六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

気になる“Y”

2017-05-17 23:39:52 | Lively~話題&人気の山
岩櫃山(いわびつやま・802.6m/群馬県)


群馬県の山、いや厳密に表現すると
吾妻線沿線の山へ出かけると、
いつも決まって思うことがある。

内容はお店、なぜか「Y」のお店を
よく見かけるといういうこと。

単なる偶然、たまたまといわれれば
多分そうだなんだろうが、
それでもどうにも気になって仕方がない。

ただこの疑問は、帰京するとすぐに忘れてしまい、
また群馬、いや正しくは吾妻線沿線の山に
やって来ると思い出す。ずっとこの繰り返しだ。

そんな吾妻線沿線の山へ
今年もお邪魔することになった。

今回めざすは「岩櫃山」。そう昨年の
大河ドラマで一躍有名なった
真田家ゆかりのお城もある岩山だ。

ルートは「郷原」駅を振り出しに、蜜岩通りコースを歩き、
ゴールは「群馬原町」駅。

  

この登山道は、とにかく変化に富んでいる。
クサリにハシゴに、天狗のかけ橋という名の
岩の“平均台”や、岩のトンネルなどなど
ピーク直下まで、時間は1時間強ながら
内容盛りだくさん。気は抜けないが
心地よい緊張感のもとで行動ができる。

  

          

  

          

仕上げはピークへのラストひと登り。
これは道というより岩登りという感じで
クサリを頼りに一歩、また一歩。

絶景を眺めたら、今度は先程の下り版。
クサリに加え、ホールド、スタンスも
しっかりしており、慎重を期すれば問題はない。
だが、落ち着いてである。

岩櫃山のピークを過ぎれば、先には城跡。
スリル感堪能の後は、歴史のお勉強タイムだ。
    
    

予定より少々早くの下山となった。
そして「群馬原町」駅へと向かう道で
また例のお店のことを思い出した。

だが、今日はひとつもお目にかからない。
やっぱり気のせいだったかな。
Yのお店の一件は、思い過ごし。
はい解決。では東京へ帰るとしますか。

「群馬原町」駅に着くと、
吾妻線はカモシカとの接触事故があり、
ダイヤは乱れているとのこと。
次も東京へ帰るのとは逆方向の列車になるという。

そこで急きょ、予定を変更。
ユニークなお皿の一品にひと風呂でもと
「川原湯温泉」へ出かけることにする。

ユニークなお皿の1品とは、八ッ場(やんば)ダムカレー。
これは川原湯温泉の駅から歩いてもゆける
道の駅の名物メニューで、2020年完成予定の
八ッ場ダムの形を模した皿に
ご飯&カレーのルーが盛りつけられたもの。

公式の食べ方もあったので、それに従い完食。
ごちそうさまである。さあ次は入浴。
目的地は八ッ場ダム完成後は水没するため、
高台へと移動した800年の歴史を持つ川原湯温泉だ。

場所は再び駅まで戻り、今度は逆方向へ徒歩少々。
出発の前に、カレーを食べて喉も渇き気味なので、
何か飲み物でもと、道の駅内を探していたら
おっと「Y」のお店、「ヤマザキ(ヤマザキパン)」の
お店の看板である。

う~ん、やはり群馬、もとい吾妻線沿線の山の
近辺にはY、ヤマザキのお店が多い。
いや今日は初めての遭遇だから、
要所要所には必ずあるのか。さあて、どっちだ。

温泉へと向かう道すがら
またYのお店のことを考える。

    

〜2015年5月2日(火)、戦国の歴史舞台となった
  独特の姿の岩のお山を、緊張したりよしなしごとを考えつつ歩く〜

“東京”下暗し

2017-05-11 17:41:36 | Oyage Cruise~“道”との遭遇
白丸ダム~奥多摩むかし道~小河内ダム(東京都)
  

私、白丸ダムの「魚道」です。
魚道とは、ダムでせき止められた川を遡上する
魚のための迂回路。しかも私、規模は日本最大級なんです。

 
場所が東京だけに見学者も、そこそこ。
おや今日も、ザックをかついだ白髪頭のオッサンの姿が。


はい到着。どれどれ魚の姿は。魚だけに“ギョウ”サン
見えるかな。あれ、全然いない、わからない。
仕方ない、記念の1枚でも撮って先を急ぐか。

出たぁ~オヤジギャグ。発した後は、地図の確認ですか。
ちょっと拝見。ふ~ん、魚の次は人の道と、ここからは小河内ダムまで、
奥多摩むかし道を歩くんですな。では気をつけて。


ダム工事に使われた鉄道跡に岩肌ギリギリに建つ神社などなど、
結構ビューポイントも多いし、自然も豊か。のんびりと山里歩き、
東京とは思えない雰囲気だな。おっと、あれが弁慶の腕ぬき岩か。
       
 


