六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

突然、帰り道は上野経由で

2022-09-15 23:12:06 | お菓子は300円以内?〜ブラリふらりオヤジの遠足
きっかけは、
あの人気グルメドラマの一場面風

    
【飯田橋駅駅前「黒富士」~「チョモランマ盛」の食堂~
銭湯・富士山絵のルーツ「キカイ湯跡」~上野の古墳「摺鉢山」/東京都】

この夏は、デジタル時代の昨今には珍しく
冊子制作、いわゆる紙への印刷の仕事が続いた。

進行は順調とはいい難く、かなり悪戦苦闘。
出来の悪い学生の答案用紙のごとく
初校を出せば赤ペンで直しどっさり。
再校となっても、これでもかの修正、
加えて差し替えもありだとバタバタが続いたが、
それも本日でラスト、いよいよ今日から印刷開始だ。

最終チェックの後、
ではこれでとなり、ようやく手離れ。
よしよし納期には間に合いそうだ、
やれやれである。

印刷所を出て、まずは「お疲れ俺」。
独り言である。では仕事場へ戻りますかと
道を歩いていたら、途中で某洋菓子メーカーの
お馴染みのキャラクターに出くわした。

その途端、思わず呟いてしまったのが
「お腹がペコちゃん、腹が減った」のひと言。

おや、これは、あの人気グルメドラマの
ワンシーンで、主人公が口にするセリフと同じ。
ではポーズも真似をしてと、
一旦停止で、少々虚な目をして、
ついでに空を見上げてみた。

時刻は13時を少し回った頃、現在地は
神楽坂を飯田橋方面へと移動中。
となると駅周辺で、
ちょいと遅めのお昼といたしますか。

駅に着いたら、まずは周辺を見回す。
すると飲食店より先に、
気になる小さな突起物を発見、
それが「黒い富士山」だった。

       

理由はともかく、足元に“そびえて”いる。
まずは、黒い富士山を見下ろして、
それでは今度こそ、ご飯屋さんだ。

いやいやその前に、確かこの先には東京のお伊勢さん、
東京大神宮があるはず。せっかくなので
お仕事無事終了のお礼でも、
ランチはお詣りの後でと、気が変わった。

 

しかし東京大神宮へ向かう途中にあった食堂の看板に
「名物チョモランマ盛ライス」とあり、足が止まる。

         

黒い日本一に続いては、白い世界一か、
ではと、ついさっきまで
食事はお詣りの後としていたはずなのに、
気がついたら食堂の席に座っていた。

注文は定食メニューに
ご飯の量がチョイスできるシステムで、
その最高峰がチョモランマらしい。

だが待て待て、いきなりチョモランマは
“遭難”のリスクも高い。
最初は、1ランク落として「もっこり」なる分量で
足、いや胃袋慣らしといくか。

 

注文を終え、やはり気になるのは身体のこと。
たらふく食べるのであれば、
運動なしではカロリーオーバー、いやそれ以上に
もうゆりかごより棺桶の方が近い年齢だし、
お陀仏一直線と不健康の極み。

そこで食後はお散歩、
富士山にチョモランマと続いたこともあり、
山をテーマに、都内を散策することに決めた。

直ちに愛用のタブレットの
メモアプリにためている「都内・山関連の気になるスポット」を
チェックしつつ、コースづくりに没頭する。

タブレットと睨めっこすることしばしで、
できましたぞ、面白そうなコースが。

コースは、まずは東京大神宮参拝。その後は水道橋まで歩き、
関東の銭湯ではお馴染みの「富士山絵(ペンキ絵)」の
発祥とされる「キカイ湯跡」へ。

さらに歩いて、フニッシュは上野の森。
西郷さんの銅像の裏手に位置する「摺鉢山」という名の古墳まで。
所要時間も、休憩など何やかんやを含めて
大体2から3時間くらいか。ではそうしましょう。

意外とすんなりと決まったところで、注文の品もやって来た。
学生時代のご飯の量は、このくらいが普通だったかなどと、
昔の思い出にひたりつつ、がっついてみる。

無事に完食、次はチョモランマにアタックしても良さそうだ。
会計を済ませ、食堂を出る。
完食に続いては完歩、上野まで腹ごなしの運動を兼ねて
のんびりと歩きますか。

ではスタートと、最初の目的地である東京大神宮へ。

歩き出したら、空耳か
「ゴロ~、ゴロ~、イノガシィラァ~ フゥ~」と
例の人気グルメドラマの
エンディング曲が聞こえたような…。

おいおい、
上野をめざすウォーキングは
最初の一歩の段階で、始まったばかり。
その曲はフライング、
流れるのは、まだ早いである。

                
 

