六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

タイツ、タイヘン、タイソウヤブレ、タイショナシ

2015-08-26 21:43:22 | Graffiti~チョイとひと言
決してマストアイテムではない。しかしあれば
肉体的にも精神的にも安心というグッズがある。

私の場合は「タイツ」である。いまや街中を走る
ランナーでは定番、登山者でも愛好者多し、
あの「加圧タイツ」だ。

もう使い始めてから5年以上だ。今では、もうなしでは
どうにも落ち着かない。

初めて履いて山へ出かけ驚いた。
いつもは帰った翌日、いやおっさん化とともに翌々日、
さらにと間隔が空いてやってきた筋肉痛他の不調もなく、
これは素晴らしいと思い、以来使い続けている。

そんなタイツを、また破ってしまった。
原因は自らの歩き方に非があり、ついうっかりでビリッだ。

行動中は慎重にがモットーなのだが、
そろそろ休憩という状況、つまり心にゆるみというか
気が抜ける際が、後悔の瞬間となる。

本当になんでもない所で、
木の枝や岩角にひっかけて破ってしまう。

専門店に持参すれば、無料で修理はしてくれる。
過去に何度かお世話にもなった。しかし今回は転倒で、
破れ具合も広範囲。無理とは知りつつ念のため、
専門店に問い合わせてみたが、返事は残念ながら難しいとのこと。

今度の山行までには何とかせねば。そんなことを思っていたら、
抜群のタイミングで、新商品の告知ハガキがやってきた。

新しき“相棒”は、こいつかな。それとも、これを機に
別のメーカーに鞍替えしようか。いずれにしても、
次回の登山は、おニューのタイツ。履いて行動、嗚呼快適。
そして帰宅後は、いつもの密やかな儀式。

時間は22:50、上半身は裸、タイツ一丁で、
あの超個性派お笑い芸人に
なったつもりで、はいポーズ、
「取って、入れて、出す」。

大丈夫か、おっさん? 

ひとりでツッコミを入れたら、さっさと着替え、
何ごともなかったかのように、
静かに山の道具のおかたづけである。

       




“雨中”人、難読山へ

2015-08-12 17:25:01 | Quiet~いぶし銀、渋めの山
~一尺八寸山(706.7m)~

 朝から雨が降っている。しかも強烈だ。我がガラケーにはエリアメールと
して避難に関する情報も送信されてきた。だが、しばらく様子を見ていると、
若干雨脚は弱くなっている。よし、出発してみるか。

 今日の山行は、ほとんどが車道歩きとなる。目指すのは一尺八寸山。こち
らは日本の難読山ランキングで第1位、つまり読めない漢字の山の日本“最高
峰”である。場所は九州は大分県の日田市と中津市の境にある。

 アプローチ手段は通常はマイカーでとなるが、せっかく九州まで来たのに
それは味気ない。よって最寄の駅となるJR日田から歩く。天気は小雨模様。
雨具&傘の出で立ちで、一路登山口へ。時間の経過とともに、再び雨脚が強
くなってきた。

 一尺八寸山は、特異な山名以外は特に何もなし。言い方は悪いが名前負け
の山。事前に調べた資料を要約するとこんな感じとなる。だが、痩せても枯
れても、特長がなかろうとも“日本一”の山だ。どんな場所なのか気になる。
それが今、雨の中を黙々と歩いている理由だ。

 ようやく登山口に着いた。山仕事用と兼用の道はよく手入れされており、
また雨に洗われて緑も美しい。そういえば、歩く途中で話す機会のあった地
元の方が「一尺八寸山は、木材に梨、しいたけ他、山の幸の宝庫。子供時分
はよく訪れた思い出の地」と教えてくれたが、なるほど山の恵みがいっぱい
の宝の山。そんな感じも確かにする。

 気持ちのよい道を順調に進む。そしてラストは「120m」と書かれた道標
に導かれピークに着く。木々に囲まれ展望なしの広場となっており、ここが
日本で1番の読めない漢字の山なりと記された看板や石柱が、新旧織り交ぜ
立っていた。
 