オレ様は弁慶の腕ぬき岩。と、いってもあの勧進帳の弁慶とは
縁もゆかりもないが、腕がすっぽりと納まる穴があるため、
いつの間にやら、そんな名前に。おっ、オッサンが接近中だ。
どこかお調子者の雰囲気がある。きっとあれをやるな。

 

これがウワサの穴か。では腕を突っ込み、はいポーズ。
     

やっぱり、やりおったか。まあよかろう。
多分このオッサン、先の吊橋でも写真を撮りまくるな。
ベストショットが撮れるといいがな。
       

そうそう吊橋を過ぎると、少々山道っぽくなるから足元注意で。
といっても聞こえないか。


ここを登って少し進めばダム。ゴールは間もなく。それファイト!


あっしはカモシカ。ただいま人通りもない山道をぶらり散策中。
ん、前方からオッサン1名。ちょっくら驚かしてみるか。

        

うわわわ、前から黒い影が。よもやまさかの熊か。まさに万事休す、
南無三、もはやこれまで、お陀仏か。

あれ、目の前を横切った姿をよく見ると、よかったカモシカだ。
やれやれひと安心。それでは再び、行動開始。

かなりビビっていたな。東京の自然もそこは自然。
なめてかかると一大事。肝に銘じておくようにだな。

それはさておき、もうしばらくで小河内ダムに奥多摩湖。
はいはい、本日はお疲れさま。



〜もしも道中のものいわぬあれこれが人の言葉を喋ったら。
  こんな発言があったかもしれない〜


突然、明日の予定が延期になった。そこで仕事は臨時休業。
かわりに立川から電車に乗って、半日かけてのウォーキング。

長年住んでいながら、案外知らない東京の一面を見ることができ、
楽しく充実した時間を過ごすことができた。サンキュー奥多摩。

たまには近場へも、出かけてみるべしである。

  



〜2016年・11月、久方ぶりに東京の山・奥多摩訪問。
 ラストで少々肝を冷やしたものの、ダムからダムへ、ブラブラ歩く〜


越後の“旧友”は、微笑みの国の香りがする

2017-05-09 22:31:31 | Quiet~いぶし銀、渋めの山
浅草岳(1585.5m/新潟県、福島県)


G.wは一緒に山小屋の春の準備で
「ひと汗」はいかがと誘われた。
では久方ぶりにと出かけることにした。

場所は新潟県魚沼市。一般的には
コシヒカリで有名なこの地は、
名だたる豪雪の地。そして大学時代に
所属していたクラブの山小屋が
建つ場所である。

東京を発つのが遅れ、到着すると
肝心の山小屋での仕事は、すでに終了。
そして明日は浅草岳へ出かける話他を肴に、
酒盛りの真っ最中だった。

そこで今回の「ひと汗」は、
当初の目的ははしょって、
残雪の山歩きとなる。

      


明けて当日は、無風快晴、雪の状態も上々で、
これぞまさに登山日和。

登りは快調、雪と新緑、冬から春へ
季節の交代を実感しながら
ピークへと歩を進める。

   

ピークからの眺めも、天晴れのひと言。
越後三山、燧、朝日他、360度絶景だ。

そして下山、こちらもまた楽し。
へっぴり腰がご愛嬌だが、自称グリセード、
時々尻セードで、あっという間に下りきる。

再び山小屋へ。ザックを開け荷物を取り出していると
おや、何か動く物がくっついている。おやおやこれは、
もう学生の頃からの長いおつきあい、
山小屋の冬の番人「カメムシ」ではありませんか。

どうやら出かける際に、
ザック内に紛れ込んでいたようだ。

つまんでみると、カメムシ特有のにおい。
1匹でも、かなり強烈だ。

まあ、とにかく君も無事に帰荘、
お疲れさまと、床に放してやる。

他にもとザック内を点検すると、
中で圧死した亡がらも少々。

鼻を近づけると、こちらもくさい。
しかし、このにおいは別の場所でも
出会ったような。

最近も某飲食店で。あれ、もしや。

さっそく愛用のタブレット「宝の持ち腐れ2号」で
調べてみると大正解。

カメムシと、昨年から食の世界ではブームとなっている
「パクチー」のにおいは同じ成分だとあった。

君も植物だったら超人気だったのになと、
床でじっとしている今回の登山の同行者でもあった
カメムシを見つめる。そしてまた指を鼻を近づける。

確かにパクチーのにおいだ。

今度、どこかでパクチーを口にする際は、
カメムシを思い出して食欲も減退…。

いやいや、そんな繊細さは持ち合わせてはいない身。
おそらく“旧友”のにおいをかぎ、
懐かしさで食もさらに進むに違いない、きっと。

      


〜2017年5月、素晴らしい天気の中、残雪の山をピストン。
 しかし下山後、のんびりし過ぎて最終列車に乗り遅れた。トホホ〜