~2022(令和4)年7月のある日、
いきなり、急に、食後の運動、
いささかこじつけ感も否めないが、
山をテーマに都内を逍遥、歩いてみた~

下を向い て、歩いていたら

2022-05-19 11:40:32 | お菓子は300円以内?〜ブラリふらりオヤジの遠足
よぉし今日は寄り道、道草、回り道、
出世の石段でも登って、げん直しだ
       
【采女(うねめ)橋交差点「一等水準点 交7-7」~
出世の石段・愛宕神社の「三角点」/東京都】

得意先にて、久方ぶりに
対面による打合せがあった。

疫病蔓延以来、打ち合わせは
ほぼリモートだったが、今回は
昔ながらのスタイル。

懐かしさもあるが、ただそれ以上に
何とも嫌な予感もなきにしもあらず。

そんな予感は当たるもの。
今回も見事に的中で、
新年度で5年目となるはずの仕事が
「残念ながら」で打ち切りとなった。

始まりがあれば、フィナーレ、大団円と
終わりもあるのが世の中の常。

しょうがないわなと
頭では理解はしていても、
身体は正直で、得意先を出る際の姿勢は
しょんぼり、うつむき加減である。

気分転換にちょいと歩くかと、進みかければ
ドント・ウォーク、交差点で信号待ちだ。
ぼんやりたたずみつつ、ふと
足元を見やると、あらまあ
こんなところでと「水準点」を見つけた。
    
とりあえず山歩きが趣味の身、
水準点といえば山の「標高」の基本のき。
確か東京湾の海面の高さがベースだったかと。

そうそう、それから「標高」は東京湾で、
「海抜」は東京湾以外、
各地方の湾の高さだったけかな。

人間が単純なせいか、意外な場所で
山にも関連する物に遭遇したからなのか、
少し心が晴れてきた。

そして、水準点に出会ったので、
できれば三角点も見ておきたい。

唐突に、そう思った。さすがに街中で
三角点はと愛用のタブレット端末をいじっていたら、
ご近所にあるじゃあないですか、都内最高峰の
愛宕山、そしてピークの愛宕神社には三角点が。

では、まいりましょうかである。
銀座を抜け、新橋を過ぎ、しばらくで
右手には出世の石段も現れる。
 
         

 

          
かなり、いやものすごく急な石段を登れば、
そこは愛宕神社。まずはお参り、
そして三角点も無事に発見することができた。

とりあえず
本日、突然思い立ったミッションは
完了である。
では退散いたしましょうか。
   
今度は出世の石段を急降下と、
向かう途中に白いネコがいた。
近くにいた人の話では、
出会うと福を招くらしい。

ことわざの
犬も歩けば何とやらの
意味はアンラッキーにラッキーの
2つがあったはずだが、
では、おっさんが歩けば‥。

大丈夫、福ネコにも遭遇したことだし、
これから、幸運が雨霰と降り注ぐに違いない。

としたいが、さぁて、どうなりますことやら。

~2022年4月某日、心もようは、
土砂降りの雨模様の後、幾分晴れ間もか。
 とりあえず転げ落ちないように。
  出世の石段を恐る恐る降りつつ考える~

地獄の沙汰も、 “おんも”での行動も

2019-07-18 15:07:54 | お菓子は300円以内?〜ブラリふらりオヤジの遠足
“お足”のお陰で、おみ足フル回転。
人工池から職人の妙技経由、ユニークな建築物まで【茅野市/長野県】




「買い物しようと町まで出かけたが…」。
そんな、サザエさんのオープニングに流れる曲の
歌詞の一節が聞こえたような気がした。

彼女が町なら、私めはのんびりと歩くかと
アウトドアへ出かけた際。

しまった、財布を自宅に忘れたである。

Suicaを入れていたカードケースは持ったものの
財布を持たずに家を出てきてしまったようだ。

気がついたのは、まもなく電車を降りる
駅の直前。コンビニで夜食でも
買うかと思った時だった。

大慌てで所持金のチェックである。

幸いにもザックの雨ぶたの奥から
前回出かけた時のお釣りが出てきた。
数えてみると金3,000円少々。

Suicaの残金が帰りの電車賃程度あれば
何とかなるかもしれない。

程なく電車は駅に滑り込む。
恐る恐る改札でタッチしてみると、
残額の表示は約4,000円。やれやれである。

今日は長野は茅野にて、
八ヶ岳など自然の美をバックに
名画のモチーフとなったため池を起点に、
ユニークな建築物のある場所まで、
あれこれ人工物を訪ねると、
自分でいうのもの何だが変な行動が予定だ。

