一品を。つまみを手にしたら
やはり“般若湯”関係も1本、いや2本。

結果、店と駅との中間あたりで、ひとり宴席である。
真っ暗で静かという雰囲気は、これはこれで
趣があってなかなかよろしい。

とはいえ不審者と思われそうなので、
あまり長居はできない。早々に切り上げ、
おやすみなさいだ。

そして朝を迎える。身支度にパッキング完了、
お掃除も少々、ではお山へ。おっと今日は
越後、いや日本のミケランジェロ氏の
作品見学へと出発だったっけ。


東京駅でタクシーを待ちながら、ふと目にした
「東京ステーションホテル」の看板。

今度、駅に泊まるならここでと
思いながらも、はたして次の1泊は。

きっと、またどこか山の玄関口となる駅で
やはりスティならぬビバークかな。