六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

具材は、モノマネのあの人にあらず。念のため

2023-01-19 09:35:24 | om nom nom~ご当地パンをパクつきつつ、しばし黙考
美味なる地域活性化の担い手を、
食べながら
       
みしまコロッケぱん~三島市(静岡県)

登った、歩いたと、アウトドア遊びの帰り道にガブリ。
口にするのは、地元で愛される食のひとつ「ご当地パン」。

そんな旨いをほおばりながら、
ぼんやり、よしなしごとを考える。

今日のいただきましたは、
達磨山登山の帰途に立ち寄った
静岡県三島市の「みしまコロッケぱん」。



三島市は、三島馬鈴薯なるジャガイモの名産地だそうで、
2007年頃から、このジャガイモを使った「みしまコロッケ」で
街に活気をにぎわいをと展開中の場所だ。

そして、みしまコロッケをパンに挟んだ一品が
「みしまコロッケぱん」。

さっそく考案したパン屋さん「グルッペ・石渡食品」へと赴き、
売り場を見渡すと‥。おっ、あった、見つけた。

ん、何々パッケージには
「第三回ご当地パンまつり優勝」という表記もあり。
これは食べずに帰れば後悔必至。
直ちに購入して、店内のイートイン・コーナーへゴーとなる。

目の前には「みしまコロッケぱん」と、具に玉子も加わった
「ダイヤモンド富士 プレミアムみしまコロッケぱん」の2つ。

椅子に座ると同時にガツガツ、モグモグ。
パンを口にしているゆえに
当たり前だが言葉は出てこない。

しかし頭の中では、パンにちなんでか地域活性化、
どうすれば街が元気になるのだろうと
まあ勝手気まま、お気楽な考えが浮かんでは消え、
また浮かびと、たいそうにぎやかになってきた。

やはり人材ありきか。

よく地方、地域活性化に必要なのは「三者」といわれる。
三者とは「よそ者」と、専門分野一筋で世間の常識にうとい、
頓着しない、俗にいう「何とか“馬鹿”者」に「若者」のこと。

この三者が、各地の「その土地出身、生活者の方々」&
「地元の生き字引的な長老の方々」たちなどと
タッグを組めばベストといわれる。

しかし、そう都合よく三者が集まることはなかろう。

だったら、こんなアイディアと、
大都市に住まう大学入試を控えた受験生は、
地方の大学しか受けられない、もしくは地方大学志望者には
成績次第で優遇措置ありとするのはどんなもんか。

つまり学生生活の最低4年間は地方、
初めての場所で暮らす仕組みがあればと
いいのではないかなと、ふと思った。

これがうまくゆけば、三者集めも楽になるはず。

何せ大都市からやって来た新大学生の彼女、彼らは
正真正銘のよそ者である。また若気のいたりや
思い立ったら猪突猛進など、世間知らず的な“馬鹿”の要素も十分。
そして、当たり前だが皆年齢も大半は18歳から20歳で「成人」
カテゴリーの若者、つまり三者の条件が全て備わっている。

さあ東京など大都市の大学受験生の皆さん、
めざせ地方の大学へ‥。

おいおい、ついでにもうひとつおい、
志望校は受験生の勝手だろ、その他反論多数で、
たわけたことを申すでないと一刀両断、
即却下となりそうなので、
妄想はこれにておしまい。

あれ、頭を使っているうちに
口もせっせと食物消化、いつの間にやらパンは2つとも
ペロリと平らげておりましたわ。

コロッケはもちろん、パンもどこか中華まんの
生地のような感覚で、コロッケとパンの相性は抜群。
よってお味は実にグッド。ごちそうさまでした。

それなりにお腹もいっぱい、こりゃぁ帰りの電車では
瞼が重くなりそうだ。よだれ要注意、あっ、今は電車内では
マスクをしているから、このあたりは心配無用か。
では安心して、爆睡とまいりましょうか。
       


《コロッケパン・おまけの番外編》
こんな「コロッケパン」も味わってしまった。

三島市でたべたからなのか、
帰京後も、都内で「ヘェ~そうなの」と
「ヒェェェ~驚いた」と、2つの美味なる
コロッケパンに出会ってしまった。
そこで、ご当地パンにあらずながらも、
ついでに紹介をば。

●「ヘェ~そうなの」は、銀座の一角だった。
「チョウシ屋・コロッケパン」
我が国におけるコロッケパンの始まりは定かではないが、
こちらのお店は、いわゆる「お肉屋さんのコロッケ」を売り出した
元祖、本家、発祥だそうだ。
         