早起きが苦手なので、
前夜に茅野駅まで出かけて、
得意のステーションビバーク。
夜明けとともに行動開始だなと考え、
バタバタと家を出たのが失敗だった。

普段から、ザックには収納を兼ねて
山で使う装備が、ほぼパッキング済状態なのだが、
さすがに財布はそうもいかず。毎度お決まりの
後悔先に立たずと反省しつつも、ひと安心で
睡魔も襲ってきた。腹は減ったが
夜に食べるは贅肉のもと。ここは我慢で、
駅前広場のベンチにシュラフを広げて、
おやすみなさいである。

目覚めると空は明るく、薄日も差している。
予報は雨だったが、天気の崩れは遅れているようだ。
それは出発いたしますか。

平日にスタートの地となる池まで、バスの便はない。
計画ではタクシーだったが、無い袖は振れず。

まあ、今トレンドのキャッシュレスと思って、
あるいはツキのない時のすごろく遊びよろしく
振り出しに戻るというのか、
とにかく、ここはポジティブシンキング。

市役所の前を通り、メルヘン街道、そして
コンビニのある交差点を右折して、湯みち街道に入り、
後はまっすぐ。タクシーなら30分くらいの道のりを
「財布を忘れて愉快なサザエさん」ではなく、
ほぼノーマネーのたわけ者のおっさんは、
スタート地点をめざして歩け歩けである。



         

歩くこと3時間と30分、
ようやくスタート地点に到着した。
ここは「御射鹿池」。日本画の大家、東山魁夷が
作品「緑響く」のモチーフとした人工のため池である。

早朝は特に幻想的だそうで、来る途中もきっと記念の1枚を
撮ったであろう人の車と相当数すれ違った。
しかしただ今、人影はなし。美しい風景を独り占めだ。

景色を堪能し、たっぷりと休んだら、
職人技のアートである「鏝絵(こてえ)」に
地元出身で世界的な建築家・藤森照信氏の
独創的な作品が点在する
「神長官守矢資料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)」へ。

それでは木曽路同様の山の中の茅野市で、
山には登らず、人のこさえたというか、
クリエィティブな作品の数々を巡る1日、
始まり、はじまり。

あえて今日たどる行程に名前をつけるなら
「芸術は極めるのも、訪ねるのも、道は遠いコース」
こんな感じだろうか。

そうそう山の中の茅野市といえば、海藻を原料とした
寒天の名産地でもある。寒天なら乏しい懐具合でも
口にすることができるかもしれない。

「ルルルルルル、今日はいい天気」。
サザエさんの歌の歌詞通りとはいい難いが
今のところ、空模様は曇。
雨はまだ大丈夫なようだ。


《ちなみにの蛇足。今回のルート概要》
スタートは「御射鹿池(みしゃかいけ)」。


名画誕生のきっかけ、またコマーシャル撮影にも使わ
れた農業用につくられた人工ため池。池の脇には立派
な駐車場もあり。どうやら休日ともなれば、人がわん
さかのようである。標高は1500m超。
⬇︎
くだる途中に「鏝絵(こてえ)」をウォッチング。
湯みち街道の途中、笹原・湖東地区の蔵に描かれてい
るのが「鏝絵」。左官屋さんが仕事の仕上げにと描い
たもので、恵比寿&大黒さんが笑顔で乾杯など、一見
の価値ある個性的な作品多数。
          
⬇︎
足元にも注目。「マンホールのふた」。
近頃、日本各地に増加中のご当地マンホールのふた。
茅野市のふたには、八ヶ岳、国宝の出土した土偶他が
描かれている。なお茅野駅の観光案内所では「マンホ
ールカード」も無料配布中。旅の記念にぜひ1枚。

⬇︎
ゴールは「神長官守矢資料館
(じんちょうかんもりやしりょうかん)」。

見学できるのは、資料館の建物&「高過・低過庵」と
「空飛ぶ泥舟」の都合4作品。作品のひとつ「高過庵
(たかすぎあん)」は、どこかマンガ「ゲゲゲの鬼太
郎」の自宅を思わせる。
           



       


〜オヤジの遠足 「ステージ5」2019(令和元)年6月のある日。
  自宅に戻れば、財布が「お疲れ」と迎えてくれた。
                     今日は大変よく歩きました〜

