六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

今日は黙々とモグモグ

2018-06-19 00:37:44 | Hungry?~喰らわねば帰れん
鹿沢~湯の丸山~地蔵峠~滋野(群馬県、長野県)~

 

人嫌いというわけでもなく、
孤独が好きというわけでもないが、
今日はずっとひとりで、
山に登って、下って、帰る。

高原歩きの最終日は、
仕事ありで急いで帰る仲間とは別れ、
こちらも手軽な2000m、
湯の丸山をピストン登山した後、
以前にも歩いた百体観音のある道を
しなの鉄道の「滋野」駅まで歩く。

1度通ったルートではあるが、
前回は観音様を拝みつつと信心深くだったが、
今回は、煩悩のひとつである
食欲のおもむくまま。内容は随分と異なる。

実はこのルートには、
旨い1杯と1本があることを知り、
歳はとっても食は旺盛の身、
まとめていただきましょうという腹づもりだ。

天気は、本日もまさに登山日和。
無事に湯の丸山のピストンも終えて地蔵峠へ。

もちろん湯の丸山のピークもよかったが
本日のハイライトはここからである。
まずは1杯をめざす。

1杯とは「おしぼりそば」という
信州の名物そば。大雑把にいえば、
ざるそばのつけ汁が、辛味ダイコンを
すったもので、こちらにそばを浸して
食べる一品だ。
      

おしぼりそばを出す店舗には、
まさに腹減りましたタイムの
ジャスト12時に着いた。

さっそく注文、待つことしばしで、
いよいよご対面となる。

「最初は辛味ダイコンの汁だけ、
しばらくしたら、普通のつけ汁に
薬味のネギや、味噌などを好みで加えて」。



お店の方から食べ方の指南を受けて
それではいただきましょうか。

いやぁそばにはこんな
いただき方もあるのかと驚きつつ、
ガツガツ、いやそばなのでズルズルである。

またたく間に完食で、ごちそうさま。
ぼんやり食後の余韻にでもと思った矢先に、
団体様の入店である。これはお邪魔かと
席を立つ。ちなみに代金は大盛りで1,200円也。

この店舗と道を隔てたお隣には
乳製品他が美味しい店もある。
今度は食後のデザートと、
ヨーグルト&アップルパイをペロリ。

   

ひとりのため会話がないが、その分
さっきから美味を口に運ぶことひっきりなし。
まあ、これもこれでいいでしょうだ。

たっぷり休んで行動再開。
再びザックを背負い、駅を、
いや次なる美味、1本をめざして歩き出す。

“1杯”プラス食後のデザートの店舗を出て、
かなりペースはスローではあったが
それでも1時間後には、1本の在処である
道の駅「雷電くるみの里」に着く。

お目当ての1本は「雷電巻」と称する
具たくさんの太巻だ。

商品名にある雷電とは、地元東御市出身で
相撲界のレジェンドである、
江戸時代のスーパー・ストロング力士のお名前。
また商品の特長は、太巻きの具に先の1杯、
おそばの薬味にもあった
地元名産のくるみが使われている点だ。

さっそく、金450円で購入し、口を大きく開いて。

おや雷電巻はカットが入っておりました。
したがって節分の恵方巻のようにワイルドに
かぶりつかずとも、大丈夫である。

 

こちらも瞬時に完食。それにしても
さっきから食べてばかりだなと、我ながら呆れる。

無事に1杯&1本も腹に収めた。ではラスト・ウォーク、
腹ごなしの運動も兼ねて、駅へと向かいましょうか。

おっとその前に寄り道と、途中にある
雷電の生家を覗いてみることに。

生家の扉を開けると、家の中央には土俵あった。

周囲に人影なし。それでは、
ひとり行動の締めくくりにワンプレーでも。

仕事やら何やらでやらかすと
ろくなことがないが、今だけは思う存分。

見合って、見合って。はっけよい、
ひとり相撲だ、のこった、のこった。




〜2018(平成30)年5月21日、
晩飯は軽めだな。何ですと、まだ喰うんかいなかと、
ひとりボケ&ツッコミを交えつつ、駅にフィニッシュとなる〜

亜麻色か、緑の黒髪か

2018-06-07 13:13:14 | Lively~話題&人気の山
車坂峠~高湯温泉~水ノ塔山~東・西篭ノ登山~
池の平湿原~三方ヶ峰~見晴岳~湯ノ丸~鹿沢(長野県、群馬県)

  

バスは山道をグングンと進む。

これは楽で得したような、
せっかく来たのにもったいないような。

だったら歩けよ、以上終わりというような
思いを巡らすおっさんを乗せて
バスは右へ、左へとカーブを重ね高度を稼いでゆく。

本日は、長野・高峰高原から湯ノ丸高原、
そして群馬の鹿沢へと歩く予定だ。

なぜ訪れたのか。そこに山があるからとの
セリフで決めてみたいところだが、
実際は鹿沢で学生時代のクラブの行事があり、
では行事の前に、
高原歩きでもが理由である。

天気は超・快晴。風は少々強く
冷たいものの、これが何とも心地よい。

 
           

高さは2000m級だが、さほど苦労もなく
水ノ塔山に、東と西の篭ノ登山の頂を踏み、
池の平湿原の木道までやって来た。

      

 

間もなくやって来る花の季節には
少々早いので、華やかな色には欠けるが
それでも真っ青の空と、木々の緑&
まだ何となく冬枯れの名残りか
茶色の木道の周囲と、これはこれで見事で
美しいコントラストである。

時間はまだたっぷりとある。
先を急ぐこともないので、
ここいらで大休止。優雅にランチ、
そしてお昼寝タイムだ。

ボンヤリしてみる、
身体中脱力、弛緩してみる。

頭上には白い雲が流れてゆく。
人もいない。素敵な空間を独り占め状態だ。
音もしない、いや厳密には
時折風の吹く音が聞こえるだけだ。

人が見たら、多分口を半開きにしたような
締まりのない顔となっているはずだが、
誰もいないのだから
まあいいでしょうである。

とはいっても、まだ行動も半ばで先がある。
まどろみタイムもひとまずで、
そろそろ歩きますか。

しかし意志薄弱、なかなか動く踏ん切りがつかず、
「よし、あと10数えたら」と、数を勘定しても
9の次は9.1。気持ちと身体は正反対だ。

いやいや、ぼちぼち歩かねば。
でも、この高原というか湿原を渡る風は、
快適そのもの。よって、もうちょっとと
体勢に変化なし。

風になびくは、古い歌なら
亜麻色の髪か、はたまた緑の黒髪か。
ともに乙女のイメージだ。

だが自身は白黒ごま塩、第一短髪で
いかなる強風でも頭にへばりついている。

仮に、もしも“ロンゲ”であったらと
想像してみる。
う~ん、似合わない、絵にならない。

そんな悪夢のような
不気味な光景を考えていたら、
いっぺんに眼が覚めた。

では、もう二つ山のピークを越えて
目的地へとまいりましょうか。

そそくさとパッキング、
そしてスタスタ歩き出す。

それにしても
梅に鶯、竹に虎、富士には月見草と
昔から2つのモノコトが調和する
例えは数あれど、
高原の風におっさんは、
いまひとつマッチングはよろしくないようだ。

    

〜2018(H30)年5月19日(土)美しい風景の中、
  勝手に想像して、するべきではなかっと後悔しつつ歩く〜