残念、休みか。
だったらオリジナルと、作って、食べて
“似非”サンドパン~六日町(新潟県)
登った、歩いたと、アウトドア遊びの帰り道にガブリ。
口にするのは、地元で愛される食のひとつ「ご当地パン」。
そんな旨いをほおばりながら、
ぼんやり、よしなしごとを考える。
今日のいただきましたは、
予定では新潟県民のソウルパン「サンドパン」。
ところが、お目当ての品を売るお店はお休み。
そこで急遽、お手製で。
新潟での所要を済ませ、
まっすぐ帰京するはずだったがスケジュール変更、
上越線は「六日町」の駅に降り立つ。
めざすは駅前商店街にあるパン屋さん。
目的は、このお店の自慢商品のひとつで
新潟県民がこよなく愛するパン「サンドパン」だ。
出先で「ご当地パン」なるワードを耳にすれば
とにかく食べてみたくなる性分。
偶然にも六日町の情報を入手したお陰で、
遠回りして帰ろうかとなった次第だ。
ちなみにサンドパンとは、
コッペパンに基本はバタークリームを
はさんだ一品。名前の由来は一説によると食感。
発売当初にはさまれたクリームは
砂糖の粒感があり、
これがまるで砂みたいだったからとか。
一般的に日本でパンの名称に
「何とかサンド」とあれば「何かをはさむ」パン。
つまりサンドとは
「はさむ」を表現している。
が、しかし英単語のサンドとは「砂」のこと。
はさむなる意味はない。
この点から、先の一説を信じるならば、
新潟のサンドパンとは、正当な理由からの
ネーミングなのかと変に納得。
でも普通は、食べ物で
いくら何でも砂は連想しても
商品名にはしないなわぁなどとも考えたり、
今回は味わう以前に頭のなかが忙しい。
駅から期待に胸膨らませ、想像を巡らせ歩くこと少々、
おっ、目的の店舗を発見。やっ、本日はお休みとな。
まあ、しょうがないかである。
肩透かしの格好となり、
時間はたっぷりと余ってしまった。
ここでひらめいた。
じゃあ作るか。サンドの意味を日本風に解釈して
何かをはさんでのサンドパンでも。
具材は、そうだ今朝頂戴した山菜として、
春の名残、名残の旬を楽しむ一品でも
こさえてみますかである。
さっそくコンビニエンストアで、
コッペが見つからないので食パン、
それからマヨネーズを購入。
六日町のシンボル的存在である坂戸山にも近い
川原で、食パンにマヨネーズを塗り、山菜合わせて、
できました、名づけて
「本家はお預け、今日は我慢サンドパン」。
口にしなら、ぼんやりしていたら、
新潟で地元の方に伺った雪の話を思い出した。
今年も大雪、新潟に生まれ育った人間にとっても、
びっくり仰天、驚きの量。
一方で、とけるのも超スピーディー。
春の兆しがと思えば、
あれよあれよという間に消えてしまった。
ひと言に要約すれば、こんな内容だった。
原因は地球環境の悪化、
いわゆる異常気象の影響か。
確かに最近の自然界は、
量とか、時間の経過というものに
許容範囲というものがなくなり
極端になってきた感がある。
天気予報も、かつてない最大級、
これまでに経験したことなしとか、
おどろおどろしい単語が目立つ。
少々過剰、大袈裟、オーバーな
気がしないでもないが、結構そうでもない。
その上、こう頻繁に起これば、
異常が普通、
日常的になってしまいそうだ。
でもそんな異常気象とも
仲良くとはいわないが
とりあえずは共存しなければ。
今のところ人間は、
地球以外に住む場所はなし。
ならば人にするなら自然にだって、
それこそ、これまで以上の
“忖度”も不可欠かなである。
では今、自分に何ができるのか。
さしあったては、食後に山の鉄則
「訪れた時より美しく」でも
実践してみますか。
それではご馳走様、
パッキングが終わったら、
周囲のゴミでも拾って。
では次回は、正真正銘のサンドパンを
いただきにと参上いたしますが、
本日これにて「ジ・エンド」。
いやいや、ここは
ご当地パンを食べ損ねたんですから
「ジ・サンド」としておきましょうかね。
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