ぼんやり、ぶらぶら、のはずだったが
誤算27日金曜日
【大仁~城山~葛城山~発端丈山~三津/静岡県】
師走、1年の締めくくりとなる山歩きは、
富士山を見ながら、のんびりと、
来る新年のスローガンを考えながら。
これが、いつもの過ごし方だったが、
今年は少々勝手が違った。
どういうわけか仕事がやけに手間取り
クリスマスも過ぎてしまった。
これは一大事、山へゆく日がないと、
慌てふためく26日。
実は、2024年最後の土日も仕事がある。
おまけに30、31日は私用で立て込んでいる。
そうなると出かけるのは明日、
27日(金)しかない。
急きょ前回とは逆となる
静岡県側からのアプローチで
どっか適した場所はを探した結果、
見つけたのが伊豆半島の低山、
大仁から三津まで歩くルートだった。
途中に危険な場所はなし、
距離も高低差も適度であり、景色も良さそう。
ない知恵絞り来年に向けての一文を
考えるにはもってこいである。
そうと決まれば大急ぎ、
ルート図というか登山計画書を一気に書き上げ、
地図を見ながら行程をシミュレーション。
ひと通り想像できたら、お次はパッキング、
明朝は始発の次の次くらいで出発で、
出かけることにした。
では、おやすみなさい。
翌27日(金)は予定通り、電車を乗り継ぎ、
入山すれは、歩きながら、また立ち止まって、
あれこれ考えながらを繰り返し、
着いたところは「葛城山 背面登山口」。
ところが、ここからがあれれ。
想定外の3連発に
遭遇するのである。
1発目はゼイゼイ、ことのほか息切れるだ。
予定では、道はちょっと急登だが、それも短時間で葛城山に着の
はずだったが、意外というか、傾斜はかなりきつい。
いかんいかん、高さこそないが、ここは山。
油断大敵、慢心は事故のもと、しばし登山に集中だ。
続く2発目はスカンピン、懐直撃である。
何と葛城山の頂は前月の11月から有料で、
お値段も大人はひとり2,500円。
あきまへん、今日のサイフの中身は余裕なし。
仕方がないので、頂エリアをぐるりと囲む
フェンスに沿って半周してみた。
そしてラストとなる3発目はゴロゴロ、
足場悪しである。
葛城山から下降するルートは、急降下気味だが
時間にすればごくごくわずか。
だと思っていたら、この道は人があまり利用しないのか、
なかなかの荒れ具合だった。
現在、足を痛めており、
いってみれば手負のじぃさんの身。
いつもなら一気に、落ちるように
大胆に下へとなるところだが、
今日は足をいたわりながら、静々、粛々、
道はこっちが正解かいなと
ゆっくり慎重第一の行動となる。
林道にぶつかり、ここからは再び
思考しながら歩ける道となった。
やれやれ想定外3連発のお陰で、
現時点で、これはという言葉が
決まるどころか、輪郭もない。
ならばこの先にあるお寺にて、
お昼のご飯で大休止、じっくり腰を据えて
タブレットを手に、頭をフル回転させますか。
でも腹膨れると、
思考が鈍ることは世の習い。
しからば腹八分目かな。
それにしても3連発といえば、
パッと思い浮かぶのは
古くて恐縮ながら、やっぱり虎さん、
あのバース、掛布、岡田の
バックスクリーン3連発。
そうだ確か関西の飛行経路の地点情報名にも、
このお三方の名前を配したものが
あったっけかな。
新年のスローガンが
全く白紙な状態だが、今はいらんだろうという
知識はポンポンと出てくる。
これはお寺の仏様の御加護というか
お知恵を授けていただくしかないな。
苦しい時の神、おっと訂正
ここは仏様か。
それでは仏様、
ひとつよろしくお頼み申します。
てなことを口にしながら、
とにかくお寺へ、境内には
日本三大カエデのひとつがあるという
益山寺へ、一目散にススメである。