味は、今日まで支持されるコロッケ、
仕上げるまでには随分とご苦労の
あったであろうオリジナルソースとパンの三位一体で‥。

この続きは銀座へお出かけの際に、ぜひ。

なおコロッケを挟むパンは、食パン or コッペパン、
2種類から選べる。



●「ヒェェェ~驚いた」には、JR蒲田駅のコンコースで。
「1.2.3クラブハウス蒲田店(小菅製パン)・
ごくふつーのコロッケ」
よく名は体を表すというが、
このパンの場合は名は体を表さず。

第一印象は、これはどこがふつーなのかの
ひと言に尽きる。

     
ルックスは超スーパー巨大なコロッケが
コロッケを召し上がる際、
つかむのにでもご利用くださいな程度、
控えめサイズのパンに挟まれている。

カロリーも、1個でほぼトンカツ定食一食分に
匹敵すると、見た目も熱量も
ごくふつーとは対極にあるパンだ。

さて肝心の味は‥。
JR蒲田駅と東急蒲田駅の間にある通路を
歩く機会があれば、買って食べてみるべしだ。
食の素敵な体験になること、多分間違いなしである。
         



せっかくなので、歩きますかな、残りもう2駅分

2023-01-12 02:34:46 | Quiet~いぶし銀、渋めの山
登る前に
お会いした二人のレディより
パワー、頂戴いたしました
             
【上条~入広瀬~大白川/新潟県】

どえらき降雨で、断念した夏の守門岳山行。
ご縁があればまたあらためてと思っていたら、
秋のある日に出かけることができ、
無事にピークにもお邪魔することができた。

そこで山の記録を残すかと
パソコンに向かったが
山の話は、ほかでもいろいろありそうなので、
少し趣向を変えて。

今回は途中で出会った
インパクトある御仁について書いてみようと思う。

実は今回の計画では、垂直に登る前に水平もと、
只見線の駅、2駅間を歩くこともプラスしてみた。

理由は、前回訪れた際に登れないので、仕方なしと
只見線の3つの駅の間を歩いたが、これが
意外と面白かった。そこで引き続きである。

コースは登山口の最寄りとなる「大白川」駅まで、
夏は「越後須原」駅までだったので、
残りの2つの駅間、
「上条」と」「入広瀬」を歩くことにした。

只見線の沿線に、人気、有名、話題のスポットは
見当たらない。

コスパだ、タムパだ何度という人には、歩いたところで
時間の無駄と一刀両断、切り捨て御免のエリアだろう。

しかし、そんな一見空費なような時間の使い方が
闇雲に忙しく、何でも費用効果や
ものごとに即決が求められる現代においては
逆に貴重で、得難い経験でもあるような気もする。

例えば今からしたためる2駅間の歩き旅では、
パワー溢れる淑女にお会いすることができた。
それもお二人。どちらもシルバーエイジの女性だが
ともすれば意気消沈、うつむき加減となりそうな心を、
パッと前向き、元気へとチェンジしてくれそうな
雰囲気を持ったレディである。

お一方は「入広瀬」駅の周辺で。

上条駅から歩き出し、途中に守門温泉、廃隧道や
道の駅、その裏にある城跡を巡ってと、
ひとり遊びを楽しんだ後に
到着したのが上条の次、入広瀬の駅。
    

     