 帰路は来た道を日田の駅まで歩いて戻る。地元に人に愛される山であり、
訪れればそれなりに楽しめる一尺八寸山。しかし、この山の魅力を人に説明
するのは難しい。それでもなぜ出かけたのか、何で登ったのかと問われたら、
答えはもうあの有名な言葉しかなさそうだ。それが「そこにあるから」。ポ
ツリとクールに発して、質問者を煙に巻きたい。てなことを思っていたら、
まもなく日田の駅。朝からの雨も、ようやく上がったようだ。

 ところで、この一尺八寸山なる山名だが、もちろん「いっしゃくはっすん
やま」ではない。正しくは「みおうやま」もしくは「みおやま」と読む。





●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)  
《第1日目》
JR日田駅
(08:30)
 ↓↓↓↓
藤山町(日田市立三花公民館前)
(09:51/10:00)

JR日田駅よりR212へ。後はひたすら登山口まで黙々ウォークである。
天候は小雨。だが天気予報では次第に雨風ともに強くなるとのこと。
愛用の“登山靴”は、タフで軽量、グリップ力ありと歩く分には申し分
のない地下足袋だが水には弱い。すでに足は、少々濡れた状態だ。

 ↓↓↓↓
矢木入口(下小川内バス停)
(11:03/11:12)

雨脚が強くなる。最初は沿道にも飲食店他多彩な店舗があり気もまぎ
れたが、さすがに山間部に入るとそれもなし。おまけにひたすら登り
である。往路が急坂なら、帰りはずっと下りで楽。と、自分自身にい
いきかせて歩け、登れ、進めである。

 ↓↓↓↓
大石峠(奥耶馬トンネル出口、R212との分岐点)
(11:33/11:33)

            

奥耶馬トンネルを抜けると、右手すぐに「一尺八寸山」の登山口を示
す道標あり。なおR212の交通量は激しく、トンネル内も轟音が響く。
しかし歩道は完備、さらに歩道には高さはバスト上と、安心のガード
レールもあり、ビビることなく歩ける。

 ↓↓↓↓
一尺八寸山登山口出合
(12:08/12:15)
           


ようやく山道となる。仕事道でもあるようで、道幅は2~4mとかなり
広め。勾配も急ではなく歩きやすい。雨はどしゃ降り。

 ↓↓↓↓
一尺八寸山ピーク(706.7m)
(12:45/13:00)
  

 

気になる山の頂に立つ。天気は雨。ここが日本で1番の難読山といった
表示が点在している。展望はなし。それ以外は、これといった特長は
なしで、いわゆる普通の里山のたたずまい。しかし登ってきた道の立
派さや、地元の人の話から、この一尺八寸山は山の恵みを人に与える、
山と人、自然と人との共生という言葉が、形になった場所ではと思う。

 ↓↓↓↓
一尺八寸山登山口出合
(13:28/13:30)
 ↓↓↓↓
大石峠(奥耶馬トンネル手前、R212合流点)
(13:55/14:10)
                        
 ↓↓↓↓
三 和
(15:50/16:00)
雨は降ったりやんだり、そして降り方も強弱ありと猫の目のように変
わる。R212に合流後は、下り坂を一目散に逃げるがごとくの行動とな
る。ただし来た道を戻るだけではと、途中で日田市内を抜けるルート
に変更。途端に周囲は名所旧跡から飲食店など、素通りできない場所
があちこちに出現。休まないまでも道草、回り道が多くなる。
 ↓↓↓↓
JR日田駅
(17:00)

雨中のピストン登山も無事終了。それなりに楽しめた山行だった。車
を使えばあっという間の一尺八寸山だが、歩けば結構な運動量。お陰
でガス欠、シャリバテ、腹減ったである。日田では、B級グルメとして
焼そばが最近のイチオシとの情報も入手済みだ。それでは今度は、や
きそばのお店へ「いざ出発」である。


~2015年6月30日(火)ドバドバ雨の中を、バタバタ歩く~