汽笛一声、出発進行

2018-12-06 18:00:16 | お菓子は300円以内?〜ブラリふらりオヤジの遠足
かつての“主”の気分で、
抜けて、くぐって

愛岐(あいぎ)トンネル群【愛知県】


    

なんともまあ凄いところに駅があるもんだ。

ここは「定光寺」駅。名古屋駅から
鈍行で30分、JR東海の
中央線にある駅である。



          

駅は山の斜面にはりついた感じで、
崖っぷちである。今日は、この駅から
少し山側に入った廃線跡に残る
トンネルを見にゆく。

名称は愛岐(あいぎ)トンネル群。

明治33(1900)年に開通。その後、
新線完成にともない昭和の時代に廃線。
平成の世となり地元の有志が鉄路ならぬ、
人の歩く道として整備を進め、
毎年・春と秋の2回だけ
一般公開している場所だ。

群というだけあり、トンネルは当初
全部で14だったが、現存するのは13。
このうち公開されているのは4つで、
片道約2キロの周遊コースに
点在している。

それではと崖っぷちの駅、定光寺を出発。
駅からしばし沢沿いの細い道を進み、
急階段を登れば、1つ目のトンネル
「3号トンネル」に着く。

ここから順に4、5、6号とトンネルが続く。
さあじっくりと拝見させていただきましょうか。

道はかつては蒸気機関車などが
走っていただけあり平坦。しかしトンネル内は
当たり前だが暗い上に、足元は鉄路には
不可欠な砂利・バラスト多し。危険はないが
少し注意をして進めである。

           

 

視線を上に、トンネル上部に目をやる。
そこには蒸気機関車が連日煙を吐き出し、
力強く通過していた証である黒いスス。
3号を過ぎ、4号トンネルにさしかかる
時分ともなると、気分はその昔子育て
奮闘中の頃、豚児と一緒に観賞していた
「機関車トーマス」だ。

歩いているが、頭の中では“走行”中であり、
いつしかシュッシュ・ポッポ、シュッシュ・ポッポ…。
おっと周囲には静かに鑑賞中の人もいる。
ここは音量は抑え気味にと口ずさむ。



          

それにしても、どのトンネルも立派だ。

レンガ組みのビジュアルから歴史は感じさせるが、
朽ち果てたイメージはなく、今でも
現役バリバリ、何でも通しまっせという
雰囲気で、とても100年以上前に
つくられたとは思えない。

  

いやはやニッポンの技術力は、
大したものですと、ここは先人たちの
仕事ぶりに最敬礼である。

また周囲の自然も見事。この日も、
レンガのトンネルは4つだが、
もうひとつ「紅葉のトンネル」も
楽しむことができた。

  

           

かつてこの地を走った蒸気機関車に
なったつもりで約2時間半、
休んで、一服して、足を止めてと、
やたらと休憩タイムが入ったが
再び定光寺駅に、お帰りなさいである。

  

今日は夕方から仕事の打ち合わせだ。
急いで戻りますか。そして今日
目に焼きつけた明治のモノづくりを
見習って、人からグッドジョブと
いわれるように、頑張るとしますか。

おっとそうそう、せっかく鉄道づいたので、
ランチは駅弁。名古屋駅で
「味噌カツ弁当」でも買って
名古屋めしパワーの注入も忘れずにだな。


東京駅でパラパラと見ていた
愛知県の観光パンフレットで
偶然見つけたのがきっかけとなった
今回のオヤジの遠足。

コースにタイトルを配するなら
「平成しまいの晩秋に、
トンネル歩きで知る明治の心意気」
コース。
こんなんでどうでしょうか。


〜オヤジの遠足「ステージ4」2018年11月28日(水)
天気予報では曇時々雨だったが、当日はラッキーにも秋晴れ。
これはありがたやと「機関車お〜やじ」となって歩く〜


TKG で TKG

2017-11-21 18:49:43 | お菓子は300円以内?〜ブラリふらりオヤジの遠足
大磯~高麗山~湘南平~こゆるぎの浜~二宮
         “米どころ湘南”を味わう旅へ(神奈川県)
           
        

