美味なる地域活性化の担い手を、
食べながら
みしまコロッケぱん~三島市(静岡県)
登った、歩いたと、アウトドア遊びの帰り道にガブリ。
口にするのは、地元で愛される食のひとつ「ご当地パン」。
そんな旨いをほおばりながら、
ぼんやり、よしなしごとを考える。
今日のいただきましたは、
達磨山登山の帰途に立ち寄った
静岡県三島市の「みしまコロッケぱん」。
三島市は、三島馬鈴薯なるジャガイモの名産地だそうで、
2007年頃から、このジャガイモを使った「みしまコロッケ」で
街に活気をにぎわいをと展開中の場所だ。
そして、みしまコロッケをパンに挟んだ一品が
「みしまコロッケぱん」。
さっそく考案したパン屋さん「グルッペ・石渡食品」へと赴き、
売り場を見渡すと‥。おっ、あった、見つけた。
ん、何々パッケージには
「第三回ご当地パンまつり優勝」という表記もあり。
これは食べずに帰れば後悔必至。
直ちに購入して、店内のイートイン・コーナーへゴーとなる。
目の前には「みしまコロッケぱん」と、具に玉子も加わった
「ダイヤモンド富士 プレミアムみしまコロッケぱん」の2つ。
椅子に座ると同時にガツガツ、モグモグ。
パンを口にしているゆえに
当たり前だが言葉は出てこない。
しかし頭の中では、パンにちなんでか地域活性化、
どうすれば街が元気になるのだろうと
まあ勝手気まま、お気楽な考えが浮かんでは消え、
また浮かびと、たいそうにぎやかになってきた。
やはり人材ありきか。
よく地方、地域活性化に必要なのは「三者」といわれる。
三者とは「よそ者」と、専門分野一筋で世間の常識にうとい、
頓着しない、俗にいう「何とか“馬鹿”者」に「若者」のこと。
この三者が、各地の「その土地出身、生活者の方々」&
「地元の生き字引的な長老の方々」たちなどと
タッグを組めばベストといわれる。
しかし、そう都合よく三者が集まることはなかろう。
だったら、こんなアイディアと、
大都市に住まう大学入試を控えた受験生は、
地方の大学しか受けられない、もしくは地方大学志望者には
成績次第で優遇措置ありとするのはどんなもんか。
つまり学生生活の最低4年間は地方、
初めての場所で暮らす仕組みがあればと
いいのではないかなと、ふと思った。
これがうまくゆけば、三者集めも楽になるはず。
何せ大都市からやって来た新大学生の彼女、彼らは
正真正銘のよそ者である。また若気のいたりや
思い立ったら猪突猛進など、世間知らず的な“馬鹿”の要素も十分。
そして、当たり前だが皆年齢も大半は18歳から20歳で「成人」
カテゴリーの若者、つまり三者の条件が全て備わっている。
さあ東京など大都市の大学受験生の皆さん、
めざせ地方の大学へ‥。
おいおい、ついでにもうひとつおい、
志望校は受験生の勝手だろ、その他反論多数で、
たわけたことを申すでないと一刀両断、
即却下となりそうなので、
妄想はこれにておしまい。
あれ、頭を使っているうちに
口もせっせと食物消化、いつの間にやらパンは2つとも
ペロリと平らげておりましたわ。
コロッケはもちろん、パンもどこか中華まんの
生地のような感覚で、コロッケとパンの相性は抜群。
よってお味は実にグッド。ごちそうさまでした。
それなりにお腹もいっぱい、こりゃぁ帰りの電車では
瞼が重くなりそうだ。よだれ要注意、あっ、今は電車内では
マスクをしているから、このあたりは心配無用か。
では安心して、爆睡とまいりましょうか。
《コロッケパン・おまけの番外編》
こんな「コロッケパン」も味わってしまった。
三島市でたべたからなのか、
帰京後も、都内で「ヘェ~そうなの」と
「ヒェェェ~驚いた」と、2つの美味なる
コロッケパンに出会ってしまった。
そこで、ご当地パンにあらずながらも、
ついでに紹介をば。
●「ヘェ~そうなの」は、銀座の一角だった。
「チョウシ屋・コロッケパン」
我が国におけるコロッケパンの始まりは定かではないが、
こちらのお店は、いわゆる「お肉屋さんのコロッケ」を売り出した
元祖、本家、発祥だそうだ。
味は、今日まで支持されるコロッケ、
仕上げるまでには随分とご苦労の
あったであろうオリジナルソースとパンの三位一体で‥。
この続きは銀座へお出かけの際に、ぜひ。
なおコロッケを挟むパンは、食パン or コッペパン、
2種類から選べる。
●「ヒェェェ~驚いた」には、JR蒲田駅のコンコースで。
「1.2.3クラブハウス蒲田店(小菅製パン)・
ごくふつーのコロッケ」
よく名は体を表すというが、
このパンの場合は名は体を表さず。
第一印象は、これはどこがふつーなのかの
ひと言に尽きる。
ルックスは超スーパー巨大なコロッケが
コロッケを召し上がる際、
つかむのにでもご利用くださいな程度、
控えめサイズのパンに挟まれている。
カロリーも、1個でほぼトンカツ定食一食分に
匹敵すると、見た目も熱量も
ごくふつーとは対極にあるパンだ。
さて肝心の味は‥。
JR蒲田駅と東急蒲田駅の間にある通路を
歩く機会があれば、買って食べてみるべしだ。
食の素敵な体験になること、多分間違いなしである。