    
ここでも週末だというのに、
観光客、というかあまり人には
出くわさない。
                                     

        
かわって、只見線に愛想をふりまく
カカシたちがお出迎えとなった。

では先にと歩き出してすぐ、
目に止まったのが、玄関に「松風」という
名称の入りの暖簾がかかった古民家。
       
ここは何だろうと、のぞいていると
呼び鈴があったので、
そっと押して「ごめんください」と、
声をかけてみた。

するとクイックレスポンスである。
奥から、まあ張りのある
まさに、はつらつとした
返答があり、人がやってくる気配だ。

声の主は女性、お歳はレディに聞くのは
失礼なので憶測だが、多分70代か。

とりあえず、ここは民宿か何かと
クエスチョン。アンサーは、
完全予約制レストランとのこと。
昨年開業して今日にいたっているそうだ。

では今度は客として来ますと申せば、
「ぜひおこしを。お持ちしています」と
これまた力強い響きの声で、ひと言いただいた。

女性と別れて、愛用タブレットで
インターネットで検索してみると
女性は浅井さんといい、お歳は76歳。

開業の動機は、地元・地域が元気になればと
一念発起したそうで、とても俗にいう
老いてくるとありがちな
たそがれ、しょぼくれ感は微塵も感じない。

自身も決して若くはなく、
時にもう歳だしと弱音が口からポロリだが、
ここで大いに反省。

でしゃばるわけではないが、
それなりの力でひと踏ん張りも
必要だなと思えてきた。

さらに歩く。入広瀬から大白川までは
本当に何もない。ただただ、ひたすら道歩きだ。
途中にはかつて「柿ノ木」という駅も
あったそうだが、今は全く痕跡なし。

さらに歩く。ようやく大白川の駅が、
只見線では大きな部類の駅舎が見えてきた。
やれやれである。
             
  
大白川駅の駅舎の2階部分は、
週末と祝日のみ営業のそば屋となっている。
上手いとの評判もあり、今日も駅舎前は
そば店利用者の車がびっしり。

その光景は、鉄道の駅でありながら、
ここは道の駅かと見まごうばかりだ。
この駅舎の前で出会ったのが
もう一人のレディ。

彼女は地元の農家の方で、
あれこれ手作り野菜を広げて、
販売中だった。

人だかりにつられて、
あれこれ眺めているうちに、
言葉は悪いが、いかん逃げ遅れただ。

気がつくと自分以外にお客はゼロ。
これは気まずい、小心者ゆえに
何も買わずに立ち去る勇気もない。

ちょうど手頃なプライスの
枝豆ほかがあったので、よしこれ買ったとなる。

お金を払って、しばし彼女とも
「売り上げは‥」などと
おしゃべりタイムとなる。

あまり長話は商売の邪魔になるかと、
ではそろそろと、なったところで
彼女から大サービスだ。

よかったらまだ食べるのには
ちょっと早いがと、アケビをいただいた。

しかも「いいよ、持てるだけ、
好きなだけ、どうぞ」。
気前もいいのである。

遠慮せず、たっぷり頂戴し
ザックに詰め込み、さて今宵の宿まで
歩くか。いやその前にいただいたアケビを
ひとつ口にしてみる。

味は彼女のいう通り、
本当の美味を味わえるのは
もう少し先のようだ。ではあるが、
久方ぶりに食べたアケビは、
ほんのり甘かった。

食べながら振り返ると、
彼女はひと休みと、紫煙をくゆらしていた。
これがまた、実に美味しそうで、
超クールな佇まい。

禁煙全盛の時代ではあるが、
タバコだって、お酒などと同様に
過度は慎むべき嗜好品の一種。
彼女のように格好よく、適度に嗜むのであれば
そうめくじら立てる問題ではないような気もするが
どんなもんだろうか。

レストランを開業したレディ、
駅舎前で手作り野菜を販売するレディ、
お二人の醸し出す雰囲気は、
お笑い芸人の芸名ではないが
「とにかく明るい」である。

高齢化社会での弊害のひとつに
「怒り、すぐ怒る」がある。さらに最近は
「俺の意見が一番で、ほかは論外」という輩も
少なくない。

よって世の中は、
どこか殺伐としているが、
明るさなしでは、
幸運だってソッポである。

ほんの短い時間ながらも
二人のレディから、あらためて
明るさ、元気さの大切さを
学ぶことができました。

後は、東京に帰ってから
実践あるのみ。
眉間の皺より、口角上げて。
さあ、ジィさんには
できるかなである。


歩いた翌日は大白川からピストンで守門岳へ。

無事に下山して、東京に戻る列車の
乗り換えで下車した小出の駅で
ゴミを捨てようとしたら、アケビがひと枝分
ザックの底に残っていたので、思わずガブリ。

甘みが気持ち増しているような気がした。
            

〜2022(令和4)年11月のある週末、雪の便りが届く前にと、
  ジィさん、沿線を歩いて、人に出会って、山に登って、帰京したとさ。
    はい、お疲れ様〜

師走のある日、 縁起もよさそうな名前の山へ

2023-01-01 01:19:48 | Graffiti~チョイとひと言
2023年は「七転」‥続くは「八起」か、まさかの「八倒」か。
漂えど沈まず。常に気分は
兎の登り坂 
       