ちょっとイメージにそぐわない情報を
インターネットで見つけた。内容は新しいお米についてだ。

そのお米の名前は「はるみ」という。
昨年の食味ランキングで「特A」と
最高位になった一品らしい。

ここまでは、このところポスト魚沼産コシヒカリと
日本各地で味自慢、かつ名称も斬新なお米が登場しているので
今度は人名かなと思う程度だった。

しかし産地を知って驚いた。
情報によると、産地は神奈川県の平塚とある。
ちなみに特Aに選ばれたのは、神奈川県産では
初の快挙だという。

めでたい話ではあるが、結びつかないのである。
神奈川県と農業、しかも平塚は確か湘南エリアで、
湘南発祥の地とされる大磯のお隣の都市である。

例え山歩きが趣味の人間でも、湘南とは海であり
またスポーツ、音楽、ライフスタイルなどなど
どこか恰好いいな、おしゃれだなと
思わせる文化の発信地であるとの印象が強い。

神奈川、農業、お米、湘南と
どうにも不思議な組み合わせが興味をそそり、
食欲も大いに刺激する。

よし、湘南のお米をいただいてみますか。

しかし飲食店や自宅で食べるのは面白くない。
だったらこの機会に、めったにお邪魔しない湘南の海岸で
シーサイド・クッキングをしてみますかである。

メニューはどうする。メインは、もちろんお米。
ならば決めた、シンプルで絶品の「卵かけご飯」だ。
そしてつくるならと、米以外にもオール神奈川の
一品にこだわってみた。


集めてみたのが以下の5商品である。
(1)米「茅ヶ崎・平塚のお米 
         はるみ新米(1キロ410円・税込)」

コシヒカリとキヌヒカリの交配で誕生。名称の由来は、
人名ではなく「晴れた海」からだそうだ。

(2)水「神奈川のおいしい水 森のハーモニー
           (1本100円・税込、500ml)」

神奈川県内に名水数あれど、やはり一番身近なのは水道
水。こちらは県営水道のペットボトル商品。

(3)卵「恵寿卵(けいじゅらん/324円・税込、6個入)」
古くから養鶏の盛んな相模原市麻溝台(あさみぞだい)
には味自慢の卵の直売所が並ぶ「たまご街道」がある。
その中の1店舗・農場の家にて。葉酸たっぷりなど女性
の健康を考えて開発された卵だそうだが、なぜかおっ
さんの手がのびたのがこれだった。
※蛇足。
「たまご街道」では、旨いハンバーガーにも出会った。
名前は「YOLOバーガー」。昔の味たまご農場がキッチ
ンカーにて、平日の午後限定で販売している。価格は
1個600円(税込)也。

(4)醤油「よこはましょうゆ(360円・税込、100ml)」
横浜市内唯一の醤油メーカー産の濃い口醤油。

(5)焼き海苔「元気のりのり(475円・税込)」
この味も外せない。神奈川県出身、ただ今大活躍であ
るリアクション芸人、出川哲朗氏のご実家が放つ話題
の品も、おかずとしてひとつ加えておくことに。

    

これで準備は整った。それでは出発である。

手始めは食前の運動。大磯駅から髙来神社経由で
平塚富士でもある高麗山へ。神輿も登る男坂を
一気に駆け上がり頂へ。その後は八俵山、浅間山を通り、
途中の湘南平で風景を楽しみ、それではと湘南の海へ。
卵もあるので慎重にまいりましょう。

     

おっと海岸に着く前にと、元来は中国の地名である
湘南が、日本でも使われるきっかけとなる
言葉を記した石碑のある
「鴫立庵(しぎたつあん)」に立ち寄る。

だが庵にあるのは塩害を避けるためにレプリカ。
本物は、大磯から二宮方面に進む途中にある
郷土資料館にあるそうだ。

ようやく湘南の浜辺に立つ。天気は晴、風もおだやか。
絶好の調理日和である。
釣り人が点在してるので邪魔にならない場所へ移動して、
ザックをおろして調理スタート。

できましたぞ。記念に1枚、それではいただきます。
で、感想は。浮かんだフレーズは
「ヤバイヨやばいよ、リアルガチで旨い」。

ん、これは途中で焼き海苔を食べた影響か。

     

あっという間に平らげて、しばし休憩。
波の音をBGMに冬の海辺でぼんやりと過ごす。

やや、もうこんな時間か。
再びパッキングの後、ザックを背負って。
はいラストは腹ごなしの運動、本物の石碑のある場所へ、
いざいざ歩いてまいりましょうか。

    

偶然、遭遇した米情報に端を発した今回の旅、
メニューにからめてコース名は「TKG で TKG」
「T(トライ)」「K(神奈川の)」「G(グッドな品)」

「TKG(卵かけご飯)」。

おっ、いいじゃない。自画自賛して無事お開きである。

      

~オヤジの遠足「ステージ3」2017年11月
地元の方に「東海道五十三次巡りですか」と
    声をかけられ説明に四苦八苦しながら歩く~