【大曲茶屋~伽藍山~達磨山~戸田峠~
金冠山~だるま山高原レストハウス/静岡県】

ここは静岡、修善寺の奥に位置する達磨山周辺。
今日は年末恒例、富士山を拝みつつ
来る年のモットーを考えるか山行でお邪魔している。

歩けば開運、出世など幸にばったりと出会いそうな山名、
加えてルートは富士山に向かって歩くので、
ゆくてには終始海を隔てて富士山のお姿あり。

また登山道と車道が、ほぼ並行して走っており、
少々考えごとをしながら、ぼんやり行動していても
安心度は高し。

そんな理由から選んだ次第だ。

修善寺の駅からバスに揺られ、
スタート地点である大曲茶屋にて下車、
見上げればお空は晴天、雨具の出番はまずないだろう。
風も心地よい微風といきたいところだが、実際は強過ぎで、
どえらく寒く感じるが、季節は冬であるのだから
当然といえば当然か。

ただ風が強いお陰で、富士を隠す雲はなし、
あってもすぐに通り過ぎる。よし目的の1つである
富士山ウォッチングに関してはノープロブレムだ。

では歩いて、休んで、2つ目の目的である
来年2023・卯の年のモットーでも捻り出すかである。

行動はすこぶる順調で伽藍山、古稀山といいペースで
頂を越えてゆく。もちろん途中では、景色を眺めつつも、
風を避けられる場所を選んでは大休止。
モットーのネタ探しも欠かさない。
   
しかしグッドなフレーズが、電池残量を気にしながら
愛用のタブレットでインターネットを検索しても
見つからないし、よく歩いているとナイスな
ひらめきがあるともいわれるが、それも全くなし。

そうこうしている間に達磨山まで来てしまった。
こうなったら、風の影響も少ないであろう
くだった先の戸田峠で大大、大休止。
頭をフル回転して考えてみることにする。

戸田峠に到着後、ザックを下ろして
いざ言葉探し。まずはインターネットで、
2023年の干支の卯、兎の字が
用いられている言葉を探してみる。
         
おっ、これはどうだ、さっそく見つけた言葉は
「守株待兎(しゅしゅたいと)」。
ところで意味は、いわゆる棚ボタを期待することですか。
こりゃあかん、残念ながらパスですな。

その後も、最近はつと見聞きしなくなった言葉だが
“ネットサーフィン”をしていると、
ひっかかったのは「兎の登り坂」という文句。

兎は後足が長いので坂を登るのは得意、
転じて持ち前の力を発揮できて、ものごとが
順調に進むなる意味とあった。
よしこれ、いただきである。

しかし、兎の登り坂だけでは少々寂しい。

引き続き、あれこれ言葉を探していると
出くわしたのが「漂えど沈まず」。

こちらはおフランスはパリ市の標語で、
元々はセーヌ川の船乗り組合のものだったらしい。
意味は読んでの通り。

これも悪くない。しからば、こいつを加えて。
山で川がルーツの標語というのも何だが、
まあいいでしょう。

その後も一考、再考の末にできた言葉が
「漂えど沈まず。常に気分は兎の登り坂」。

2022(令和4)年は、毎日が崖っぷち、
土俵際、タイトロープといった形容が
似合うことの連続。まさに1年という時間の中を
さまよい、漂った。が、どうにか沈むことは免れ、
今日も山を歩いている。

そして迎える2023(令和5)卯の1年、
さあ今度は兎の登り坂モードだ。

ちょいと自らを振り返ることや、
へこたれるな、前を向いて、元気を出してと
自らを鼓舞する感じもあり、
はいモットーは、これに決まり。

かなり時間を費やしたかいあって、
出来もまずまず、としておこう。

これにて2つめの目的も完了である。

だったら締めは、年賀の1枚でも。
実はザックの中には、兎の耳の形をした
被り物も忍ばせてある。
それでは富士山バックに撮影でもして
帰りましょうか。

よっこいしょういち、昭和のギャグも軽やかに
ようやく腰を上げ行動再開、
じぃさん山の頂をめざして歩き出す。
             
【ここでお詫び】
その後、金冠山頂にて撮影にと
装着した兎の被り物は、
着けたと同時に強風にあおられ、
どこぞやへ。探してはみたものの
発見にはいたらず。よって回収はできずで、
山にゴミを放置してしまうことに。

今後、山へ出かけた際は、
訪れた時より美しくと、ちょびっとだけ
ゴミ拾いもルーチンワークとして
加えますので、どうか山の神様、ご勘弁を。

【さらに蛇足の追伸】
それでも撮影は、被り物のパッケージにあった
イラスト他でつつがなく。ハイポーズで
どうにか撮ることができました。